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B型・C型肝炎、肝臓がんなど
肝臓疾患は原因別治療と検診が肝心

大西内科

(鶴ヶ島市/若葉駅)

最終更新日:2021/10/12

大西内科 B型・C型肝炎、肝臓がんなど 肝臓疾患は原因別治療と検診が肝心 大西内科 B型・C型肝炎、肝臓がんなど 肝臓疾患は原因別治療と検診が肝心
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なかなか症状が現れにくいとされる肝臓疾患。健康診断で数値の異常が見られたことが診断への入り口となることが多いが、その原因はウイルスによるものや薬剤性、脂肪性など多岐にわたり、原因の特定と正確な診断、的確な治療が完治への鍵となるという。また、治療後も定期的な検診が重要だ。長年肝臓疾患を中心に、さまざまな症例に対応してきた「大西内科」の大西久仁彦院長と、内視鏡検査などを得意とする大西和彦副院長のもとには、日本国内はもとより海外からも患者が訪れている。知っているようで知らない肝臓疾患について、二人に詳しく話を聞いた。

(取材日2020年11月19日)

正確な画像診断と負担の少ない治療をめざし、肝臓疾患の早期発見・早期治療につなげることが重要

Q肝臓疾患にはどのようなものがあるのでしょうか?
A
大西内科 国内外で肝細胞の治療を行ってきた大西院長

▲国内外で肝細胞の治療を行ってきた大西院長

【大西院長】大きく分けて肝臓がんなどの限局性の肝疾患と、慢性肝炎・肝硬変といった慢性の肝炎があります。慢性肝炎は、B型肝炎・C型肝炎といった肝炎ウイルスによるもの、アルコールの過剰摂取などが原因のアルコール性のもの、肥満などにより脂肪肝となりそこから肝硬変などへ進む脂肪性のもの、サプリメントや栄養ドリンクなどの多飲や常飲が原因となるもの、原発性胆汁性胆管炎や自己免疫性肝炎などの難病指定されているものなどがあります。日本人の食生活の変化により、脂肪性や薬剤性の肝臓疾患が近年は増えつつあります。年齢に関係なく若い方にも発症しますし、脂肪性の疾患は必ずしも太っている方に限りませんので注意が必要です。

Q健康診断で肝臓の数値に異常があった場合、何が考えられますか?
A
大西内科 消化器内科が専門で、内視鏡検査も担当する息子の和彦副院長

▲消化器内科が専門で、内視鏡検査も担当する息子の和彦副院長

【和彦副院長】健康診断で肝機能を評価する主な数値は、GPT(ALT)、GOT(AST)、γ-GTPの3つです。これらのどの数値がどの順に高くなっているか、などで疾患の詳細がわかることもありますし、肝臓以外の臓器の疾患がこれらの数値異常に表れる場合もあり、女性に多い甲状腺の機能障害や心臓疾患もこれらの数値の異常となって現れることがあります。肝機能を評価するこれらの数値は、肝臓以外の全身疾患のバロメータでもあるのです。ですから、数値の異常は体からの貴重なサインだと受け止めて、早めに受診してください。放置することで肝硬変や肝臓がんへと悪化する可能性があります。

Q肝臓疾患の検査や治療にはどのようなものがありますか?
A
大西内科 検査機器も充実

▲検査機器も充実

【大西院長】一番肝心なのは原因が何かということです。そのため問診、血液検査、CT検査、超音波検査などを駆使して調べます。中でも私たちが重視するのは超音波検査による画像診断。超音波検査はとても熟練を必要としますので、豊富な症例の診断経験を持つ医師のもとで受けていただきたいです。ウイルス性の肝臓疾患では、例えばC型肝炎なら、血液中のウイルスの消滅をめざし薬物療法を行います。薬剤性の疾患を疑うときは、普段の食生活を詳しく聞き、常飲しているサプリメントや栄養ドリンクがあればやめていただきます。常飲をやめることは、肝機能の数値の正常化につながると考えられます。脂肪性の疾患の場合は栄養指導などを行います。

Qこちらでの検査や治療の特徴を教えてください。
A
大西内科 入院の設備や体制も整っている

▲入院の設備や体制も整っている

【大西院長】当院では、患者さんへの負担をできる限り少なくするべく尽力しています。そのために特に大切なのは、いかに小さいがんを発見できるかと、素早く的確な診断と短期間での治療です。例えば、当院で行う精密な超音波検査は肝臓がどのくらいの硬さであるか数値で明確に評価できますので、客観性と確実性の高い診断をめざせます。また超音波検査は、患者さんへの負担が少ないとても有用な方法です。当院は2cm以下のがんの発見をめざしていますが、そのような精度の高い検査を行うために、画像診断技術の向上に注力してきました。また当院のラジオ波焼灼療法は切開しませんので、負担が少なく、2泊3日程度の入院で受けていただけます。

Q検査を受けるタイミングについて教えてください。
A
大西内科 2人体制で連携をとりながら日々の診療を行っている

▲2人体制で連携をとりながら日々の診療を行っている

【和彦副院長】早い段階で疾患を発見し治療するのが肝心ですから、最低でも3ヵ月ごとに超音波検査を受けていただきたいですね。肝臓がん治療後の患者さんも、B型・C型肝炎治療後の患者さんも、肝細胞がん発症の危険性がありますから、できれば1〜2ヵ月ごと、最低3ヵ月ごとの超音波検査を受けてください。先ほど申し上げたように、当院では発見が非常に難しいとされる2cm以下でのがん発見をめざし、検査などの体制を整えています。また肝細胞がん以外にも、頭・肺・肝・膵・骨盤のヘリカルCT検査や、食道・胃・大腸内視鏡検査によって、肺・食道・胃・大腸・膵臓・腎臓・膀胱・前立腺・乳・子宮・卵巣のがんなども早期診断も可能です。

ドクターからのメッセージ

大西 久仁彦院長、大西 和彦副院長

【大西院長】開業以来、当院は肝臓病で亡くなる人を減らすことを目的に、肝機能障害や肝臓がんの早期発見・早期治療に注力してきました。2018年からは和彦副院長が加わり、消化器系疾患の早期発見・早期治療にも努めています。 【和彦副院長】性能の高さにこだわって検査機器をそろえ、肝臓の硬さや脂肪のつき具合まで数値化できる超音波機器をはじめ、レーザー光源搭載の先進の内視鏡システムなど各種検査機器を導入。これまでの豊富な症例経験をもとにした精密な画像診断を基礎に、できる限り患者さんに負担の少ない方法での治療をめざしています。健康診断で何らかの指摘があったら、ぜひ早めに受診してください。

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