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音在 信治 院長の独自取材記事

おとざい耳鼻咽喉科クリニック

(大阪市鶴見区/横堤駅)

最終更新日:2023/02/03

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック main

大阪メトロ長堀鶴見緑地線・横堤駅から徒歩7分の場所に「おとざい耳鼻咽喉科クリニック」はある。住宅街の一角にあるクリニックで、3階建ての白いおしゃれな外観が印象的だ。院内は、待合室・診察室ともに広々とした明るい空間。診察室からはゆったりとした芝の庭が眺められ、クリニックとは思えない贅沢な雰囲気に心が癒やされると評判だ。現在の院長である音在信治(おとざい・しんじ)先生の父が、50年間この場所で診療をしていた。2022年4月に先代からクリニックを継承するにあたり、新しい医療機器の導入やキッズスペースを設けるなどリニューアルをしている。音在院長は耳鼻咽喉科のがん治療に20年以上携わってきたスペシャリストでありながら、気さくで明るい雰囲気。診療に対する想いや取り組みについて語ってもらった。

(取材日2022年9月15日)

地域のかかりつけ医とがん治療の両立

まずは先生のご経歴からお聞かせいただけますでしょうか。

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック1

医師として手術に携わりたい気持ちがあったので外科をめざしていました。その中でも、耳鼻咽喉科を選んだのは、父が耳鼻咽喉科クリニックを開業していた影響が大きいです。生まれも育ちもこの町で、クリニックの横に住んでいたので、父の背中を見るうちに、自然と医師を志していましたね。大阪大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院で診療。その後5年間がん専門の病院で働いてきましたから、耳鼻咽喉科の中でもがんに関する知見は豊富です。喉頭がん、咽頭がん、甲状腺がんなどの手術を日々経験してきました。その後は、東大阪の市民病院で、がん以外の耳鼻咽喉科全般の診療経験も積みました。小児の患者さんも多かったので子どもの耳鼻咽喉科診療も得意としています。その後、開業まで大阪国際がんセンターに勤務。クリニックを継承してからも、同センターでの外来は続けています。

こちらで開業されたきっかけを教えてください。

ここにはもともと、父が経営していた耳鼻咽喉科クリニックがありました。開業してから50年間、近隣住民の皆さまに頼りにしていただきましたが、父が88歳になり引退の話が持ち上がったので、クリニックの継承を決意したわけですね。クリニックを継承するにあたり、父が大切にしてきた良い部分は残しつつ、設備などは一新しました。電子カルテ、耳鼻咽喉科用のCTや内視鏡カメラ、ワイヤレス小型エコーなど、良い設備を導入することで、患者さんの負担を最小限に診察できると考えています。広々とオープンな診察室は昔のままで、父の代からの患者さんも多く来てくださっています。子どもの患者さんも多いので、キッズスペースをつくって、壁紙の色も明るく元気が出るようなビタミンカラーに改装し、新たなスタートを切りました。

来院される患者さんはどんな方が多いですか?

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック2

昔から通ってくださっている高齢の患者さんも多いですが、この地域は子どもも多いエリアなので、子どもさんも多くいらっしゃいます。来院のきっかけは、風邪やアレルギー症状で来院される方がやはり多いですね。あとは、私の専門分野が、がん治療ですから、がんに関するご相談で来院する患者がいらっしゃるのも特徴でしょうか。大阪国際がんセンターで診ていた患者さんが当院に来てくださることもありますね。耳鼻咽喉科のがん診療をしているクリニック自体が少ないので、がん治療で調べて遠方からいらっしゃる方もいます。

気軽に入れる身近なクリニックで病気の早期発見に貢献

先生はどんなクリニックをめざしているのでしょうか。

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック3

地域のかかりつけ医として、風邪や中耳炎などの一般的な耳鼻咽喉科を幅広く診ていきたいという想いが根底にあります。その上で、20年以上がん治療に携わってきた経験を生かして、がん治療やがんの早期発見には注力していきたいですね。がんは早期発見が何より大切です。特に飲酒・喫煙の習慣がある方、親族にがん患者がいる方、高齢者は注意が必要です。早期のがんはあまり自覚症状が出ないため、定期的に検診を受けてチェックすることをお勧めしています。健康診断と同じように、年に1度は検診に来ていただけるといいと思います。あとは女性に多いのが、甲状腺の病気ですね。自覚症状がない場合が多いので、何かしら甲状腺で指摘されたことがある方や遺伝的な要因など少しでも気になる方は、お気軽にご相談いただきたいですね。

院内設備や力を入れている診療についてお聞かせください。

先進の内視鏡カメラ、耳鼻咽喉科用CT、顕微鏡、ワイヤレス小型エコーなど、医療機器にはこだわっています。大きな病院と同等レベルの医療を提供したいという想いで、設備は一新していますので、安心してお越しいただきたいですね。最近では、花粉症などのアレルギーのご相談が増えていることから、アレルギーの舌下免疫療法も取り入れています。設備にこだわると、患者さんの負担軽減にもつながります。当院の設備では早く検査結果がわかるため、何度も通院いただく必要がなく、スピーディーに治療を提供できますから。また、現在も大阪国際がんセンターで外来を担当していることもあり、さまざまな基幹病院との連携も可能です。

診察時に心がけていることはありますか?

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック4

患者さんに一方的に指示するのではなく、対等に接することをモットーにしています。大切なのは、一人ひとりの患者さんが訴える症状に、しっかりと耳を傾けること。子どもから高齢者までさまざまな患者さんがいらっしゃるので、患者さんの話、要望をよく聞いて細かい症状もくみ取り、こちらの意見を押しつけないようにしていますね。がんについては、早期に見つければ、それだけ助かる可能性が高まりますから、見逃しのない精度の高い検査に努めています。

先進の設備や検査方法を取り入れ診察力向上をめざす

スタッフさんについて教えてください。

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック5

父の代からのスタッフが4人働いています。みんな10年以上勤めているので、患者さんのことも耳鼻咽喉科のこともよくわかっていて、頼りにしていますね。私が当院を継承するタイミングで、電子カルテに一新するなどシステムがすべて変わったので、最初は慣れないこともあったと思いますが、患者さんのために頑張ってくれています。リニューアルオープンにあたって、設備・内装だけでなくロゴマークも新しくしました。子どもの患者さんも多いので、明るく親しみやすいデザインがいいだろうと、自ら考えてつくりました。

休日はどのように過ごされていますか?

キャンプや釣りが趣味なので、3人の子どもを連れて、京都や兵庫方面、日本海へ出かけることが多いです。自分で火をおこしてテントを立てる昔ながらのキャンプですよ。子どもにはいろいろな経験を積んで、たくましく育ってほしいですね。自分自身に子どもが生まれてから、特に小児の診療にも力を入れるようになりました。近隣の小学校の検診など、地域の患者さんとともに、これからも歩んでいきたいと考えています。子どもの鼻や喉の調子がおかしいときは、お気軽に相談してもらいたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

耳鼻咽喉科の治療はもちろん、「ちょっと調子が悪いな」と健康上の不安を抱えた時、すぐに思い浮かべていただくクリニックになりたいですね。そうして末永く、この地域のかかりつけ医として、皆さんのよりどころになれればと思っています。患者さんのニーズを踏まえて、アレルギーの舌下免疫療法などの新しい医療技術を取り入れる姿勢は、今後も積極的に続ける方針です。耳鼻咽喉科CTの技術により、蓄膿症、副鼻腔炎、アレルギー疾患などを総合的に診察して、結果もすぐに聞ける体制を取ることで、患者さんの負担を軽減できます。今後も患者さんの声をお聞きしながら進化していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

音在信治院長 おとざい耳鼻咽喉科クリニック6

がん治療の経験は長いですが、一般的な風邪やめまいなども診察できるクリニックです。少しでも不安なことや、子どもの様子がいつもと違うなと思うことがあれば、自己判断せずに気楽に来ていただきたいですね。敷居の高くないアットホームなクリニックですので、耳・喉・鼻など、ちょっとでも違和感があれば気軽に相談してください。

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