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井口 善隆 院長の独自取材記事

井口矯正歯科

(和歌山市/和歌山駅)

最終更新日:2022/04/20

井口善隆院長 井口矯正歯科 main

和歌山駅中央口を出て徒歩1分の好立地。ビルの2階の奥にあるのが「井口矯正歯科」だ。この6月にリニューアルした待合室は、ウッド調のナチュラルな机や椅子が並び、開放感のある雰囲気。待ち時間もリラックスして過ごしてほしい、と電源や充電コードも設備し、まるで居心地の良いカフェのよう。その雰囲気は井口善隆院長と同じく、おおらかで明るい。できる限り患者に負担のない診療を心がけ、希望に寄り添うことを大切にしてきた井口院長。今年、先代より正式に同院を継承した井口院長に、専門とする矯正歯科への想いや今後の展望を聞いた。

(取材日2021年6月28日)

リラックスして過ごしてもらえる歯科医院をめざして

最近内装をリニューアルされたそうですね。

井口善隆院長 井口矯正歯科1

そうなんです、6月に改装工事をしました。歯科医院に来るということ、特に初めての来院というのは、緊張することだと思うんですよね。だから、いかにも歯科医院の待合室、という感じではなく、ゆっくりくつろいで緊張をほぐせる空間にしたいと思ったんです。予約の時間より早く着いたり、診療が終わった後でも、ちょっと一息ついてスマホでもいじってから行こうか、と思えるような。どうしてもお待たせしてしまうことがあった場合でも気持ち良く過ごしていただけるといいな、と。めざしたのは、居心地の良いカフェ。場所柄、近辺で働くビジネスパーソンの利用も多いので、スマートフォン用の電源コードや、電源も用意しています。もちろん、機器の滅菌なども含め、感染症対策もしっかり行っていますので、安心してご来院いただきたいですね。

先生のご経歴について教えてください。

大学卒業後は大学院に進学し、その後は、大学病院や地域の中核病院で勤務をしました。10年前に和歌山に戻り、当院で勤務を始めました。この場所は、私の父が1975年に開業しました。歯列矯正は、終わるまでの期間も長いので、7年ほど前からは、新規の患者さんはすべて自分が担当するなど、ゆるやかに引き継いではきていたのですが、今年、正式に院長となり、46年の歴史とともに、当院を継承しました。長く通ってくださる患者さんも多く、以前ご自身の矯正で来院されていた方が、お子さんを連れて来てくださったりすることもあり、そういう時はやっぱりうれしいですね。長い歴史の中で大事にされてきたことを大事にすると同時に、新しいことも積極的に取り入れながら、これからも変化し続けていきたいと思っています。

歯科医師をめざされたきっかけは、やはりお父さまの影響ですか?

井口善隆院長 井口矯正歯科2

自分自身は小さい時に、あまり虫歯がなくて歯科医院に通うということがなかったんです。でも、中学生の時に父から歯列矯正をしてもらったことがあって、なんとなく歯科医師イコール矯正歯科医師というイメージを持っていました。そういう意味では、矯正を専門に選んだきっかけは父なのだと思います。

対話の中で希望を探り、できる限り負担の少ない矯正を

診療でのモットーを教えてください。

井口善隆院長 井口矯正歯科3

大切にしているのは、できるだけ患者さんに負担のかからない診療をするということですね。矯正の方法だけでなく、患者さんの口を触る時の所作、装置の周りでの器具の取り扱いにも細心の注意を払っています。矯正期間中も、生活を楽しんでほしいので、できるだけ患者さんに負担の少ないものを選択しています。もちろん患者さんにご希望を聞きますが、診断の際に、口の中の状態にどの装置が合っていて、どれが合わないというこちらの見立ては伝えるようにしています。矯正は期間が長いので、対話をしながら納得の上で受けていただくことが大事だと思いますね。

今はどういった装置を扱っているのですか。

現在3つのタイプの装置を使っています。1つ目は、表側につける装置です。歯に取りつけたブラケットに開閉式のシャッターを採用して、ワイヤーを固定せず通すだけの新しい形の矯正装置です。従来型の矯正の負担になっていた摩擦を軽減し、弱い力で矯正を進められることが期待できます。2つ目は、裏側につける装置です。裏側につけるので、目立ちにくく、お仕事上表面につけるのが難しい方に向いています。舌が触れる裏側は凸凹していて、人それぞれ個性的な形をしているため、より専門的な知識が必要になります。3つ目は、マウスピース型装置を用いた矯正です。一人ひとりの患者さまの歯型に合わせ、精密に製作されます。自分で着脱可能なため、メンテナンスがしやすく、透明な医療用プラスチック製なので、装着していても目立ちません。当院ではこれらの装置を患者さんの状態に合わせて柔軟に対応できるのが強みです。

やりがいを感じるのはどんな時でしょう。

井口善隆院長 井口矯正歯科4

この仕事の一番のやりがいは、人生の節目に立ち会わせてもらっているという感じがあることでしょうか。笑顔が明るくなったりして内面の変化が現れる方もいれば、おしゃれになる方なんかもいらっしゃいます。矯正の途中で結婚したり妊娠したりという方もすごく多いんです。矯正が進むにつれて、患者さんが変わっていく様子を見ることに喜びを感じますね。表情に変化が生まれ、さらにそれが人生にも影響を与える。そんな様子を何度も目の当たりにすると、あらためてこの仕事の意義みたいなものを感じるものですし、ますます知見を深めて努力をしていきたいなとも思うのです。

歯科医師として先生が大切にしてきたのはどんなことでしょう。

ぱっと見の印象だけで決めずに、きちんと検査や分析をした上で、患者さんそれぞれに合う診療方針を立てる、ということでしょうか。初診の際の印象で「わかった」と思ったことが、検査をしてみたらちょっと違っていたということもあるんです。なので、初めの直感的な見立てで突き進んでしまうのではなく、検査をして結果を分析して、より緻密に、患者さんの希望に合うような方法を探っていくということを大切にしたいと思っています。

変化し続ける矯正の世界で専門性を磨き続ける

来院される患者さんの傾向があれば教えてください。

井口善隆院長 井口矯正歯科5

当院の患者さんの傾向でいえば、大人の患者さんが多いですね。特にこの周辺で働いている方が多いと思います。年齢層が高めの方も多いので、矯正中は、特に歯周病や口の中の状態などに留意しながら対応し、清掃にも力を入れているということは、当院の特徴の一つだと思っています。例えば、歯周病などがある場合は、痛みの少ない弱い力での矯正を選ぶなど工夫して、負担のないようにということも考えて対応にあたっています。そのほか、装置の周りの清掃や、虫歯予防など口の中全体のケアにも力を入れています。新型コロナウイルス感染症の流行以来、日常的にマスクを着用するようになり、歯の表側に装置をつけていてもあまり目立たないので、「踏み切るなら今」と、矯正を希望される方もいらっしゃいますね。

矯正もどんどん変化していると聞きます。

矯正の世界でも今は、デジタル化がすごく進んでいます。例えば、歯型などは、デジタル撮影して3Dプリンタで模型を作ることができるようになっています。デジタル化が進んだおかげで、最終ゴールまでのシミュレーションも可能になり、完成図を頭に入れながら矯正を進めていけるようになりました。その結果、最後の微調整などが減り、装置をつけている期間も短くなって患者さんの負担は以前より軽くなったと思います。とはいえ、矯正はほかの歯科治療と比べると長い時間が必要ですし、見た目にも関わるので、矯正をする場合には矯正専門の歯科医師にきちんとかかるということも大事だと思います。私たちも専門性を生かした情報発信にもっと力を入れていきたいと考えているところです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

井口善隆院長 井口矯正歯科6

現在は自分一人で診療をしているのですが、歯科衛生士さんなどのスタッフにも入ってもらって、もっと予防的な部分やメンテナンスにも力を入れていきたいですね。メッセージとしては、もし今、矯正をするかどうか悩んでいる方がいらしたら、まずはぜひ相談してみてください。当院も、初回の30分ほどは無料相談の時間を設けています。実際に矯正を始める前にまず相談できるところはたくさんあるので、そういう機会を利用して一歩踏み出してみてほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤーを使った歯列矯正 上下/80万円~、裏側矯正 上下/110万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/100万円~、小児矯正/50万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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