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市岡 弘光 院長の独自取材記事

いちおか眼科

(野田市/愛宕駅)

最終更新日:2021/10/12

市岡弘光院長 いちおか眼科 main

東武野田線の愛宕駅から徒歩2分。ビルの3階にある「いちおか眼科」。院長の市岡弘光先生は、金沢医科大学を卒業後、大学病院で内科と眼科の診療に従事。2001年に生まれ育った野田にクリニックを開業、2019年にリニューアルした後も変わらず地域医療に貢献し続けている。「目のホームドクター」をめざし、アレルギー性結膜炎・子どもの斜視や弱視・白内障日帰り手術・レーザー手術と幅広く診療にあたっているクリニックだ。各種検査やレーザー手術など、その日にできる処置はその日のうちに対応してくれる。「私にできることはなんでもしたい」と話す市岡先生に、リニューアルでこだわったところや白内障手術、スタッフについても話を聞いた。

(取材日2020年1月23日)

バリアフリー設計で、より通いやすいクリニックへ

これまでのご経歴をお聞かせください。

市岡弘光院長 いちおか眼科1

父が産婦人科の医師だったので、私も自然と医療の道をめざしました。眼科を選んだのは、大学5年生での病院実習がきっかけです。全科を回ったのですが、その時に眼科の手術にとても興味を持ちました。金沢医科大学を卒業後は、同大学病院にて最初は内科の研修医として勤務しました。内科で得た知識は今も診療の場で役立っています。その後は眼科に移り、手術および臨床を学んだ後、生まれ育った野田に戻りました。2001年にクリニックを開業、2019年に現在の場所に移転しています。父はもう他界していますが、父のクリニックは妹の旦那さんが引き継いでくれています。実は私の大学時代の友人なんですよ。今も医療面での連携をすることもありますし、不思議な縁を感じますね。

最近リニューアルされたそうですね。工夫したポイントを教えてください。

移転前もすぐ隣の場所にクリニックがありました。そこを駐車場にしてこのビルを建てたのが2019年のことです。駐車場は広めに取り、多くの患者さんが止められるようにしました。車いすやご高齢の患者さんの移動のしやすさも設計ポイントの一つです。入り口から院内までの段差をなくし、待合室をゆったりとした造りにしました。土足のまま入れるので、ご高齢の方にとって面倒な履き替えもなくなりました。患者さんの動線は移転前とほぼ変えていませんので、患者さんもスタッフも戸惑うことなく動けています。院内には窓がないのですが、イメージカラーのブルーや爽やかなグリーンを取り入れ、閉塞感を感じない明るいレイアウトにしました。ビルの3階にしたのにも理由があるんですよ。エレベーターで上がってきて3階の入り口に入るまでに適度な距離があるので、院内に入る前に靴裏の汚れが落ちるんです。

どのような方が通われているのでしょうか?

市岡弘光院長 いちおか眼科2

ご高齢の方・ファミリー層・小さい子どもや赤ちゃんまで、幅広い年齢の方がいらっしゃいます。近隣にお住まいの患者さんが多いのですが、ここから少し離れると新興住宅地がありますので、そちらからもいらっしゃいますね。駐車場を広めにしているのは、離れた場所から車で来られる患者さんも多いからなんです。父の産婦人科でお産した方がご高齢になったり、お産で取り上げた赤ちゃんが大人になって、当院にいらっしゃることもあるんですよ。

白内障手術や子どもの斜視・弱視。幅広い診療を提供

白内障の手術について教えてください。

市岡弘光院長 いちおか眼科3

白内障は高齢の方がかかるイメージですが、50代の患者さんも珍しくなく、中には30~40代の患者さんもいます。私が医師になった当初は70~80代の方がほとんどでしたので、低年齢化していると感じます。何歳であっても、難易度の違いはあっても手術内容は変わりません。ひと口に白内障といいますがその症状はさまざまです。白内障は目の中の水晶体が濁る病気で、その濁り方や程度、患者さん固有の目の特徴、合併症やトラブルを起こしやすいか否か、それらは患者さんによって異なるんです。手術は日帰りで行います。需要が多く私だけでは対応できませんので、外部の先生にもご協力いただきながら手術を行っています。

子どもの斜視・弱視について教えてください。

斜視・弱視は大人よりも子どもに多い症状です。弱視は眼鏡をかけても視力が1.0以上出ない症状です。原因としては遠視や乱視が挙げられます。人間は見えにくい目は使わなくなってしまうんです。特に子どもは目の奥の神経が成長しませんので、矯正しても視力が出にくくなります。これが弱視です。神経の成長が損なわれると、本来真っすぐ物を見るはずの目が横を向いていきます。つまり斜視ですね。必ずしも当てはまるわけではないのですが、子どもの斜視と弱視は、このように関連性があるケースも多いんです。治療は視能訓練士が担当し、眼鏡を用いて真っすぐ見る訓練をします。実はほとんどの方に、多かれ少なかれ斜視の症状はあるんです。ですので斜視は程度によっては問題ないのですが、弱視も併せ持った場合は時間をかけて治療していきます。

コンタクトレンズの処方も行っているんですね。

市岡弘光院長 いちおか眼科4

処方する際は、その注意点やケアの重要性を必ず説明するようにしています。コンタクトレンズというと、皆さんあまり気を使わず使っていらっしゃいますよね。時には装着したまま寝てしまうという話も聞きますが、感染症の原因にもなりますし、それがもとで失明することもあり得ます。目に直接入れるものですし、実は心臓ペースメーカーと同じ「高度管理医療機器」に属するんですよ。正しく使えば便利なものですし、医師の注意をよく聞いて適切なケアをしながら、上手に生活に取り入れてください。目がきちんと酸素を取り入れられるよう、眼鏡とコンタクトレンズで使い分けをするのが良いでしょう。

その日にできる処置は、その日のうちに対応

診療の際に心がけていることはありますか?

市岡弘光院長 いちおか眼科5

ご高齢の患者さんが多いので、はっきりと大きな声で話すようにしています。説明の際も専門用語は使わず、患者さんの話をしっかり聞くように心がけています。医師として当たり前のことをしているだけですが、こういう基本的なことが大切なのではないでしょうか。そして当院にいらした患者さんには「うちでは診られないから、ほかに行ってください」とはできるだけ言いたくないと思っています。私にできることはなんでもしたい。そのために一通りの設備をそろえ、技術を高めて勉強しています。必要のない手術をお勧めすることもありません。当院には白内障の患者さんが多くいらっしゃいますが、患者さんが不便を感じたら手術をするようにしています。

こちらで働くスタッフについて教えてください。

医師は私と副院長、非常勤で外部の先生2人です。外来はほぼ私が担当しています。看護師は3人。それと検査員と視能訓練士、事務スタッフがいます。スタッフ一同奉仕の気持ちを持って、インフォームドコンセントを大切にしています。当院では患者さんのニーズに合わせ、検査から手術まで幅広く対応していますが「できることはすぐにやる」がモットーです。白内障の手術のような大がかりなものは日程調整が必要ですが、各種検査やレーザー手術などその日にできる処置はその日のうちに行います。患者さんは不安を抱えていらしていますし、お待たせする理由もありませんからね。それに対応できるよう、十分な数のスタッフで診療にあたっています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

市岡弘光院長 いちおか眼科6

様子見で治る病気はありません。ご自身や家族に目の違和感があれば、すぐにいらしてください。私にできる限りの治療をいたします。乳幼児は自分で症状を訴えることが難しいのですが、お子さんの目の健康を守るのは親御さんです。子どもに多い病気もありますし、例えばアレルギー性結膜炎は年齢に関係なく発症します。早期発見が治療の近道です。これからも患者さんのご要望に合わせてオールマイティーに対応できるクリニックとして、地域の皆さんの目の健康を守っていきたいと思っています。気さくな雰囲気の地域に根づいた眼科医院です。いつでもお気軽にいらしてください。

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