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増田 考浩 院長の独自取材記事

増田歯科医院

(御所市/近鉄御所駅)

最終更新日:2024/04/11

増田考浩院長 増田歯科医院 main

「増田歯科医院」は、戦後すぐに御所市で開業した、長きにわたり地域住民に愛されてきた地域密着型の歯科医院だ。2019年からは3代目となる増田考浩院長が継承し、診療にあたっている。同院の印象は、とにかくみんなが温かいこと。扉を開けるとスタッフと患者の気さくなやりとりが聞こえてくる。明るく何でも話せる雰囲気は、患者にとって心地良い空間だろう。「歯科医院に通うことが楽しいことだと感じてもらえるようになれば、もっとこの地域の人が健康になれる。そう思って明るい歯科医院づくりに取り組んでいます」と、話す増田院長。取材では、同院のコンセプトや地域に対する思いについて語ってもらった。

(取材日2024年2月16日)

質の高い医療と人間関係を大切にした診療を提供

歴史ある歯科医院ですね。歯科医師になったきっかけは、おじいさまやお父さまの影響ですか?

増田考浩院長 増田歯科医院1

ええ。祖父は戦争から帰ってきてから、この御所市で歯科医院を開業したそうです。それまでは大阪で歯科医院をしていて、焼け野原になった大阪から奈良まで何度もリヤカーを往復して歯科機材を運んできたといっていました。また一方で、祖父はテニスの国体選手に選ばれるほどのスポーツ選手でもありました。私自身もスポーツが好きで、陸上選手としてさまざまな大会に出場していたので、そんな祖父をとても尊敬していましたね。ある時、祖父に呼び出されて、「将来は陸上で世界をめざすか、歯科医師となって一番をめざしてほしい」といわれました。私に自分の若い頃を投影していたのだと思います。祖父の思いを引き継いだというのが、歯科医師になったきっかけです。

これまでのご経歴を教えてください。

最初に勤めた歯科医院は、診療の幅が広く、一般歯科から口腔外科治療まで行っていました。先進の機種をすぐに取り入れるので、基礎から応用まで学ぶことができ、技術もたくさん身についたと思います。その分、忙しい歯科医院でしたから、父との「5年で帰る」という約束はあっという間に過ぎてしまいましたね(笑)。ですが、1軒では不十分だろうと、「あと3年」と父にお願いし、他の歯科医院でも勤めることにしたんです。多くの歯科医院を見学し、その中で患者さんの笑顔が印象的だった歯科医院に就職しました。歯科医院はどうしてもネガティブなイメージがありますが、そちらの歯科医院ではみんながにこやかで、患者さんとの信頼関係を築くことに重きを置いていました。現在は、 質の高い医療の提供に努めつつ、患者さんとの人間関係を大切にしながら診療していくという、両方のいいところを統合した診療スタイルで診療を行っています。

「人間関係を大切にした診療」とは、どのようなことでしょうか?

増田考浩院長 増田歯科医院2

患者さんとのコミュニケーションを大切にしているということです。例えば、当院では診療の際に「治療の押し付け」はしません。治療計画を立てることが私たちの仕事ではありますが、理想的な治療計画が必ずしも患者さんにとって最善の治療とは限らないからです。「とりあえず虫歯だけ治したい」「早く治療してほしい」など 、時間やコスト面での患者さんの要望もあるでしょう。もちろん歯科医師として、「ここは、こういった治療が適切だ」とか、「このまま放っておくと、将来的にもっとひどくなる」といったリスクはお話しします。しかし、それらを患者さんが理解した上で、患者さん自身が納得して治療を受けることのほうがもっと重要だと考えているんです。理想的な治療ではなくても、満足して心豊かに感じることのほうが大切じゃないですか。

楽しく明るく通える歯科医院をめざす

患者さんが来院しやすいように工夫していることはありますか?

増田考浩院長 増田歯科医院3

歯科医院の雰囲気づくりには力を注いでいます。これはスタッフの力によるところが大きいですね。患者さんにとって歯科医院って、まだまだマイナスイメージが強い場所だと思うんです。「怖い」「つらい」「痛い」「面倒くさい」といった気持ちを少しでも上向きにできるように、治療とは関係のないご家族や趣味のお話をしてリラックスしてもらうようにしています。そうすれば、それらの会話を通して「注射が苦手で」や、「この歯を白くしたい」、「最近、口臭が気になって」など、もっと他のご要望についても話しやすくなると思うんです。治療が始まる前にスタッフが聞き取った内容は、必ず私に伝えてくれます。どのようなことも気軽にスタッフに相談してもらえたらと思いますね。

院内には、手作りのポスターやPOPがたくさんありますね。

すべてスタッフの手作りなんですよ。予防歯科の内容やメンテナンスの重要性などを、患者さんに伝えることで少しでも歯の健康に興味を持っていただけたらというスタッフの思いです。文字が読めないお子さんでも興味を持ちやすいようにかわいいイラストを添えたり、高齢の方も読みやすいように大きな文字で書いたり、いろいろな工夫を施しています。「こういったものを作ったら、患者さんも興味を持ってくれるのでは?」というスタッフの意見からスタートしました。アットホームな雰囲気が気に入り、私のほうからお願いして作ってもらったものもあります。

得意としている診療はありますか?

増田考浩院長 増田歯科医院4

特にこれというものはありません。当院には、小さなお子さんから高齢の方までさまざまな方がお越しになります。それだけ治療の幅が広くなるのは当然のこと。逆に、詰め物やかぶせ物、根管治療、入れ歯など、どんな治療も100点をめざさなければいけないと思っています。そのため、休日は勉強会やデンタルショーに行くことも多いですね。また治療のクオリティーについても、こだわっています。例えば、インプラント治療は専門とする歯科医師の先生を招き、当院で治療を行っています。私自身もインプラント治療は数多く経験してきましたが、症例数が重要になる手術に関しては、より専門家の先生のほうが患者さんも安心だろうと、連携する形を取りました。ほかに、衛生管理や使う材料も患者さん目線で安心できるものを厳選しています。

口腔から地域全体の健康をめざす

予防歯科に注力しているそうですね。

増田考浩院長 増田歯科医院5

治療が終わってから、メンテナンスにつなげていくことが重要だと思っています。ですので、患者さんのモチベーションを維持できるよう心がけています。例えば、「全然磨けていません」と言われてうれしい人はいません。ネガティブな言い方は避け、「この歯とこの歯の間が汚れていますよ」など、事実だけをお伝えし、「次はここに気をつけて磨いてみてください」というように、声かけをするようにしています。メンテナンスに通うことを面倒に感じる人も多いでしょうが、実際に受診すれば、スッキリとして気持ちが良いことやお口の状態の調子が良いことも実感できるでしょう。また一人暮らしの高齢の方も多いですから、定期的に外出することは、 社会との関りの一つになることも。当院が楽しく通える場所になれば、この地域をもっと明るく元気にできるのではないかとも考えているんですよ。

地域貢献にも力を尽くされていますね。

若い頃から、地域の青年団に入って、さまざまな地域の行事や催し物に参加してきました。今は地域の歯科医師会に所属し、多くの先生方と地域医療に力を注いでいるほか、奈良県の障害者歯科診療も行っています。また、病院や施設へ訪問診療にも行っています。さまざまな方を診療する中で感じるのは、お口の健康の大切さです。しっかりと噛めるということは、脳を活性化しますし、消化が良くなって臓器への負担も少なくなります。お口の健康は全身の健康につながっているのだと改めて感じさせられます。自分が生まれ育ったこの地域の方々が、少しでも健康になれるよう、これからも力を尽くしていきたいですね。

最後に、今後の展望とメッセージをお願します。

増田考浩院長 増田歯科医院6

近々歯科医院を改装予定です。 新しい機器を導入するほか、 完全個室の診察室もつくる予定です。個室は、家族みんなで受診したり、エステサロンのように落ち着いた雰囲気の中でメンテナンスを受けたり、気兼ねなく利用できるようにしたいと思っています。どのようなニーズにも応えられる診療を提供し、誰もが笑顔で通院できるというのが私のめざす歯科医院です。口元に自信が持てれば、自然と笑顔が増えます。明るい気持ちになって、外へ出かければ、趣味が見つかったり、友達が増えたりと、人生が豊かになる。そういったところまで歯科診療でつなげていけたらと思い、診療に取り組んでいます。温かいスタッフがいつでもお迎えしますので、気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、セラミック治療/8万5000円~

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