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上原 浩嗣 院長の独自取材記事

上原眼科医院

(福岡市西区/下山門駅)

最終更新日:2023/12/11

上原浩嗣院長 上原眼科医院 main

西鉄バス「下山門中学校」下車徒歩すぐ。大通りに面した場所にあるのが「上原眼科医院」だ。1982年に開業し、現在は2代目である上原浩嗣先生が院長を務めている。「大学病院などでは多くの難しい手術を担当しました。この経験と病院・クリニックのネットワークを生かし、患者さんの希望を尊重した治療を行っていきます」と穏やかな口調で話す院長。コンタクトレンズ処方にも対応し、近視の診療にも力を入れていくという院長に、診療にあたって大切にしている点や同院の特徴について話を聞いた。

(取材日2022年2月4日)

何でも相談しやすい、地域の「眼科の窓口」をめざす

お父さまのクリニックを引き継いで、移転開業されたと伺いました。

上原浩嗣院長 上原眼科医院1

父が開業したのは1982年のこと。父の代から通ってくださる患者さんもまだまだ多いですよ。その頃から在籍している看護師などのスタッフもいるので、患者さんもスムーズにこちらに移行できているのではないでしょうか。スタッフはベテランぞろいで、皆とても頼りになります。中でも視能訓練士は2人在籍しており、両者とも豊富な経験を生かした鋭い視点で検査を行えるのが強みです。精密な検査ができることは、疾患や弱視を早期に発見することにもつながりますので、当院に欠かせない存在です。当院では、ものもらい、コンタクトレンズの処方、近視、糖尿病に関わる網膜症、白内障、緑内障など、幅広いご相談に対応しています。地域の皆さんの「眼科の相談窓口」になることが目標です。

木曜日の午後は、福田眼科病院で手術を行っているそうですが、これまでどのような経験を積まれましたか。

もともと手術などの細かい作業が好きで、得意でもありました。久留米大学を卒業後、大学病院では主に糖尿病網膜症や網膜剥離といった重症疾患の治療を数多く担当してきました。もちろん白内障などのよくある疾患も対応しますが、それよりも難しい治療にも取り組みたいと考えたのです。和歌山の日本赤十字社和歌山医療センターにも派遣され、ほぼ毎日手術室にいるような日々を1年間送り、先輩医師の術式を学んだりと実りある勉強ができました。未熟児網膜症などの小児疾患にも携わり研鑽を積むことができたため、子どもから大人まで幅広く対応できる基礎ができたと思います。未熟児網膜症は、網膜剥離を起こすケースがあるので、その場合それを防ぐためのレーザー治療なども担当していました。

そういった経験が、現在の手術にも生きているのですね。

上原浩嗣院長 上原眼科医院2

福田眼科病院で手術を行うメリットはいくつもあります。まずは私が診察から手術、術後まで一貫して対応できること。次に、硝子体手術などの難しい手術であっても、設備の整った病院で行うことができます。そして術後。日帰り手術ももちろん可能ですが、片方の目を失明している方がもう片方の目を手術するとなると、眼帯をつけるので両目が使えません。そうなるとやはり、入院できる環境が整っているほうがいいでしょう。もちろん当直の看護師もいますし、もし患者さんに何かあれば夜間であろうともすぐに私に連絡があり、対応に向かいます。また、当院から福田眼科病院へ送迎を行っているので、ご本人だけではなくご家族の負担を軽くすることにもつながると考えています。

患者の言葉はすべて受け止め、わかりやすい説明を行う

診察時に先生が心がけている点は何でしょうか?

上原浩嗣院長 上原眼科医院3

まずは必ず、患者さんの意見を受け止めることです。悩みや症状について、しっかりと話を聞くことを大切にしていますね。人と人との対等な関係として、患者さんの意見は尊重すべきだと考えています。また説明時には検査で撮影した画像を使用しながら、専門用語に頼らない、わかりやすい言葉でお伝えするようにしています。例えばコンタクトレンズで角膜に傷がついていれば、撮影した画像を示しながら「ここに傷がありますね」、緑内障の定期的な検査であれば「変化はないですね、良かったですね」や「少し進行しているようなので処方を変えてみましょう」など。画像を見れば患者さんも理解しやすいですし、データも蓄積されるので、前後の比較にも役立ちます。

目の病気だと思い眼科を受診した結果、別の病気が見つかるケースもあるとか。

ありますよ。例えば副鼻腔炎やめまいなどがそうで、特に目の奥の痛みであれば副鼻腔炎の可能性があります。とはいえ、こちらも先ほど言ったように、まずは患者さんの意見を受け止めることが第一。必要であれば検査をし、眼科の疾患が見当たらないと判断でき、さらに他科の疾患の可能性がある症状が見られる場合は「この症状であれば耳鼻科に行くと良いですよ」とお声がけをします。眼科の症状ではないからとそこで終わるのではなく、患者さんが次にどういう行動をすればいいのか、その道筋を示すことも大事だと思うのです。そうお話しすれば「では近くの耳鼻科に行きますね」とおっしゃる方もおられますし、必要であれば紹介状も用意します。やはり患者さんの希望が第一なのです。

患者さんの意見を尊重し、治療の道筋を示すのですね。

上原浩嗣院長 上原眼科医院4

患者さんが理解しやすい説明をする、やわらかい口調で伝えることは、本当に大事にしていますね。眼科では点眼薬での治療を行いますが、そのさし方もきちんと守らないと、期待できるはずの効果が見込めなくなってしまいます。例えば、緑内障であれば3つほどの点眼薬を使うこともありますが、その3つを続けざまにさしても効果がありません。それぞれ5分ほどの間隔を開けて点眼しないといけないんです。しかしご自宅などで使っているうちに、いつの間にか自己流になったりすることもよくありますね。なので診察時に「間隔はきちんと開けていますか?」など、状況をしっかりお尋ねしながら、必要なアドバイスを行っていきます。

今後も地域の患者のために力を尽くしたい

患者さんとのコミュニケーションが大事なのですね。今後取り入れたい治療などはありますか?

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近視、特に小学生高学年くらいまでのお子さんの治療に注力していくつもりです。自由診療になってしまうのですが、当院ではオルソケラトロジーという就寝時に装着するコンタクトレンズを用いた治療にも対応しています。もちろん、日々の生活での改善点などもアドバイスします。30cmの距離で2時間の勉強をするのと、20cmでするのでは、目にかかる負担は大きく変わります。子どもらしく外で思いっきり遊ぶのも、やはり大事なんですよね。近視は早めに対応すればある程度進行を食い止めることも期待できますから、学校の健診や日々の生活で気づいたことがあれば、できるだけ早く眼科に相談されることをお勧めします。

緑内障や糖尿病網膜症も、適切な検査が必要ですよね。

緑内障の初期は自覚症状がありませんから、特に注意が必要ですね。きっかけがあればぜひ検査を受けてほしいと思います。糖尿病網膜症も内科で糖尿病を指摘された場合、一緒に眼科の診察を受けていただきたいですね。当院には瞳孔を開かずに検査ができる先進の機器も導入しているので、忙しい方でも負担をかけずに検査ができます。ただ、症状が重い、飛蚊症の症状が進行しているなどのケースでは瞳孔をきちんと開いて検査する必要があるので、そこはケースバイケースで柔軟に対応していきます。近隣には内科のクリニックがありますので、もし当院で糖尿病の可能性があるとわかった場合は、そちらにご紹介もできます。近くにあると患者さんも通いやすいですから、うまく活用していただけるよう各クリニック・病院との連携も大切にしていきたいですね。

コンタクトレンズの処方も行っておられますね。

上原浩嗣院長 上原眼科医院6

学生さんの相談ではカラーコンタクトレンズによるトラブルも多いです。コンタクトレンズで知られているメーカーもカラーコンタクトレンズを作っているので、インターネットなどで安易に購入せず、ぜひ安全性が確認できているものを選んでほしいと思います。当院でも処方しているので、きちんと使いたいという方はぜひご相談ください。カラーコンタクト、ものもらい、目の痛みなど、当院で可能な場合は一貫して対応しますし、必要があれば専門性の高い先生におつなぎします。地域の皆さまのために力を尽くしたいという思いを胸に日々、診療にあたっています。気になることがあれば何でも構いません。まずはぜひ、気軽に相談してくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/14万8500円

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