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浅妻 真澄 副院長の独自取材記事

浅妻歯科医院

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2021/10/12

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院 main

「浅妻歯科医院」は、開業してから40年以上たち、親子2代で診療を行う老舗の歯科医院だ。新潟駅から徒歩7分ほどの新潟市の中心部である万代エリアのマンションの2階に位置する。このエリアで働くビジネスパーソンや古くからこの地に住む高齢者など、幅広い年代の患者が通う。院内は決して広いとは言えないが、目が行き届く広さで、患者とのコミュニケーションがしっかりとれると副院長の浅妻真澄先生は考えている。そんな浅妻副院長に、歯科医師になったきっかけや、コミュニケーションを重視した日々の診療に対する思いについて詳しく聞いた。

(取材日2021年6月8日)

万代エリアで40年以上続く歯科医院

浅妻歯科医院は親子2代で診療されているのですか?

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院1

当院は、院長である父が1977年に万代エリアで開業しました。40年以上この地で診療を行っています。以前は隣のビルで診療していたのですが、1984年に現在のマンションに移りました。この辺りは近年商業地として再開発が進んでおり、今でこそこうしてにぎわっていますが、開院した当時は自動車工場がある程度で、スーパーマーケットもありませんでした。父が関屋の出身で、自分の住んでいた地域の近くで開業を希望したのが始まりです。現在は、父と私の2人で診療を行っています。

どのような患者さんが多いですか?

幅広い年代の患者さんが訪れています。父を頼りに、長年通ってきてくださる患者さんもいます。川沿いにマンションがたくさん立っているので、万代地区に住んでいる方々がいらっしゃいます。それから、新潟駅の近辺でお仕事されている方や、お買い物ついでにいらっしゃる方も多いです。近年では、インターネットの情報を見て新規で来られる方もいらっしゃいます。当院では、歯科医師の診療方針を押しつけることなく、患者さんとコミュニケーションをとり、なるべく患者さんの不安を取り除くような治療を行っています。そういう診療を希望される方に支持いただければうれしいですね。

診療内容を教えてください。

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院2

虫歯治療を中心とした歯の治療全般を行っています。また、予防歯科、歯周病の治療、入れ歯や小児歯科、ホワイトニングやかぶせ物などのほか、来院が難しくなってしまった患者さんから依頼があったときには訪問診療にも対応しています。訪問診療については、私の大学院時代の恩師が高齢者歯科の専門家で、私自身も大学院時代に往診の経験があり、それを生かそうと当院でも始めるようになりました。苦しんだり、困ったりしている患者さんのお役に立ちたいという思いがあり、院長も賛同してくれています。

大学院での高齢者への診療経験が現在につながる

先生が歯科医師になられたのはどのようなきっかけですか?

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院3

父が歯科医師だったというのも、もちろん影響していると思います。しかし、一番のきっかけは、高校時代に入院したことです。高校入学時の私の身長は、150cmもないほどだったのですが、その後、急激に身長が伸びて体が変化に追いつけなかった時期がありました。体育の授業でバスケットをしていて、人とぶつかって転んでしまったんです。その衝撃で膝にひびが入り入院しました。その時、医師の仕事を間近で見て、私も人の役に立つ仕事がしたいと思うようになり、医師か歯科医師になろうと決意したんです。最終的には、子どもの時から歯科医院での父の仕事ぶりや、患者さんに感謝されている姿を見ていたという影響が大きく、歯科医師になることを選びました。

大学を卒業してすぐに浅妻歯科医院に入られたのですか?

大学卒業後は大学院に進みました。大学院では、高齢者歯科を専門に研究する科に所属し、私は高齢者の唾液に関する研究をしていました。高齢者だからといって、必ずしも唾液の性質が悪くなるということはないのですが、かかっている自身の疾患や飲んでいる薬の副作用等で変化することがあります。高齢の患者さんは、歯以外でも病気を抱えていらっしゃる可能性が高いです。歯の疾患だけでなく、体全体、そして患者さんの人となりを見ることが他の科より多くありました。それが今のコミュニケーションをしっかりとる診療にもつながっていると思います。4年間の大学院の修了後も、1年ほど大学に残って高齢者の診療を専門に行い、2006年から浅妻歯科医院で診療を行っています。

歯科医師になってから、印象深い患者さんとのエピソードはありますか?

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院4

仲の良かった高齢の患者さんがいました。奥さまをがんで亡くされた際、医師からの説明がほとんどなかったことから、医師のことを信頼できなくなっている方でした。私はいつものようにコミュニケーションをとりながら歯科治療を行っていたのですが、「あなたには未来を感じる」と、私のことをとても気に入ってくれたんです。次第に仲良くなり、一緒に食事したり飲みに行ったりもしました。歯科医師としてだけでなく、一人の人間として信頼していただいたような気がします。フィーリングがとても合う人でした。父にも「仮に50~60年歯科医師をやっていたとしても、そういう関係になれる人はめったにいないだろう」と言われたほどです。患者さんとしては、私のことを歯科医師として、そして人間として育てようという気持ちがあったのかもしれません。その方はお亡くなりになりましたが、今でもとても感謝しています。

コミュニケーションを大切にした希望をかなえる診療

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院5

歯科治療は、患者さんにとって基本的に心地いいものではありませんし、痛みや歯を削られる不安を抱いて来られていると思うので、私たちのほうから事前の説明をしっかりすることを意識しています。スタッフも患者さんの不安を取り除くような雰囲気づくりを積極的にしてくれています。とにかく、患者さんとよく話をすることを意識しています。以前、歯がボロボロになっていて数年単位でしっかり治療を続けないといけないような患者さんが来られました。嫌になって途中で来なくなってしまう人もいる中、頑張って通い続けてくださいました。今も数ヵ月に1度メンテナンスのために通って来てくださり、継続してコミュニケーションをとっています。これは、歯科医療のすてきなところだなと思います。

スタッフとのコミュニケーションも重要だと思いますが、どのようにしていますか?

スタッフとは週1回、お昼ごはんを食べながらミーティングしています。それから、治療に必要な情報については、患者さんが許す範囲でプライベートな部分に関してもスタッフと共有しています。この患者さんはこういう目的があって、生活にどういう困ったことがあるのか、生活にこういう楽しみがあるからそのために治療が必要だという情報を丁寧に書き出し、皆で共有しています。私たちは口腔内の情報だけでなく、患者さんのライフスタイルなどもトータルに見て治療やケアをしています。共有する大切な情報は忘れないよう、午前中の診療が終わったらお昼休みに入る前にカルテに記入することも心がけています。

最後に、今後の展望を教えてください。

浅妻真澄副院長 浅妻歯科医院6

広いクリニックではないので1日に診られる人数は限りがありますが、来てくださる方はできる限り診たいと思っています。また広くないからこそ、患者さんのライフスタイルや希望していることまでしっかり把握して、治療ができているのかなと思います。患者さんには、遊びに行くときのようにリラックスした状態で来ていただき、治療を受けることによって、希望する生活スタイルや楽しみをかなえるお手伝いができればと思っています。歯科医院には、たとえ今痛いところがなくても、生活の目的や楽しみをかなえるために行くと思ってもらうのが理想ですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング(上下顎各)/1万4900円~、補綴(1歯)2万2500円~、義歯6万円~

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