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中村 修崇 院長の独自取材記事

中村歯科

(伊勢市/宇治山田駅)

最終更新日:2021/10/12

中村修崇院長 中村歯科 main

近鉄山田線の宇治山田駅から徒歩1分、伊勢市駅から徒歩5分の好立地。「中村歯科」はこのエリアで、40年以上地域に根差して診療を続けている歯科医院だ。中村修崇(なかむら・のぶたか)先生は、2020年1月に3代目院長として父である前院長から同院を継承。中村院長は愛知学院大学歯学部を卒業後、岐阜県本巣市にある「もんじゅ歯科」で、15年以上にわたり補綴やレーザー治療を中心に研鑽を積んできた先生だ。また、子どもの患者の診療も多く経験してきたため、幼い患者の診療も慣れているのだとか。スタッフは前院長の頃から勤めている人もいて、和気あいあいとした雰囲気。和やかな空気に包まれる同院で、今後の展望や治療など、クリニックの方針を中心に語ってもらった。

(取材日2020年11月9日)

父親の意志を引き継ぎ地域に根差した歯科医療を続ける

歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

中村修崇院長 中村歯科1

父親と祖父が歯科医師ということもあり、中学2年生の頃には、歯科医師の道を将来の姿としてイメージし始めていました。母方も医師ばかりの家系なこともあり、迷いはなかったです。そして、愛知学院大学に進学してからは、歯のかぶせ物や詰め物について学ぶ補綴学に興味を持ち、勉強してきました。補綴は技術の進歩が著しく、今でも型を採って、その型をもとに歯科技工士さんが製作する方法もありますが、先進の技術であるCAD/CAM冠システムでは、口の中をスキャンするだけでコンピューターが設計して製作してくれます。こういった進歩に乗り遅れないように、日々勉強が必要だと感じます。

卒業後の経緯を教えてください。

愛知学院大学の歯学部を卒業後、本巣市にある「もんじゅ歯科」で15年ほど勤務しました。そこの長瀬好和先生も補綴に詳しいので、今でも毎週木曜日は勉強も兼ねてもんじゅ歯科で勤務を続けています。これを言うと皆さん驚かれるんですが、私は今も名古屋に住んでいて、ここにも毎日通って来ているんですよ(笑)。長瀬先生はレーザー治療も得意ですので、そちらについても学ばせてもらっています。名古屋から本巣は意外とすぐですし、私を頼ってくれる患者さんがたくさんいらっしゃるので、中村歯科に来る前と変わらず診察を続けています。担当制にしていますので、私の担当している患者さんは、責任を持ってずっと診たいと思っています。

どんな想いを持って、こちらを継承されたのでしょうか?

中村修崇院長 中村歯科2

岐阜で長年勤務して名古屋に家族もいるので、最初は伊勢に戻るか迷っていました。しかし、45年も診療を続けているクリニックですので、患者さんもたくさんいらっしゃいます。父も70歳を超え、私が継承しなかったら通ってくれている患者さんはどうなってしまうんだろうと考えるようになりました。そして、最初は非常勤として働き始めたのですが、患者さんと触れ合って顔や名前もわかるようになっていくと、継承への想いが強くなっていき、決心しました。父が診療を続けてきたクリニックで患者さんの診察をするために伊勢に通いながら、両親の面倒も見ていこうと思ったんです。これからも父が患者さんにしてきた温かな対応を受け継ぎながらも、新しい治療技術を取り入れて診療を続けていきたいと考えています。

患者一人ひとりと向き合い、納得の治療方針を提案

患者さんと接する際に大切にしていることは、どんなことでしょうか?

中村修崇院長 中村歯科3

皆さん、歯科って怖いイメージがありますよね。患者さんに親身になって接し、歯科に対する恐怖をできるだけ軽減するようにしています。患者さんとできるだけ話すようにして、怖くないことを理解してもらいながら治療を進めます。当院は患者さんがどんどん来て、ゆっくり診ていられないという状況ではないので、できるだけゆっくり話すよう努めています。患者さんと話をすれば、その方が今どれくらい怖がっているかどうかというのもわかりますし、とても大切なことだと思うんです。いきなり治療を始めるのではなく、治療方針をできるだけ詳細まで説明するようにしています。また、視覚的なアプローチをしたほうがわかりやすいので、写真が入ったツールも活用しているんです。患者さんと仲良くなるっていうのも変ですが、それくらいの気持ちでいますよ。

患者さんとの印象的なエピソードをお聞かせください。

以前、歯科医院が怖くて行けなかったという40代の方の診療をしました。その方の最初の状況は、いたるところに歯石がたまっていて、かなり深刻でした。まずは週に1回来院してもらうところからスタートしたのですが、来るたびに歯石がたくさんついてしまっていたんです。それを毎回きれいに掃除しているうちに、少しずつ患者さんの歯に対する意識が変わってきて、「歯磨きはどうしたらいいんですか?」と相談してくれました。最終的に必要な治療が済み、その後、1ヵ月に1回通っていただければいい状態になったのですが、間を空けるのが心配だと2週間に1回ご自身の意志で通ってくれるようになったことがありました。すごく怖がりな患者さんなので、怖がらせないように細心の注意を払いながら治療を続けられたことが、とてもうれしかったですね。

患者さんはどのような方が多いのでしょうか?

中村修崇院長 中村歯科4

全体的に年齢層は高めですが、私に代替わりしてから小さなお子さんや20代の方、大学生も来院されるようになりました。私がここで働き始めたときは、ほとんどが40代以上の患者さんだったので、平均年齢はかなり下がってきたと思います。駅が近いですが、車でいらっしゃる方が多いですね。電車を使う方は、南伊勢町の方が多く、鳥羽や坂手島や答志島など離島から来てくれる方も多くいらっしゃいます。当院は、インターネットで24時間予約も行っており、若い人だけでなく高齢者もそこから予約してくれます。ずっと通ってくれている方もいらっしゃいますし、地元のお店でご飯を食べていると「お父さんに診てもらっていたよ」と、声をかけてもらうことも多く、長い間地域の方々に親しまれている歯科医院なのだと実感しますね。30代の方でも、小さい頃通っていたと言ってくれることもあるので、本当にうれしく感じています。

患者ファーストを守り続け、新しい治療技術も導入する

歯科医師として、こだわりはどんなところでしょう?

中村修崇院長 中村歯科5

基本は、患者さんにわかりやすく適した治療をすることですね。最近では、さまざまな治療法がありますが、新しい治療法が必ずしも目の前にいる患者さんに合っているわけではないと思うんです。なので、新しい技術にすぐ飛びつくということはせず、その方に適した治療法を選択することを大切にしています。また、こだわりというわけではないのですが、治療計画を立てた患者さんは最後まで自分で診るように担当制にしています。私は歯科医師は職人だと思っていて、土台を建てて、柱を作り、外枠を作って……と進む工程の途中で、残りはほかの人に任せるというのは嫌なんです。なので、当院でも私が治療計画を立てた患者は私が担当し、父が治療計画を立てた患者は父が診るようにしています。緊急時などはもちろん、適宜対応しますし、父の患者さんも顔も知っていますので、根本的な治療ではない歯の掃除などでしたら、私も行っていますよ。

予防歯科にも注力しているそうですね。

そうですね。ある程度治療が終わった方に対しても、歯周疾患について説明をし、定期的に歯の掃除にいらっしゃってもらうようお伝えしています。定期検診に関しては、半年に1回ご案内のはがきを出すようにしています。お口の状態によっては1ヵ月半くらいで来てもらう方もいますし、数ヵ月に一度の方もいて、さまざまです。

今後の展望をお聞かせください。

中村修崇院長 中村歯科6

代替わりしましたので、以前から来てくださる方も新しく来てくださる方も、不安なく治療を受けていただけるようにしていきたいと思っています。せっかく立地も良いので、地域に密着し、患者さんに「中村歯科で良かった」と言ってもらえるような歯科医院をめざしたいですね。近年は歯科医療もデジタル化が進み、日々進歩していますので、乗り遅れないようにしていきたいとも思っています。新しい治療技術をどんどん取り入れるということはしませんが、良いと思ったものをしっかり吟味してから取り入れ、少しずつ変えていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/25~30万円

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