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武田 修 院長の独自取材記事

たけだ皮膚科スキンケアクリニック

(札幌市厚別区/森林公園駅)

最終更新日:2022/03/28

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック main

一般皮膚科から美容皮膚科まで、皮膚に関わる悩み全般に応える「たけだ皮膚科スキンケアクリニック」。武田修院長は、しっかりと症状を見極め、その人に合った治療の提供に注力する。治療の内容をわかりやすく説明するよう心がけており、厚別地域はもとより、遠方からも連日多くの人が集まるという。患者と向き合うことを「勝負」ととらえ、「症状を変えることで打ち勝つ」と語る裏側にあるのは、「来てくれた方を何とか良くしたい」という熱い想いだ。気さくな笑顔でやさしく話す武田院長に、治療へのこだわりやクリニックの特徴などについて聞いた。

(取材日2022年1月25日)

自分がやりたいベストな医療を届けるために開業

医師をめざした理由や、医学部時代の話を教えてください。

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック1

高校生になった頃は裁判官や弁護士に興味がありましたが、理系科目のほうが成績が良かったんですね。また40代という若さで心筋梗塞で亡くなった叔父が、「医師になれ」と言ってくれた影響も大きいと思います。宇宙開発に関わる夢もありましたが、最終的には医学部へ進みました。大学時代は社会勉強もしたくて、さまざまなアルバイトをしました。いろいろな人と接することで学べることもありますからね。中でもテニススクールのコーチとして、どうやって「テニスを楽しい」と思ってもらえるか考えたことは今でも生きていると感じます。特に小さい子どもには、どのように楽しんで続けてもらえるか工夫しました。医師になるために多くのことを経験し、開業医に必要なことを早く身につけ、早く一人前になりたいと思っていましたね。

なぜ皮膚科を選ばれたのですか?

実は循環器内科と迷いました。循環器内科は適切な治療をすれば、命に関わる状態から劇的な変化が望める診療科の一つです。皮膚科は結果が早く見えやすい分野ですし、頭のてっぺんから足の先までのすべての部分や、男性か女性かも関係なく、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い方が対象です。また目と手触りで診断を行う点にも惹かれました。顕微鏡を使うこともありますが、ほとんどの場合は自分の目と知識が頼りです。経験がとても大切だと思います。

開業しようと思ったのはどうしてですか?

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック2

自分のやりたい医療を最大限実現するためです。とにかく早く独立したくて、人の3倍努力すれば、1年で3年分の経験が得られるだろうという気持ちで、医師生活1年目から懸命に学び働きました。患者さんの多い先生方のところにお願いして働かせていただいたのは、多くの患者さんに支持される理由を知りたかったからです。誰でも入りやすい、敷居の高さを感じさせないクリニックが一番だという想いを深め、2003年に開業しました。当時から開業医レベルでその時提供できる一番良い医療をめざしています。同時に、患者さんにとってなるべくリスクを伴わない治療であることも重要です。そうしたことを実現するためにさまざまな機器を導入しています。

紫外線療法をはじめ、さまざまな治療も提供

たくさんの方がいらっしゃるそうですね。

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック3

生後間もない赤ちゃんから高齢の方まで来ていただいています。皮膚科の患者さんは、高熱でぐったりしているわけではないので、その分いろんなことに気づきやすく、スタッフのこともよく見ていると感じますね。ドクターが上から目線で指示していないかや、スタッフ同士の連携や働く姿などは目につきやすいでしょう。当院には10年以上勤務する人や、開業時からのスタッフもいます。患者さんが来やすいと思ってくださる理由として、みんなが和気あいあいと楽しそうに働いていることもあると思っています。僕がめざすのは、「ここに来て良かった」という言葉をもらえる医療を提供することです。毎日たいへん多くの患者さんが来院され、現在は40人以上のスタッフで対応していますが、待ち時間を少しでも減らしたいと、2022年4月以降に医師を1人増やし、僕を含めて4人体制になる予定です。

現在の場所には2012年に移転されてきたと伺いました。

たくさんの方に来ていただき駐車場が足りなくなってしまい、また診察室も広くして完全に個室化したかったので、広い場所に移転しました。現在の診察室は、一般皮膚科や小児皮膚科を診る1階に13室、美容皮膚科が対象の2階には6室あります。クリニックらしくない雰囲気にすることを大事にしていて、待合室に時間によってピアニストによる生演奏のあるグランドピアノがあるのもその一環です。母親が音楽教師だったので僕も小さい頃から習っていて、開業したらピアノの音楽がBGMになるようなクリニックがいいなと思っていたんです。患者さんがわくわくして喜んでくれることが大切ですね。またお子さんも喜んでくれると、親御さんが連れて行きやすいと思いますので、キッズルームにも力を入れました。楽しく遊んでほしくて十畳以上の広さの部屋に知育玩具をいっぱいそろえ、カプセルトイも置いています。

こちらの治療の特徴を教えてください。

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック4

いろいろな治療法を取り入れており、保険診療では飲み薬や塗り薬による治療に加え、紫外線療法も行います。アトピー性皮膚炎などかゆみに対して使うもので、使用するレーザー機器は全身型や局所型など3台そろえています。また北海道大学病院と連携し、高度な治療につなげています。頭全体の毛が抜けてしまうような脱毛などの診療も行っています。僕はギャンブラーのような破天荒なところがあって、病気に「負けたくない」という気持ちが強いのです。負けず嫌いなんですね。週末や夜しか通院できず、遠方の大規模病院に通うのが困難な患者さんは多いですし、旭川や室蘭、ニセコから来る方もいます。助けてほしい、ここならできるのでは、と期待を持って来る人を裏切りたくないし、わらにもすがる思いで困っている人をどうにかしてあげたいと思っています。

難しいことをわかりやすく伝え、納得感のある治療を

診療に対するスタンスをお聞かせください。

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック5

時間とお金をかけてわざわざ来てくださる方々と真剣に向き合うのは当たり前のことです。これまでよりも症状が良くなれば、それは「打ち勝った」ことと同じだと思うので、一人ひとりとしっかり向き合っています。大切にしているのは、診断の際に現在何が起こっているかを徹底して考え抜いて、何とか難しいことでもやさしくかみ砕いて伝えること。また、適切な薬を選び、その薬を毎日服用してもらうこともとても大事です。そのためにも、「一番合っていると思う薬を出しておきますから、なるべく毎日飲んでくださいね」と丁寧に伝え、必ず最後に「頑張ってくださいね」と言葉をかけます。わかりやすさ重視です。難しいことをそのまま難しく言うのは誰でもできますからね。医師が偉いわけではないですし、患者さんが良くなればと思い、自分にできる最善を尽くすようにしています。

印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

新規の患者さんに治療の説明していると、これまでの治療に思うところがあるのか泣き出してしまうことがあります。僕は、症状をしっかり見極める「目力」が重要だと思っています。何軒も回られている方だと「どうせ治らないだろう」と考えてしまいがちですが、僕の目や、本気で説明する姿から、「今度は違うかもしれない」と感じていただけたら良いなと思っています。診察ではその方の生活状況まで予測して考えてみることも必要です。2003年の開業から約20年たちますが、患者さんに喜んでいただけることが一番のやりがいですね。小学生だった患者さんが成長し、赤ちゃんを連れて来てくださると感慨深く感じます。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

武田修院長 たけだ皮膚科スキンケアクリニック6

まずは自分の健康を維持して、これからも一人でも多くの人を助けたいと思っています。そのためには、古い考え方を常にリフレッシュして、新たな治療法も取り入れていきたいです。皮膚科の範囲で困っていることがあれば、気軽に相談していただきたいですね。その方に合った治療をめざし、最大限考えた提案を行い、責任を持って実施します。これからも時代の先端を行く診療を取り入れ、「来て良かった」と言っていただける医療をめざしていくつもりです。また美容皮膚科も安心を重視して、患者さんの悩みに耳を傾けつつ、余計なリスクを負わないでできそうなことを厳選して提案していきます。時間と費用が許す中で結果を出せると思うことを一緒に探していきましょう。

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