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田上 恵 院長の独自取材記事

田上歯科医院

(熊本市東区/健軍校前駅)

最終更新日:2024/04/01

田上恵院長 田上歯科医院 main

東区錦ケ丘の東郵便局の近くにある「田上歯科医院」は1947年に東区の健軍電停前に開業し、1971年4月に東区錦ケ丘に移転。2代目の田上恵(たのうえ・めぐみ)院長は、義父である先代院長の思いを受け継ぎ、1980年に同院を継承した。2代にわたって地域の人たちの歯の健康を守ってきた歯科医院の外観は歴史を感じさせるれんが造りで、待合室には、懐かしいピンク電話などが置かれ、ほっとする雰囲気となっている。中学校の校医や歯磨き指導も行い、地域の子どもたちに歯の大切さを教え続けている田上院長。「熊本の人たちの虫歯罹患率を少しでも下げたい」という思いを聞いた。

(取材日2023年5月22日)

開業から76年。長年地域の人たちの歯の健康を守る

歯科医師になったきっかけを教えてください。

田上恵院長 田上歯科医院1

実は、私は高校卒業後は愛知県で自動車部品メーカーに勤めていました。妻の実家が歯科医院だっため、後を継ぐために福岡歯科大学に入学を決意しました。卒業後は大学の先生から口腔外科に残るよう誘われたのですが、義父の体調が悪くなったので、帰ってきてほしいと言われ、義父の歯科医院で働き始めました。義父は抜歯と入れ歯を中心に治療を行っていました。私も入れ歯の作り方などは義父に基礎からしっかり学びましたね。今でも保険適用の入れ歯や、急ぎのかぶせ物などは歯科技工士に頼まず、自分で作っています。

こちらの歯科医院には長い歴史があるそうですね。

先代院長である義父は、1947年に東区の健軍電停の目の前で開業しました。1971年4月に現在の東区錦ケ丘に移転し、トータルしたらもう開業して76年になります。先代院長が90歳で亡くなった後、1980年から私が先代の遺志を継ぎ、歯科医院を継承しました。医療機器などは、ほとんどが1971年に移転した時のものを現在も使用しています。年季は入っていますが、私にとっては使い慣れた相棒のようなものばかり。デジタルに頼らず、長年培ってきた技術を大切にしています。私が歯科医師になった頃は、エックス線撮影装置を持っている診療所なんてほとんどない時代でしたから、抜歯なども、実践で学んできました。医療機器は日々進歩していて、もちろんそれらは非常に便利ですが、同時に、これまで長年にわたって重ねてきた経験も大切にしています。

主な診療内容を教えてください。

田上恵院長 田上歯科医院2

基本的には歯科全般です。3つの「虫歯の原因」を特定し、それらの改善を図りながら治療を行っています。3つの原因とは、食事の内容や回数・時間といった「食習慣の要素」、歯石や歯垢にたまる「虫歯菌の要素」、生まれ持った歯の質などの「抵抗力の要素」です。また、予防歯科も重視し、世界でも虫歯が少ないことで知られるスウェーデン型のプラークコントロールを推進しています。これは、ワンタフトブラシという小さいブラシでまず2分、通常の歯ブラシで1分磨く方法です。QRコードで見れる「正しい歯磨き動画」もご用意しています。治療では、セラミックを使った審美歯科、金属床の義歯やノンクラスプデンチャーをはじめとした義歯治療に力を入れています。患者さんは近隣からだけでなく、インターネットで調べて遠方からいらっしゃる方も多いです。

長年地域医療に貢献。若年層の予防歯科にも力を入れる

長年、中学校の校医もされているそうですね。

田上恵院長 田上歯科医院3

1991年からずっと錦ヶ丘中学校の校医をしています。始めた当時は全校生徒が2000人を超していましたが、現在は少子化の影響もあってか800人くらいになってしまいました。熊本県は虫歯罹患率が高いので、その状況を少しでも変えていきたいと思い校医を務めてきました。以前は虫歯だけを診れば良かったのですが、今は口腔内全部を診ないといけないので、時間がかかります。また、校医だけではなく、学校の先生やPTAと生徒代表によって開かれる学校保健委員会にも参加し、学校における健康問題や、日々の健康づくりについて地域ぐるみで考える活動も行っています。

地域の子どもたちの歯の健康を長年見守ってこられたのですね。

中学1年生を対象に、学校での歯科関連の授業も行っています。きちんとした歯の磨き方を習得し、予防につなげることが虫歯防止の第一歩ですね。子どもたちも歯磨きに興味を持ってくれて、上手に歯磨きができるようになってくれます。それに、ただ歯を磨けばいいわけではありません。あまりゴシゴシ強く磨いてしまうと、歯肉を痛める場合もあります。また、染め出しをすると磨けていない部分の色が染まるので、そういったことも含めてブラッシング指導も行います。地域医療の一環として行っていた巡回歯磨き指導も、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ここ数年は歯磨き指導を行えなかったのですが、最近また再開されました。こうした活動のおかげもあって、当院にはお子さんからお年寄りまで幅広い年代の方がいらっしゃいます。患者さんを見ていると、まさに地域密着型の歯科医院だと感じます。

現在はお一人で歯科医院を切り盛りされているそうですね。

田上恵院長 田上歯科医院4

以前は妻が歯科衛生士だったので一緒に運営していましたが、現在は私が受付から診療まですべてを対応しています。一人で行っている分、患者さんとの信頼関係が築かれとてもフレンドリーになれます。私も気さくな性格ですから、患者さんとお話しするのが好きです。だから、困ったことがあればなんでも相談してほしいと思います。また、歯科医院が苦手な方もいらっしゃると思うので、緊張を和らげられるような雰囲気づくりも心がけています。

勉強会にも積極的に参加。新しい技術を取り入れる

現在も、さまざまなスキルアップを心がけているそうですね。

田上恵院長 田上歯科医院5

挑戦するのが好きなんです。セミナーや勉強会には積極的に参加するよう心がけています。エイジングケアや審美歯科系、歯科の東洋医学系の勉強会のほか、最近はホワイトニングについて勉強しています。これまでの診療経験は、私にとって大切な宝ですが、それ以外にも新しいことも積極的に取り入れたいと思っています。忙しい毎日ですが、今でも学ぶことは多くあり、やりがいがあります。

プライベートについてもお聞きします。クリニックのお休みの日は何をしてリフレッシュしていますか?

野球観戦ですね。野球が大好きで、ひいきにしているチームが勝ってくれることが、私の元気の源です。基本的にはテレビで観戦していますが、セミナーや勉強会に参加したついでに、野球場に観戦しに行くこともあります。今年は野球の世界大会も盛り上がったので楽しみが盛りだくさんでした。野球以外には、今仕事で東洋医学にも関心があるので、医療をテーマにした韓国ドラマも楽しく見ています。私が夜中にテレビを見るものだから、妻が目を覚ましてしまうのがちょっとした悩みですね。(笑)

最後に、歯科医師になって良かったこと、やりがいについて教えてください。

田上恵院長 田上歯科医院6

やはり患者さんに喜んでいただけると、この仕事を選んで良かったなと思いますし、うれしいですね。歯の調子が悪いと、食事もおいしく食べられませんから、しっかりものが噛める歯にすることを目標に治療を行ってきました。これからも日々できることを積み重ねていきたいと思います。クリニックでの診療だけでなく、校医も続けてきて良かったと思っています。子どもたちからはたくさんの元気がもらえますし、この子たちの歯の健康を守るのは自分だという使命感をずっと持ってやってきましたから、やりがいも大きいです。これからも、「錦ケ丘の歯医者さん」として、地域の歯科医療に貢献し、新しいことにもどんどん挑戦していこうと思っています。歯のことでご心配がある方はぜひお気軽にお電話ください。また、当院ではご来院していただいた患者さんに、役立つ情報が得られるメッセージカードをお渡ししております。 ぜひ、お気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物/5万円〜、セラミックのかぶせ物/6万円〜、ジルコニアのかぶせ物/8万円〜、金属床義歯/15万円〜、ノンクラスプデンチャー/8万円〜、シリコンデンチャー/20万円〜

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