全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月02日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 明石市
  4. 朝霧駅
  5. 守内歯科医院
  6. 守内 伸行 院長

守内 伸行 院長の独自取材記事

守内歯科医院

(明石市/朝霧駅)

最終更新日:2021/10/12

守内伸行院長 守内歯科医院 main

JR神戸線の朝霧駅からバスで10分ほど、明石海峡を見下ろす高台にある、コムボックス明舞の3階に「守内歯科医院」はある。1996年に叔父の歯科医院を継いで独立をした守内伸行院長は、明石出身の地元っ子だ。父や叔父に憧れて、歯科医師となった守内院長は「お口に優しい治療、体に優しい治療、心に優しい治療」をめざし、日々患者に向き合っている。「口腔内の状態が全身に影響を与えることもありますし、その逆も然り。口腔内だけでなく、体全体のことも考える必要があります」と話す守内院長に診療の方針、患者との接し方、噛み合わせと全身の関わりについて詳しく話を聞いた。

(取材日2019年10月23日)

対等な関係で患者と接することを心がける

先生が歯科医師を志した理由と、開業までのご経歴について教えてください。

守内伸行院長 守内歯科医院1

父と叔父が歯科医師だったことが歯科医師をめざす大きなきっかけになりました。食卓で患者さんの話が出ることがあるんですね。例えば「喜んで帰ってくれた」とか。そうした話を聞いて、父と歯科医師に憧れを抱くようになったんです。また父から歯科医師になってほしいという想いを感じてもいました。大阪歯科大学を卒業後、心斎橋の歯科クリニックで勤務を始めました。そこの院長先生が欠けたり抜けたりした歯を補うための補綴という領域を積極的に診療していらっしゃったので、私も自然とそれを中心に学び、治療にあたっていました。しかし、大学卒業から6年後、叔父が倒れてしまったのです。そのため、私が叔父の代わりにクリニックを任されることになり、独立することになりました。なので当院は叔父から引き継いだクリニックになります。最初はうまくやっていけるのか不安でいっぱいでした。

どんな患者さんがいらっしゃいますか?

0歳児から高齢者までかなり幅広い患者さんがいらっしゃっています。小児では虫歯予防が求められることが多いです。年齢が上がっていくと、虫歯などの治療が中心になっていきます。さらに年齢を重ねていくと、歯の欠損をしてしまった患者さんもいらっしゃいますので、義歯などの補綴への需要が高まってきます。近年の傾向としては、若い方になればなるほど、ホワイトニングなどの審美的な目的で歯科クリニックを受診される方が多くなってきたように感じます。

患者さんとの接し方についても教えてください。

守内伸行院長 守内歯科医院2

同等の立場で常にありたいと考えています。歯科医師だからと患者さんに対して一方的に上から威圧するような接し方は決してしません。上下関係のようなものができ上がってしまうと、患者さんは言いたいことがあっても、口にすることができなくなってしまいます。患者さんが何でも相談できるような関係性を構築していかないと良い治療にはつながらないと思います。そのためには丁寧な言葉遣いで笑顔で接すること。これがまず一番大事だと思います。「治療の前には今日は何をする」としっかり説明をすることも大事です。何をされるかわからないと不安になってしまいますからね。小さなお子さんだと怖がらせないように一層気をつけますね。事前に使用する器具を見せると興味を持っておとなしくなってくれることもありますし、お子さんに合わせて工夫しながら診療しています。

口腔内と全身の関係性に着目する

「歯科の本来あるべき姿を追求した治療」を心がけているそうですが、これはどういったことでしょう。

守内伸行院長 守内歯科医院3

まずは当然、痛みの少ない治療を追及すること。その上で、「お口に優しい治療」、「体に優しい治療」、「心に優しい治療」という3つをコンセプトにしています。「お口に優しい治療」とは、天然の歯をできるだけ残すことを意味します。口腔内の状況とご希望を踏まえた上で、できるだけ削らない、神経を抜かない治療をめざします。「心に優しい治療」というのは常に対等に接することで、余計なプレッシャーや心理的な負担をかけないこと。インフォームドコンセントを重視し、治療内容や費用などの詳細な情報をじっくりと説明し、患者さんに納得いただいた上で治療を行います。「体に優しい治療」とは口腔内の状態だけを見るのではなく、患者さんの全身の状態を観察し、ライフスタイルに合わせた治療のことを指します。口腔内の状態が全身に影響を与えることもありますし、その逆も然りです。口腔内だけでなく、体全体のことも考える必要があると考えています。

口腔内と体の関係について詳しくお考えを聞かせてください。

例えば、噛み合わせの悪さと肩凝りが関係しているという話を聞いたことはあると思います。私はその逆も起こり得ると考えています。つまり体の状態から噛み合わせの変化につながり、口腔内の環境が悪化していくということです。そもそも噛み合わせは体の成長を追いかけるように成熟していきます。そのため噛み合わせと全身の状態は切っても切り離せない関係にあるのです。全身の経年変化に合わせるように、噛み合わせも変化していきます。骨格のバランス、筋肉の使い方などでも噛み合わせは変わっていくもの。例えば入れ歯は、その時の噛み合わせに合わせて作製しますが、年齢による体の変化に合わせて、入れ歯も調整していく必要があります。また小さなかぶせ物を1つ入れただけで、噛み合わせが変化し、顎が痛くなる、頭痛がするといった症状が表れることもあるのです。

全身と噛み合わせの関係に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

守内伸行院長 守内歯科医院4

もともとは先輩の紹介で東京の講習会に参加したことがきっかけでした。それまでもいくつか講習会や勉強会に参加はしていたのですが、自分自身の知識・経験と照らし合わせても納得しきれないものばかりでした。そして、東京の先生の講習会に参加した時に、今までの臨床の経験にも合致するとすとんと理解できたんです。こうした噛み合わせと全身の関係性についての講習会に参加したのが、独立してから5年ほど、私が35歳頃のことだったかと思いますが、それ以前と以後では考え方がまったく変わりましたね。日々の診療でも、生活習慣や、姿勢・食事の仕方などが原因で口腔内に問題が起きていると考えれば患者さんにお伝えし、指導を行っています。

新しい治療にもアンテナを張り、患者のための医療を

クリニックで受けられる治療の特徴を教えてください。

守内伸行院長 守内歯科医院5

歯は削れば削るほど脆くなるもの。当院では、ミニマルインターベンションの理念にのっとり、歯の神経への影響を最小限に抑える虫歯治療を行っています。丈夫な歯を長持ちさせ、歯の寿命を縮めないよう心がけていますね。歯周病治療では、原因となる歯垢の除去やかぶせ物の接触不良の解消を行います。歯周病は口腔内だけでなく、全身に影響を与える病気なんです。「口の中だけの問題」ととらえず、早期に適切な治療が大切ですね。いずれの治療にしても自分が受けたいと思う治療を提供するよう心がけています。これからも自分が良いと思った治療を患者さんに届けていきたいです。

今後クリニックをどのようにしていきたいですか?

全員に笑顔で帰ってもらえるようなクリニックでありたいなと思っています。患者さんに笑顔で「痛みがなくなりました」「よく噛めます」と言ってもらえることが何よりのやりがいだからです。また勉強を続け、私が良いと思ったものは積極的に取り入れる柔軟さは持ち続けたいと思っています。根管治療や虫歯治療でも新しい治療法が登場しています。アンテナは張り続け、良いと思ったものを患者さんに還元できるようにしていきたいです。

読者にメッセージをお願いいたします。

守内伸行院長 守内歯科医院6

当院では何よりも患者さんにとって優しい治療を提供できるようにと考え、日々取り組んでいます。できるだけ削らない、抜かないという考え方にのっとり、痛みや恐怖感を軽減できるように工夫を凝らして治療を進めています。また、むやみやたらに自費診療を勧めることはしないようにしています。保険診療でできることはしっかりと保険診療の中で行いたいと考えています。皆さまの健康的な毎日をサポートさせていただきたいと考えていますので、お気軽にご来院ください。

Access