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小松 重昭 院長の独自取材記事

明生アイクリニック

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2024/01/30

小松重昭院長 明生アイクリニック main

阪急神戸本線の神戸三宮駅から徒歩1分の便利な場所にある「明生アイクリニック」。1999年に開院し、2005年から小松重昭院長が現職を務める。モットーは「わかりやすい診療」と「アクセスの良い診療」。説明の仕方や話し方を工夫するとともに、立地の良さという物理的なアクセスに加えて、何でも相談しやすく訪れやすい心理的なアクセスの良さも大切にする。時に冗談を交えながらはっきりとわかりやすく話してくれる小松院長。その周りには自然に笑顔の花が咲き、長年多くの患者が慕う理由がよくわかる。そんな小松院長にクリニックの特徴や診療で心がけていること、眼鏡やコンタクトレンズ選びのポイントなど話を聞いた。

(取材日2019年7月9日)

「わかりやすい診療」「アクセスの良い診療」を掲げて

院長に就任された経緯と患者層について教えてください。

小松重昭院長 明生アイクリニック1

当院は1999年、明石市にある「坂本眼科」のサテライトクリニックとして開院しました。僕は2003年から、坂本眼科の院長を務めさせていただいた後こちらに移って、2005年から当院の院長を務めています。「明生アイクリニック」という名前は、「明石で生まれた眼科」ということに由来しています。患者さんは場所柄、コンタクトレンズを希望される20代から30代の若い方が中心です。ただ、最近は乱視用や遠近両用、カラーなどコンタクトレンズも進化しているのと、若い頃からコンタクトレンズをしていた方が老眼になっても使い続けたいということで、40代以上の患者さんはもちろん、70歳を超える方もコンタクトレンズの処方に受診されています。

診療のモットーを教えてください。

「わかりやすい診療」と「アクセスの良い診療」ですね。説明はなるべく専門用語を使わず、モニター画面などを使って視覚にも訴えるようにしています。アクセスというのは、まず交通アクセスの良さ。それから、土日祝日も診療していますので、時間的に来やすいというアクセスの良さもあります。また、心理的なアクセスの良さも大切にしています。例えば「コンタクトをつけたまま寝ちゃったなんて言ったら怒られるんじゃないか」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はあまり怒ることはしません。「謝るなら自分の目に謝って」と言います(笑)。正しく指導することも大事ですが、来やすいということが一番だと思っているので。早めに来ていただければそれだけ早く症状の改善につながりますから、患者さんが気持ち的に来やすい、そんな環境づくりにも力を入れています。

患者さんと接する時に心がけていることは何ですか。

小松重昭院長 明生アイクリニック2

治療の主役は患者さんであり、自分は問題解決のためにどうするのが良いのかを提案して手助けしているにすぎません。患者さんにとって「ソムリエ」のような存在だとうれしいなと思っています。そんな中でも、患者さんに気持ち良く帰っていただけるよう心がけています。病院勤務をしていた時に、上司に言われたんですよ。診療中は患者さんとしっかりコミュニケーションを取りなさいと。目のトラブルで来られた方には、最後に必ず「何か質問はございますか」とお尋ねします。質問していただければそれで大丈夫だと思いますし、質問がないときは「どんな病気かおわかりいただけましたか」「目薬は何回させばいいですか」とこちらから確認させていただきます。その日の診療についてきちんと確認できれば気持ち良く帰っていただけると思いますし、納得度や満足度も上がる、それがさらに「また何かあったら来てみよう」と次につながったらうれしいです。

老眼世代は目に合わせた眼鏡、コンタクトレンズ選びを

老眼世代の患者さんが増えているそうですが、老眼についてはどのように説明されていますか。

小松重昭院長 明生アイクリニック3

老眼は突然始まるのではなく、徐々に進んである日何かをきっかけに自覚するものです。車の運転中など遠くを見た後にスマートフォンなど近くを見るとピントが合うのに時間がかかるようになったら、それは老眼かもしれません。ピント合わせがつらいと感じるなら、TPOに合わせた度数のレンズを使い分けましょう。仕事でパソコンをよく見る方は近くが見えることを重視した度数を。「舞台やライブに行く」というときは遠くが見えることを重視した度数を。30代以降、特に1日中パソコンを見る方はぜひ使い分けをしてください。若い頃はピント合わせの力があるのでご自身の都合に合わせてレンズを選べばいいのですが、年を重ねてピント合わせの力が衰えてきたら、今度は目にレンズを合わせましょう。幸いレンズも進化して選択肢がたくさんありますので、お一人お一人にぴったりのレンズが見つかるはずです。

老眼世代へのコンタクトレンズ処方について教えてください。

40代、50代の方は若い頃からハードコンタクトレンズの方が多く、老眼になってもハードを希望される方が多いんです。ただ、ハードコンタクトレンズを外す時にまぶたの端っこを引っ張ると加齢の影響と相まってだんだんまぶたが下がってしまうので、レンズのフィッティングが悪くなったり、見え方が曇ってきたりすることもあるんですよ。他にも外見上の問題や肩凝りといった影響も出てきます。そんな方のためにレンズの形を加工するなどオーダーメイドで作れるハードコンタクトレンズが登場しています。目にトラブルがなければご自身の都合を優先して処方ができるのですが、眼瞼下垂など何かトラブルが生じて適正なフィッティングが難しい方、まぶたの下がりが気になる方や老眼用のハードコンタクトレンズを検討されている方に、ぜひお勧めですね。

インターネットでコンタクトレンズを購入する方が増えています。このような状況についてどうお考えですか。

小松重昭院長 明生アイクリニック4

インターネットで購入できて自宅まで届けてもらえたらとても便利ですよね。でも、目に合わなければトラブルのもと。健康を考えると眼科で検査、処方を受けることをお勧めします。特に緑内障は自覚がない段階で見つけて治療をいかに早く始めるかが勝負なので、当診では今後OCTという検査機器を導入してより一層力を入れていく予定です。このように眼科では、専門知識を持った医師がアドバイスとともに適切なレンズをご提案させていただいたり、目の傷などのトラブルはもちろん、ご自身では自覚できない疾患などを見つけることもあります。さらに、当院ではレンズのお試しも可能です。インターネットではお試しはできないと思いますが、当院なら納得がいった時点で決めていただければ大丈夫です。また、インターネットで購入したコンタクトレンズでも、何か不具合があったら早めにお越しください。

紆余曲折を経て医師の道へ。目の前の患者に全力投球

先生が医師をめざした経緯と眼科を選んだ理由を教えてください。

小松重昭院長 明生アイクリニック5

実は、高校に通うのが心理的につらくなって中退しているんです。でも、数学が好きだったので、大学入学資格検定を受けて山形大学理学部へ。そこでできた医学部の友人に教科書を見せてもらったら体の仕組みなどがとても面白くて、今度は医学を学びたいと思い、再び受験勉強をして徳島大学医学部へ進みました。眼科を選んだのは、卒業試験の対策班分けで眼科担当になったのがきっかけです。ただ、研修医時代には内科、小児科、産婦人科など他科も勉強しましたので、経験を生かして広い視野で診療するよう心がけています。例えばリウマチの方はドライアイになりやすいなど他科の病気との関連もありますので、既往歴や服用中のお薬なども必ずお聞きするようにしています。

スタッフさんとのやりとりを拝見していると息がぴったりですね。

そうですか(笑)。スタッフは入ったばかりの若いスタッフから長く勤めてくれているベテランまでさまざまですが、皆さん、僕と患者さんをしっかりとサポートしてくれる心強い存在ですね。特にベテランスタッフは僕の考え方や想いをよく理解してくれていて、診察の流れを見ながら先を読んで動いてくれたり、患者さんのケアをしてくれたり、いろいろな面で助けてもらっていますね。クリニックでは最初に会うのはスタッフ、最後に会うのもスタッフですから、スタッフはとても大切だと思っています。

今後の展望をお願いします。

小松重昭院長 明生アイクリニック6

今後も患者さんのニーズを素早く的確につかみ、できる範囲内で最良の結果を提供していけるようにしたいですね。そのために目の前のことだけでなく全体を俯瞰して仕事をすることが院長の役割だと思います。また、医療機器やコンタクトレンズなどは日々進化しています。新しい機器や技術、情報などもどんどん取り入れながら、日々アップデートもし続けていきたいと思っています。

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