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磯貝 友通 副院長の独自取材記事

たにうち歯科医院

(高崎市/高崎駅)

最終更新日:2022/07/08

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院 main

県道27号(駒形線)から新保町交差点を曲がってすぐの場所にある「たにうち歯科医院」。谷内英明院長が1992年に開業し、現在は義理の息子の磯貝友通副院長と診療を行っているアットホームなクリニックだ。磯貝副院長は、今後この歯科医院を引き継ぐにあたって、谷内院長がこれまで築き上げてきた患者との信頼関係を大切にしながら、自分の持ち味も出し、新しい風を吹かせていきたいと意気込む。自身も父親になり、「小児歯科では、前よりもお子さんや親御さんに寄り添った診療ができるようになったと思います」と話す様子は終始穏やかで、診療の場でもきっと優しい先生なのだろうと感じさせる。そんな磯貝副院長に、これまでの道のりや診療スタンス、クリニックを継承する決意をたっぷり語ってもらった。

(取材日2022年5月19日)

継承する責任と覚悟を持って義父の歯科医院で診療

まず、歯科医師になったきっかけを教えてください。

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院1

父も祖父も歯科医師で、小さい時から歯科というものが身近にあったからだと思います。特に仕事をしている父の姿が印象的で、自然と将来は自分も歯科医師になるものだと思っていました。歯科医師以外の仕事をしている自分は想像できませんでしたね。ちなみに私の兄も歯科医師になり、現在は実家の歯科医院を継いでいます。歯科医師の仕事は楽しいですよ。時々壁にぶつかって悩むこともありますが、患者さんや地域に貢献できるという点で、誇りを持って取り組める仕事だと思います。

副院長に就任した経緯を教えてください。

大学卒業後は神奈川の病院で勤務していました。妻とは大学時代に出会い、結婚して子どもも授かり、このまま勤務医を続けるか開業するか迷っていたんです。年齢を考えると、開業するならそろそろ開業したほうがいいだろうとも思っていたのですが、それを続けていける自信が私にはなくて。そんな時、妻の父である谷内院長から、このクリニックを引き継がないかと声をかけていただきました。よく「神奈川から群馬に来ることになって、抵抗があったでしょう」と聞かれるのですが、そんなことはまったくありません。実家は田舎でしたし、歯科医師としての仕事は神奈川でも群馬でも変わらないですから。

開業して30年のクリニックですが、どのように感じていらっしゃいますか?

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院2

歴史がありますよね。30年も続いているということは、それだけ地域の方や患者さんから信頼されているということです。そんなクリニックを院長から任せてもらうことになって、責任と覚悟を感じています。院長からは「好きなようにやっていいよ」と言ってもらっているので、これまで院長が築いてきた患者さんや地域との関係を壊すことなく、これからは自分なりに関係性を広げていきたいと思っています。自分ならではの道を模索していきたいですね。院長には随時相談していますし、まだまだたくさんのことを教えてもらうつもりです。

先進技術に頼るのではなく患者に寄り添った治療を

どのような患者さんが多く来院されますか?

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院3

今は高齢の患者さんが多いですね。当院は小児歯科や口腔外科も診療していますので、お子さんやご家族の来院もしやすいと思います。今後は、お子さんや若い年齢の患者さんにも多く知っていただけるような歯科医院にしていきたいです。それから、当院は痛くない治療を心がけています。例えば虫歯では歯を削ることが前提になってきますが、歯を削る場合は最小限に抑えるよう努力しているんです。それから、子どもに限らず、大人でも歯科治療に痛みと恐怖を感じている方は多いと思います。恐怖を感じる原因としては、聞こえてくる機械音や昔の記憶などが要因になっている場合も多く、これは私の力ではどうしようもない部分です。しかし、痛みに関しては軽減することができます。リラックスできる雰囲気づくりや、麻酔の使用で、患者さんの負担を可能な限り減らしていきたいと考えています。

診療で力を入れていることを教えてください。

先進の機器や技術を提供できるようになりたいと思う一方で、それが果たして無条件にいいことであるかは疑問に感じています。もちろん、先進機器や技術の中には、私が理想とするような、患者さんの負担軽減が期待できるものもたくさんあります。しかし一番大切なのは、患者さん一人ひとりに合った治療をしていくことだと思うんです。私だけでなく、患者さんがご自身の口腔状況を把握し、口腔環境向上へのモチベーションを上げることが大事なのではないかと考えるようになりました。患者さんとコミュニケーションをとり、その上で先進機器や技術が必要になれば、それを提供できるようになりたいですね。基本は、患者さんに寄り添った治療をしていくことを大事にしています。

患者さんとのコミュニケーションを大事にされているのですね。

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院4

そうですね。実は私自身、人に説明したり、会話の受け答えをしたりすることがあまり得意ではないのです。頭の中では患者さんに提案したい治療方法ですとか、今後の計画など、いろいろ考えてはいます。でもそれを言葉にして、わかりやすく患者さんに説明するというのが難しくて。自分が理解していても、伝え方によってはまったく伝わらないこともありますからね。だからと言って諦めているわけでは決してないですよ。試行錯誤した結果、今は頭の中で患者さんに話すことを一度整理して、それから説明するようになりました。わかりやすい言葉選びにも気をつけています。このあたりも、谷内院長から学ばせてもらっていますね。開業して30年、地域で診療を続けてきた経験は偉大です。患者さんとの接し方や、特にコミュニケーションについては参考にさせてもらっています。

子を持つ親として親の気持ちに寄り添う小児歯科診療を

小児歯科について教えてください。

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院5

お子さんの診療というのは難しいですが、今は私にも幼い子どもがいるので、以前よりももっと患者さんに寄り添った治療ができるのではないかと思っています。私としては、歯が生えてきたら歯科医院に行くことをお勧めします。定期的に通っていれば、子どもは歯科医院という場所に慣れてきます。いざ治療が必要になったときも、慣れた場所であればあまり怖さは感じないと思うんです。それから歯磨きについても、歯をきれいに磨くことよりもまず、歯磨き習慣をつけることを大事にしてください。歯磨き粉を変えてみたり、絵本を読んだりしながらでも構いません。子どもは大人のまねをしたがりますから、一緒に歯磨きするのも効果的だと思います。習慣づけるというのは根気が必要です。困ったり行き詰まったりすることは多いと思います。そんなとき、もしかしたら私たちが力になれるかもしれません。お子さんの歯について悩んだときも、気軽にご相談ください。

今後の展望をお聞かせください。

これから2年ほどかけてクリニックをリフォームする予定です。新しい機器も導入して、患者さんの治療の選択肢を増やせればと思っています。今まで院長一人だったので、手が回らない部分もたくさんありました。特に院長は患者さんの要望に応える診療を大事にしてきたので、ほかのことに手をかける余裕がなかったんだと思います。院長も望んでいることですが、私が当院を継いで診療するということは、当院に新しい風を吹かせるということでもあります。それによってもっと多くの患者さんの力になり、地域貢献もできると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

磯貝友通副院長 たにうち歯科医院6

気軽に来院して、相談してください。相談だけでももちろん構いません。当院は丁寧に説明して、患者さんの納得をいただいてから治療を始めています。患者さんの要望には、可能な限りお応えしていくつもりです。今日は説明だけ聞いて治療は次回からという患者さんもいらっしゃれば、今すぐ治療を希望される患者さんもいらっしゃいます。患者さんに合わせて、私たちも治療計画や方法を考えていきます。それから、当院には私の妻も歯科医師として勤めています。専門は粘膜の疾患や親知らずの抜歯などを行う口腔外科で、そういった患者さんが来られた時は当院で治療できる症状なのか、大学病院で診療してもらったほうがいい症状なのかを判断してもらっています。私と院長と妻、いずれもそれぞれ専門知識を持つ歯科医師が集まったクリニックですから、なんでも相談してください。皆さんのお力になりたいというのが、私たちの一番の願いです。

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