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柴野 義弘 院長の独自取材記事

柴野歯科医院

(台東区/入谷駅)

最終更新日:2023/11/02

柴野義弘院長 柴野歯科医院 main

柴野歯科医院は1994年に開業した。柴野義弘院長が実践するのは、患者のバックボーンや生活習慣、体質などを見極め、患者を一人の人として理解した上で行う総合治療。開業当初から「10年先を見据えた治療」をめざす。さまざまな歯科治療に対応が可能で、個別に詳細な治療計画を立ててからその人にとって適切な治療を提案する。歯磨きが多少行き届かなくても、介護者の手で歯磨きが行われるようになっても、良い状態を維持できるようにしたいという考えのもと、複雑に絡み合う歯科治療の要素のすべてを高いレベルで学び、たゆまずレベルアップを図ってきた柴野院長ならではの治療について聞いた。

(取材日2023年10月10日)

患者をトータルで診て「10年持つ治療」を実践

幼少期に、歯科医師の道に進むきっかけとなる出会いがあったそうですね。

柴野義弘院長 柴野歯科医院1

小学生の頃、歯が痛み、歯科医院に行かなければならなくなりました。怖がりでしたから、痛い治療が嫌で(笑)。内科医だった父に相談したら「痛みに配慮した治療をする」と評判の歯科医師を見つけてくれたのです。実際に行ってみたら、とても豪華な内装で驚いたのを覚えています。先生をはじめ、歯科衛生士さん、受付のスタッフさんが、大人に接するのと同じように私に接してくれたことも新鮮でした。そして何より、治療でまったく痛みが気にならなかったんです。治療を終えて快適な生活が戻ってきた時に、自分もあのような治療がしたい、歯科医師になりたいと思いました。私の将来の道しるべとなってくれたあの時の先生は、私の最初の師匠ですね。

アメリカの医療との出会いも大きかったと聞きました。

インプラントをはじめとしたアメリカの先進的な歯科治療を早期に導入し、日本の歯科医療に貢献された先生のもとで、私は幸いにも直接インプラントや補綴の基礎を徹底的に学ぶことができました。ここでアメリカの高度な医療技術を学んだことと、その先生が常々おっしゃっていた「10年持つ治療をせよ」との教えにふれたことは、その後の歯科診療の大きな軸になっています。

「10年持つ治療」とは、どのような治療なのでしょう。

柴野義弘院長 柴野歯科医院2

患者さんの顎の形やブラッシングへの協力度、生活背景などをトータルで考えて、どのような場合でも良い状態を維持するための治療のことです。例えば、天然の歯と同じように顎の骨に埋まるインプラントは、一度装着すれば自然歯と同じような機能と審美性を保つことが期待できます。失った歯を補うための非常に有用な治療法だといえるでしょう。しかし、失った歯の代わりにインプラントを入れるだけでは、10年持つ治療をしたとはいえません。顎の形や全体の噛み合わせを考慮して適した位置に埋入しなければ、いずれ必ず不具合が起きます。入れ歯でも、補綴でも同じです。自宅でのセルフケアが苦手な人や、介護者の手によるケアが中心の人に複雑な構造の入れ歯を作れば、トラブルが起きる可能性は高まります。ケアに時間をかけられない人なら、それでも持たせるにはどうすべきかを考えて治療をしています。

さまざまな治療を深く学び、総合治療を可能に

患者さんのバックボーンは、どうやって把握していくのですか。

柴野義弘院長 柴野歯科医院3

初診時のカウンセリングでもじっくりとお話を聞きますが、残っている歯の状態や、患者さんの様子から推察できることもあります。診察時に洋服のボタンを掛け違えていたり、言い間違い、聞き間違いが多かったりすれば、近い将来ご家族によるケアが必要になることを想定して、パートナーと一緒に受診していただくようお勧めすることもありますね。ブラッシングが苦手そうだと判断した場合には、治療と並行してブラッシングの指導をすることも必要ですよね。「どこまで患者さん自身が歯を守ることに協力してくださるか」を見極めることは、治療方針を決定する上で非常に重要です。患者さんを一人の人間として十分に理解した上で行う治療が適切であると考え、常に患者さんに寄り添うことを意識しています。

審美歯科や歯周病治療、矯正などに対応できるのも、総合治療を実践するためなのですね。

そのとおりです。一つの専門領域に特化していては、患者さんの個別の事情を踏まえた適切な治療を提案することはできません。インプラントや補綴を行うにあたって、審美的な視点からアプローチできる技量を持ち合わせていなければ、見た目のバランスが崩れ、患者さんの満足度が下がります。天然歯の代わりとして最低限の機能は果たしても、患者さんが不満を抱えたままでは「10年持つ治療」とはいえませんよね。同じように、歯周病を治せなければ根本的なトラブルの解決にはなりませんし、入れ歯とインプラントを組み合わせる場合には、入れ歯の総合的な知識が必要です。すべての治療は深く関連し合っており、何一つとして欠くことができないのです。

それぞれの治療については、どのように技術と知識を習得されたのでしょうか。

柴野義弘院長 柴野歯科医院4

昔から知的好奇心が強いのですよ。20代の頃、それぞれの領域に精通した先生方のところへ寸暇を惜しんで足を運び、指導を受けることを繰り返しました。同じような志を持っていた友人と2人、励まし合って学んだことが今の糧になっています。ある時、先輩の先生から「どのような歯科医師になりたいのか」と聞かれたことがありました。私が「日本一の歯科医師です」と答えたら「それなら全部の治療ができなければ駄目だ」という意味のことをおっしゃったのです。広く、深く学びたいという気持ちを後押ししてくれたのは、あの時の会話だったのかもしれませんね。

志を同じくするスタッフとともに、希望に応える治療を

インプラントについては、セカンドオピニオンにも対応されているそうですね。

柴野義弘院長 柴野歯科医院5

残念ながら「インプラントが不安定で食べ物を噛むことができない」「曲がって埋入されてしまった」といったトラブルを抱えて悩んでいる方は少なくありません。当院では、他院で行ったインプラントのメンテナンスや、トラブルが起きた際などのセカンドオピニオンにも積極的に対応しています。当院で扱っていないインプラントでも、種類を特定してメーカーを呼んで構造を把握し、CTの画像と合わせて適切に対応していきますので、ご安心いただけるかと思います。ちなみに、インプラントを埋入するための骨の高さと厚みが足りず、治療ができないといわれたケースには、骨を増やす骨造成から行います。

院内に歯科技工士がいらっしゃることも、大きな強みですね。

開院当時から二人三脚でやってきた歯科技工士で、彼の技術には絶大な信頼を置いています。また彼は、専門家が見ても本物の歯と見間違うほど、質の高い技工物を作るために尽力しています。最近は補綴物を自動で削り出すシステムもレベルアップしていますが、セラミックやインプラント技工で長いキャリアを持つ歯科技工士の作る物は非常に繊細で、どんなにシステムが発達しても凌駕することはできないのではないかと思います。クリニックの上階にある技工所に常勤していますから、患者さんの歯を直接見てもらって、連携しながら治療しています。

最後に、読者にメッセージをいただけますか。

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1994年の開業以来「総合治療」を掲げて治療に邁進してきました。うれしいことに、当院のスタッフはみんな、私の診療方針と患者さんに対する姿勢を理解し、同じ方向を向いて治療にあたってくれています。これからも変わらず、患者さんの希望に耳を傾け、生活習慣や体質、口腔内の状態を総合的に診た上でオーダーメイドの治療をクリニック全体で実践してまいります。お困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/35万円〜、歯列矯正/72万円〜、セラミックを用いた治療/7万円~、骨造成/30万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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