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口腔と全身を診て健康に過ごせる体をめざす
口腔筋機能療法

のぞみ歯科クリニック

(中頭郡北中城村)

最終更新日:2022/01/31

のぞみ歯科クリニック 口腔と全身を診て健康に過ごせる体をめざす 口腔筋機能療法 のぞみ歯科クリニック 口腔と全身を診て健康に過ごせる体をめざす 口腔筋機能療法
  • 自由診療

子どもの顎が十分に成長せず、小さいまま育つと歯並びや姿勢、呼吸に影響する。その顎の成長を促し、理想的な口腔状態に導くのが口腔育成だ。沖縄市胡屋で口腔育成に取り組むのが、「のぞみ歯科クリニック」の中根のぞみ院長。歯並びの問題だけでなく、口腔内が狭いままだと十分な呼吸ができないため脳の発育に関わるほか、睡眠時の質が下がる恐れもあるという。口腔内を理想の状態に導くには、口だけを診ていては不十分で、全身の健康にもアプローチしなければいけないと気づいた中根院長は、口腔筋機能療法(MFT)などを用いて診療にあたっている。口腔育成とは何なのか、どのような流れで行われるのかを詳しく聞いた。

(取材日2021年12月20日)

口腔機能と姿勢の両方からアプローチし、本当の意味で「健康」な体をつくれるように徹底サポート

Q全身の健康のために口腔育成に取り組んでいると伺いました。
A
のぞみ歯科クリニック 歯だけでなく口腔内全体を診察する中根院長

▲歯だけでなく口腔内全体を診察する中根院長

はい。取り組んだきっかけは、睡眠中の呼吸の問題を解決するためです。診療をする中で、睡眠時無呼吸症候群とまではいかなくても、いびきや歯ぎしりの問題を抱えている患者さんが多いことに気づきました。その理由を突き詰めると、生活習慣以外に「顎が小さい」という問題があったのです。上顎は9才から10才頃、下顎は14才頃には成長が止まり始めるといわれていますので、成長過程にある子どものうちに正しい成長を促す必要性を感じて口腔育成に取り組み始めました。幼少期の顎が成長していく時期から関わることで、お子さんの口腔機能をしっかり育て、将来睡眠中の呼吸の問題が起こらない口腔環境をつくっていきたいと考えています。

Q口腔育成は何歳頃から始めるべきなのでしょうか?
A
のぞみ歯科クリニック 子どもに合わせた口腔育成プランを提案している

▲子どもに合わせた口腔育成プランを提案している

口腔育成は産まれる前から始まっているといわれています。妊娠中や授乳時の姿勢、首が座るまでの抱っこの仕方、離乳食や幼児食など、乳幼児への育児が口腔育成の第一歩なのです。乳幼児は著しいスピードで成長するので、事前に知識を得ることで、できるだけ顎の発育不良や歯並びが悪くなる原因を取り除くことをめざします。また、3歳から5歳の時期は脳や顎が発達する時期になりますので、成長のタイミングを逃さないことがとても重要です。親御さんには年齢や成長に応じた「今、お子さんにできること、今しかできないこと」を伝えるようにしています。当院では管理栄養士も常駐しておりますので、ご希望があれば食事のアドバイスも行います。

Q口腔筋機能療法(MFT)で行うことを教えてください。
A
のぞみ歯科クリニック 楽しくトレーニングを続けるために動画なども活用

▲楽しくトレーニングを続けるために動画なども活用

幼少期から遊びながらできるお口のトレーニング方法を伝え、自宅で取り組んでいただきます。1人では継続するのが難しいので、親御さんやきょうだいと一緒にトレーニングをしていただくのが理想です。最近は口を閉じる力が弱い子どもが増えていますが、これには姿勢も関わっています。猫背になって顔が前に出ると、どうしても口が開くのです。ですので口腔筋を鍛えると同時に、姿勢についてもアドバイスしています。猫背になる理由としては十分に息を吸えていないということも考えられます。正しい姿勢を保つには必要な酸素量を取り込むことが重要です。当院では姿勢を保つためのトレーニングや呼吸トレーニング法についてアドバイスしています。

Q口腔育成ではマウスピース型の装置も用いるそうですね。
A
のぞみ歯科クリニック マウスピース型装置の正しい使い方を丁寧にレクチャーしている

▲マウスピース型装置の正しい使い方を丁寧にレクチャーしている

口腔育成では、お口の筋肉を正しく使えるよう補助するマウスピース型の口腔機能育成装置を使用し、舌の位置を整え、同時に頬の筋力も整えていきます。舌は上顎につくのが正しい位置ですが、最近は正しい位置にない子が多いです。装置を装着すると舌が上がるので、自然と正しい位置に舌が置かれます。「正しい飲み込み方」ができていないと、装置をつけたままでは唾液が飲めませんから、装置をつけて生活することで「正しい飲み込み方」の獲得をめざします。また、正しい呼吸の習得もめざせます。幼少期から正しい呼吸を行うことは、成人後の睡眠時無呼吸症候群やいびき対策、高血圧症や心臓病のリスク軽減に有用だと考えられています。

Q口腔育成には体の使い方も大きく関わってくるのですね?
A
のぞみ歯科クリニック 体軸をつくるための体操で正しい姿勢をめざす

▲体軸をつくるための体操で正しい姿勢をめざす

姿勢はもちろん、体の使い方も関わります。ポイントは体軸です。運動が得意な人は、無意識に体軸を獲得していて、体の使い方がうまいんです。運動が苦手という人は、使い方がわかっていないだけ。ですので当院では、体軸を獲得するための体操などを取り入れて、正しい姿勢や体の使い方ができるようにサポートしています。体軸を獲得した上で口腔機能をしっかり育ててあげることで、健康なだけでなく、スポーツや学習でのパフォーマンスを最大限に発揮できる体づくりにつなげていきたいと考えています。口だけでなく全身を診ていくのが口腔育成なのです。

ドクターからのメッセージ

中根 のぞみ院長

お口の機能とは、「食べること」「話すこと」「呼吸をすること」など生きるために大切な機能です。これらは自然に身につく機能ではなく、周囲からの刺激によって発達する能力です。幼少期の適切な時期に正しく身につけて成長するには、周りの大人のサポートが必要です。本来持つ「成長する力」を引き出し、子どもの健全な発育を促すことができるよう、その準備段階をサポートしたいという想いで日々診療しています。お口のことだけでなく、その子の全身の健康について親御さんの良きアドバイザーになれるようスタッフと一緒に勉強し続け、学んだことをお伝えしていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔機能育成装置を用いた口腔育成/6万6000円~

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