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睡眠の質を向上させるために
「睡眠時無呼吸症候群」の治療を

もりや耳鼻咽喉科

(福岡市南区/高宮駅)

最終更新日:2022/12/26

もりや耳鼻咽喉科 睡眠の質を向上させるために 「睡眠時無呼吸症候群」の治療を もりや耳鼻咽喉科 睡眠の質を向上させるために 「睡眠時無呼吸症候群」の治療を
  • 保険診療

昼過ぎから夕方にかけて、時々意識が飛ぶような眠気に襲われる。夜はしっかり寝ているはずなのに……。そんな症状に思い当たる人は、「睡眠時無呼吸症候群」を疑ったほうが良いかもしれない。呼吸状態が悪く、質の悪い睡眠は、日中のひどい眠気を引き起こし、集中力の低下や居眠り運転などにつながる恐れがあり、さらには心臓や血管への負担が増すことで全身に影響を及ぼすことがある。いびきがうるさいと言われる人も要注意だ。「睡眠の質と量を保つことはとても大切。ご自分の睡眠を客観的にチェックするためにも、積極的に診察・検査を受けてほしい」と話すのは、睡眠時無呼吸症候群の診療に注力する「もりや耳鼻咽喉科」の守谷啓司院長。今回、その原因や治療法、治療継続をサポートするオンライン診療などについて話を聞いた。

(取材日2020年9月23日/再取材日2022年11月30日)

オンライン診療にも注力し、「睡眠時無呼吸症候群」の治療継続をサポート

Q睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気で、原因は主に何ですか?
A
もりや耳鼻咽喉科 いびきなどで気になることがあれば、気軽に相談を

▲いびきなどで気になることがあれば、気軽に相談を

睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気のことを言います。いびきの合間に呼吸がしばらく止まったり、吸う酸素が極端に少ない低呼吸の状態を繰り返すことで、「日中に強い眠気を感じる」「集中して仕事ができない」「夜中に何度も目が覚める」などの症状が出て、社会生活に重大な悪影響を引き起こすこともあります。原因で圧倒的に多いのは肥満。その他、アレルギー性鼻炎や蓄膿症などによる鼻詰まり、喉の構造上の問題など、耳鼻咽喉科が担当する領域が原因となっている場合もあります。まずは耳鼻咽喉科的・内科的な診療を受け、自宅でできる簡易検査を受けていただくようご提案しています。

Qどのような検査をするのですか?
A
もりや耳鼻咽喉科 簡易検査を行い、治療の方向性を検討する

▲簡易検査を行い、治療の方向性を検討する

簡易検査では、自宅などへ直接配送される器具をつけて一夜就寝し、呼吸状態などを計測します。結果はクリニックに送られますので、患者さんと相談しながら、治療の次のステップへ移ります。必要な方には、専門の外来がある病院でさらに精密検査を受けていただきます。日中の眠気やいびきなどの自覚症状は睡眠時無呼吸症候群の大事なポイントですし、周りの方の気づきや指摘が大切です。保険診療で検査を受けられますので、ご自分の睡眠の状態を客観的にチェックするためにも、一度診察・検査を受けていただきたいと思います。

Q具体的な対策方法を教えてください。
A
もりや耳鼻咽喉科 いびきの原因や治療方法が書かれている『もりや通信』

▲いびきの原因や治療方法が書かれている『もりや通信』

耳鼻咽喉科に限らず、必要に応じて内科や歯科口腔外科など、さまざまな診療科の先生方と連携して診断・治療を進めます。軽・中等症の方はまず、あおむけで寝るのはやめ、横向きやうつぶせで寝る習慣をつけるために、使わなくなったリュックやランドセルを背負って横になるのも良いでしょう。枕を高くしたり、くちびるに縦にテープを貼って寝たり。いびき防止テープは私もいろいろ試しましたが、医療用サージカルテープも手軽で使いやすいです。そして現在普及しているのはCPAP療法(持続腸圧呼吸療法)です。

QCPAP療法とは、どのような患者さんに適しているのですか?
A
もりや耳鼻咽喉科 自分に合ったマスクを見つけることで、治療が進めやすくなる

▲自分に合ったマスクを見つけることで、治療が進めやすくなる

睡眠時無呼吸症候群の診断がついた一部の方が対象となるCPAP療法(持続腸圧呼吸療法)は、就寝時に専用のマスクを装着して空気を送り込み、気道が塞がらないようにする方法です。それによってすぐ完治するものではなく、睡眠をコントロールしながら長く付き合うものと考えてください。私のもとには毎月メーカーからレポートが届き、患者さんが何時から何時まで装着したか、呼吸数、酸素濃度などがわかり、睡眠の質を把握することができます。月1回の診療ではこのデータをもとに、日中の状態をお伺いしながら、患者さんと一緒に管理・継続していきます。まず数ヵ月試しに使って、手応えがあれば継続を検討されたらいいと思います。

Q睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病、どんな関係があるのですか?
A
もりや耳鼻咽喉科 治療後の経過観察まで丁寧に対応する

▲治療後の経過観察まで丁寧に対応する

睡眠時の呼吸状態が悪いと、血管や心臓の負担を増大させたりすると言われています。脳卒中や高血圧、心不全などの生活習慣病のリスクが高まります。日中のひどい眠気やいびきは放っておかず、早めの検査・治療が必要です。大事なのはモチベーションを維持しながら、治療を継続すること。その一助になればと、当院では2022年から再診の方を対象にオンライン診療をスタートしました。スマホやタブレットにアプリをインストールしていただき、クレジットカードなどの登録、予約を済ませるだけです。CPAP療法を継続中で数字が安定している方などは、来院の負担が減ると思いますので、よければご利用ください。

ドクターからのメッセージ

守谷 啓司院長

睡眠は、人間が生きていく上でとても大事なものです。質の良い睡眠をしっかりとり、日中の仕事や生活を快適に過ごしましょう。オンライン診療も利用しながら来院の負担を減らし、治療を継続していただきたいと思います。CPAP療法でマスクをつけて寝ることにご不安を感じられる方も多いかと思います。マスクの種類も多様で自分に合うものを見つけるまで試行錯誤が必要です。私も現在CPAP療法を継続していますので、経験を踏まえたご説明ができると思います。お気軽にご相談ください。

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