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深野 秀明 副院長の独自取材記事

深野歯科医院

(堺市西区/諏訪ノ森駅)

最終更新日:2023/08/22

深野秀明副院長 深野歯科医院 main

南海本線の諏訪ノ森駅を下車、駅前商店街を東へ3分ほど歩いた所に「深野歯科医院」がある。堺の人々になじみ深い路面電車の船尾停留所のすぐそばだ。浜寺公園にも近い、かつて別荘地だったこの地域は、堺市中心部からほど近い場所にありながら、今も静かなたたずまいを残している。次期院長としてクリニックを切り盛りする深野秀明副院長の診療スタンスは「一口腔単位を包括的に捉えた歯科治療」。歯1本だけを治療するのではなく口腔内、ひいては体全体をトータルに考えた治療の提供だ。患者の気持ちに配慮しながら一人ひとりに合わせて適切な治療計画を立て、理想的な健康状態の維持をめざしている。国内外の勉強会に積極的に参加し、日々自己研鑽に励む深野副院長。その診療にかける熱い思いを聞いた。

(取材日2019年7月12日)

新鋭の技術と情報を備え、クリニックの2代目を担う

こちらは現院長であるお父さまが開業され、先生は2代目でいらっしゃるんですね。

深野秀明副院長 深野歯科医院1

はい。父の実家がこの近くにあり、父は関東の大学を卒業後こちらに帰ってきたんです。私は堺の中心部である堺区で幼少期を過ごしました。その後、鹿児島にある私立の中学高校に進学しましたので、しばらく関西を離れていましたが、大学進学を機にこちらに戻ってきました。実ははじめ、私は歯科医師になるつもりはなかったんです。学生の頃は海外で多くの人と関わるような、例えば商社とか、そういう仕事に就きたいと思っていました。ただ、両親は私が医科系に進むことを希望していたようです。それまで父とは将来の話などしたことがなかったのですが、私の性格などから歯科医師をめざすことを勧められました。今の私があるのは父のおかげですが、この仕事に就いて良かったと思います。患者さんとのコミュニケーション、新しい技術や情報をアップデートするための自己研鑽、勉強のために海外へ赴くことも。そのどれもに大きなやりがいを感じています。

先生から見て、この辺りの地域の印象はいかがですか?

2006年に副院長に就任したので、こちらでの診療は13年になりますが、患者さんは地元の方ばかりです。諏訪森は良いところですよ。土地柄も地域住民の方の人柄も良い。皆さん、医療に対しての関心も高いですし、他所と比べて自由診療を希望される方も多いです。もともと諏訪森というところは別荘地だったんです。それが今ではニュータウンとなり、若い世代の方も大勢住むようになりました。駅前には大型スーパーが、また近隣には小学校もいくつかあり、堺の中心部に比べると子どもの数も多いように思います。ここ諏訪森は、昔から住んでおられるご年配の方、そしてファミリー層の両世代が住む町です。

クリニックにはどのような患者さんが来られますか?

深野秀明副院長 深野歯科医院2

父の代からの長いお付き合いの患者さんも多く、中には親子、孫の3代で通ってくださる方もいらっしゃいます。私が幼い頃、母に連れられてクリニックに来ていたことをご存知の患者さんから「君のこと、知ってるよ」と声をかけられ照れてしまったことも(笑)。こちらで勤務する前は大阪市内のクリニックに勤めており、当初は独立後も大阪市内で、と考えていました。ところが勤務医をしながらこちらのクリニックの手伝いに通ううちに、私の専門である噛み合わせやインプラント治療の技術を必要とする患者さんがどんどん増えてしまいました。今では父と私の間には自ずと役割分担ができていて、それぞれの専門分野の患者さんを診るようにしています。

不調の原因を究明し、総合的な治療を実践

先生の診療スタンスをお聞かせください。

深野秀明副院長 深野歯科医院3

まず、原因をしっかりと追究しておくことが大切です。虫歯になったから単純に削って詰めて……ということではなく、なぜ虫歯になったのか、その理由を考えなければなりません。私が普段から参加している勉強会では、1口腔1単位で総合的な診療を行うことを重視しています。「木を見て森を見ず」の感覚をなくし、口腔内全体を1つの単位として捉え、全身の健康にも配慮したトータルな治療をめざしているのです。不調の原因を患者さんのセルフケアのせいにしない、というのがその勉強会での考え方です。それを当院での診療に生かし、「セルフケア以外に別の理由があるのではないか?」と、徹底的に原因を追究することで、それに対する対策を講じています。要は付け焼刃的なことはしない、ということです。それが後々のメンテナンスにもつながりますからね。

患者さんのセルフケア以外の原因とは、どのようなものですか?

例えば、噛み合わせの問題です。歯の上下の位置関係による力のかかり具合や歯ぎしりや食いしばりのようなストレスマネジメントの中で歯が壊される場合もあります。また、歯周病など患者さんがセルフケアしきれない部分が影響を及ぼす場合もあります。病気とはさまざまな複合要因があって起こるものです。私たちは「治す」という考え方をしません。もともと人間の体には「治ろう」とする要素があり、それを邪魔するものを私たちが見つけて取り除いていく、そうすることで患者さんは自ずと健康になっていく、という考え方を中心において治療を行います。原因の究明のためにも、虫歯や歯周病の有無はもちろん、歯並び、噛み合わせの確認のためのお口の健康診断の受診をお勧めしています。

歯科技工士も常駐し、院内設備にもこだわりが感じられます。

深野秀明副院長 深野歯科医院4

歯科技工士が常駐していることで迅速な対応はもちろん、患者さんは直接技工士に相談することができます。技工士にとっても患者さんと話ができることでモチベーションアップにつながります。また、歯科用CTやマイクロスコープなど、必要最低限にプラスアルファした設備投資は最終的に患者さんに還っていくものです。口腔内の画像を患者さん自身の目で確認することもできる歯科用CTは、治療への理解を得るための説明ツールとしてもかなり有効ですし、マイクロスコープは肉眼の25倍まで視野を拡大できて治療の精度に直結するため、とても重宝しています。クリニックには総合診療室のほか、患者さんのプライバシーに配慮した個室タイプの特別診療室も用意しています。

患者とともに一つ一つ理想をめざしてアップデート

今後、どのようなクリニックをめざしていくお考えですか?

深野秀明副院長 深野歯科医院5

私のライフワークは、口腔内全体を包括的に治療することです。ほとんどの患者さんは2~3年、長い方だと5年以上かけて歯列矯正やインプラント治療に取り組みます。治療は大変ですが、うれしいことに、「先生に任せた!」と言ってくださる方が徐々に増えてきました。私は以前からカウンセリングに時間をかける診療を心がけてきましたが、最初の頃はきちんと検査をして、こういう治療をして、と目の前の細かいことばかりを患者さんに言っていました。しかし最近では、最終的にめざすもの、そしてそのために今何が必要なのかをお伝えするようにしています。長く通院していただく中で一つ一つアップデートしていく感じです。患者さんとの接し方の変化は、日々の診療の中で患者さんに教えてもらったものです。今後もコミュニケーションを大切にしながら生涯現役で仕事に励みたいと思います。

お忙しい毎日のリフレッシュ方法を教えてください。

実は40歳を過ぎてからゴルフを始めたんです。普段は夜9時までと診療時間も長いですし、プライベートでも仕事に関わることが多いので、自由な時間は取りづらいんです。でも、ひとたびゴルフ場に行ってしまえば、電話が鳴ってもどうしようもありませんから、ただひたすらに白いボールを追いかけていられるんです(笑)。生活にもメリハリがでますよね。ただ性分でしょうか、やるからにはうまくなりたい。ここから車ですぐの所に練習場があるので、予定のない昼休みには30分しかなくても行ってしまいます。ありがたいことに練習場のスタッフの皆さんにもかわいがってもらっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

深野秀明副院長 深野歯科医院6

気になることがあれば、なるべく早く受診していただきたいと思います。かと言って、治療に手遅れということはありません。検査をしてご自身の状態をきちんと把握し、何が必要かを知ることが大切なんです。検査をして異常がなければそれを知ることも必要なこと。口の中の問題点が出てくる時というのは、その方にとって一つのターニングポイントです。生活の質を維持していくためにも口腔内のケアはとても大切です。一緒に健康な口腔内環境を整えて、健康寿命を延ばしましょう。歯科医院というのは案外頼りになるところなんですよ(笑)。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント治療/35万円~
・矯正歯科(全顎)/80万円~
・セラミック治療:セラミックインレー/4万5000円~、セラミッククラウン/12万円~

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