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宮田 章 院長の独自取材記事

みやた眼科

(広島市西区/修大協創中高前駅)

最終更新日:2022/11/15

宮田章院長 みやた眼科 main

修大協創中高前駅から徒歩30秒程度に位置する「みやた眼科」は、特徴的な建物が目を引くクリニックだ。院長の宮田章先生は1987年に昭和大学医学部を卒業後、同大学の眼科学講座へ入局。眼科の医師として日本各地の総合病院や大学病院で研鑽を積み、日本眼科学会眼科専門医も取得した。1997年に同院を開業し、患者数の増加に伴って2005年に現在の場所に移転したという。現在は眼科の一般的な診療を幅広く行い、地域住民の健康をサポートしている。今回は宮田院長に同院開業までの歩みや診療にかける想い、読者へのメッセージなどを聞いた。

(取材日2022年9月27日)

足を運んだだけで元気になれるクリニックをめざして

非常に特徴的な外観のクリニックですね。

宮田章院長 みやた眼科1

はい。移転の際に建築家の方に設計をお願いし、このような建物になりました。もともと井口台団地の中にある土地で開業していたのですが、患者さんが増えて手狭になったため、2005年にこちらに移転しています。建築にあたっては建築家の方と1年近く雑談を交えながら話をし「患者さんが来ただけで元気な気持ちになるような場所にしたい」という想いを伝えました。最初に建物を見たときは、病院とは思えないような見た目に驚きましたが、私自身とても気に入っていますし、患者さんにも「きれいな建物ですね」と声をかけていただきます。見た目はもちろんですが、診療上欠かせない動線や検査室の広さなどの要望にも応えていただいているので、非常に診療しやすい空間になっています。来られた患者さんにもきっと居心地の良さがわかって頂けると思います。

ご出身は石川県だそうですが広島県で開業した理由を教えてください。

大学は東京でしたが、医師になってからも出身校である昭和大学が日本各地に関連病院を持っていたので、神奈川県、静岡県、鹿児島県などさまざまな地域で診療を行ってきました。そんな中で広島県に開業することになったのは、大学の先輩の紹介がきっかけですね。開業を意識し出した頃に先輩が、「いい場所があるよ」と声をかけていただきました。また、広島県は妻の地元でもあり、また宮田の親戚家族もいました。私自身プライベートでよく知っている場所だったんです。このようなご縁が会って、広島県で開業することになりました。

主な患者層やスタッフ構成についてお聞かせください。

宮田章院長 みやた眼科2

患者層は子どもから高齢の方まで幅広いですね。開業して今年で25年になりますので、それだけ付き合いの長い患者さんも多く、うれしく思います。スタッフ構成については、診療は私がメインで行っていますが、日によって複数の先生に診療していただいており、基本的に二診制になっております。スタッフの数は総勢18人くらいですね。みんなで協力して患者さんにより良い医療を提供できるように取り組んでいます。

幅広く眼科の一般診療を展開

どのような診療を行っていますか。

宮田章院長 みやた眼科3

街のクリニックなので、基本的には専門性を持ちすぎず、目のことであればどんなことでも相談いただけるよう、幅広い診療をめざしています。ただ、当院では火曜日と木曜日の午後に手術治療を行っていますので、近隣では「手術を行っているクリニック」というイメージがあるかもしれません。実際に当院で手術をすることの多い病気としては、白内障や緑内障の手術や硝子体手術が挙げられます。また診察の結果、難しい症例と判断した場合などには、近隣の総合病院や大学病院へと紹介することもあります。地域の医療機関との連携は大切にしたいですね。

先生のめざす医師像についてお聞かせください。

開院にあたって私が意識したことは「町医者でありながら、研究者でもあり続けること」です。町医者というのは、いわゆるかかりつけ医のことです。患者さんと近い距離で、世間話を交えながら診療を行えるような、親しみやすい医師でありたいということは常に考えて診療しています。それと同時に、常に医学的な研究分野を持って研究を行う「研究者」という側面も大切にしていたいんです。研究専門は、白内障手術で使われる眼内レンズの材質の研究です。これは患者さんに直接利益のあることではないかも知れませんが、やはりなにげなく診療しているよりも日々の診療から得られるデータを見ながら、何か新しい事を考えたほうが自身の知見も増えますし、気づきが生じることもあります。

診療と研究の両立でお忙しい日々を過ごしているのですね。

宮田章院長 みやた眼科4

そうですね。2つのことを両立するのは、時間的に困難なこともありますが、私の場合は互いに良い刺激になると感じていますし、今ではこの生活にだいぶ慣れて、自然と両立できるようになってきました。とはいえ、やはり日々診療や研究を行っていると疲れは生じますので、休みの日は料理や掃除をしながらぼんやり過ごして頭を休めることもあります。特に料理は新しいものを「作る」という行為がとても癒やしにつながりますね。日頃手術などで「治す」「機能を元に戻す」といったことを意識しているせいか、新しいものを作ることが頭にとてもいいリフレッシュになる場合が多いんです。

来て良かったと思ってもらえるクリニックへ

先生が医師をめざしたきっかけは何でしょうか。

宮田章院長 みやた眼科5

実ははじめから医師をめざしていたわけではなく、高校時代はかなり進路に迷っていましたね。宇宙に興味があったので、「工学部や理工学部もいいなぁ」と思っていましたし、パイロットに憧れて航空大学も受験しました。あとは、父親が医師だったので、医学部も受験しましたね。現役の時はさまざまな学科を受験して合格し、本当は航空大学に進むつもりだったのですが、医学部だけ受からなかったことがなんだか心残りで、結局浪人して再び医学部をめざすことにしたんです。医師という仕事については、父親の姿を見て「素敵な職業だな」と感じていたので、結果的に一浪の末、医学部に受かって本当に良かったなと思っています。

なかでも眼科の医師になった経緯を教えてください。

もともと研修などで大学病院を回りながら、自分にはどのような診療科が向いているのか、よく考えました。実際の診療を見ていて、手を動かして細かい作業を行う外科系の方が自分には合っていると感じたので、外科系の医師になろうと考えたのが始まりですね。外科系といってもさまざまな診療科があるので、かなり悩みましたが、最終的には眼科の医師になることを選んだんです。実際に眼科のやりがいを感じたのは、医師になって1年目の頃です。ある患者さんを当時の先輩医師が手術することになり、その患者さんが手術後にとても喜んでいたんです。こうした経験を通して、人間にとっての「見える」ということの大切さを感じましたし、眼科という診療科のやりがいを強く実感しました。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

宮田章院長 みやた眼科6

当院では、目に関するお悩みを幅広く解決できるよう、広い診療内容を提供しています。気になる症状や、目のトラブルなどがあれば、いつでもお越しいただければと思います。また眼は年齢とともにさまざまな病気が起こりやすい部位の1つでもあるため、45歳を過ぎたら年に1回の検査を受けることをお勧めします。私たちは患者さんに受診後「来て良かった」と思っていただけるような、リラックスできる空間、丁寧な診療をめざしています。些細なお悩みでもお気軽にご相談ください。

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