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豊田 英樹 院長、豊田 美香 副院長の独自取材記事

ハッピー胃腸クリニック

(亀山市/亀山駅)

最終更新日:2022/05/16

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック main

「ハッピー胃腸クリニック」の院長を務めるのは、エコー検査と内視鏡検査を得意とする豊田英樹(とよだ・ひでき)先生。患者に寄り添いメンタル面の悩みをサポートする副院長の豊田美香先生とともに、腹部症状に潜むがんや重篤な病気の発見に努めている。2008年、豊田院長が父である前院長から継承する際に、現院名へと変更した同院は、亀山駅から車で北東へ5分ほどの住宅地にある。クチコミや紹介での受診も多い同院には、近隣の県だけでなく沖縄県や北海道から来る患者もいるという。朗らかな印象の豊田院長と美香副院長に、検査や治療において大切にしていることなどを詳しく聞いた。

(取材日2021年12月9日)

腹部症状で悩む人々がクチコミをきっかけに受診

どんなクリニックをめざしていらっしゃるのでしょうか?

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック1

【豊田院長】30年前、三重県内では内科と外科で同じ検査が繰り返されることが普通でした。私は三重の消化器内科のレベル向上が必要と考えて当時の三重大学第二内科教授に消化器部門の立ち上げを提案しました。「三重県に外科医に信頼される消化器内科医を育てる。日本や世界の消化器診療の発展に貢献する」ことを目標とした新しいグループが結成されました。目標達成のため、愛知県がんセンター、カロリンスカ病院、大学病院などで内視鏡の経験を積んできました。クリニック開院にあたっては、「世界一の消化器専門クリニックをつくること」を目標にしました。クリニックでの診療を実践する過程で、高度の診断を行うためにはエコー検査を究める必要があることに気がつきました。大きな病院へ行かなくても精密な診断ができるクリニック、同時にエコーのメリットを一般に広めていけるようなクリニックをめざしています。

患者層について教えてください。

【美香副院長】院長のエコー検査を受けるために来てくれる方が多いので、患者層はさまざまです。比較的若い方が多いですが、年齢を重ねられた方も多いです。遠方の方ですと三重県だと、尾鷲や熊野、一番遠いところからだと中国の上海から来てくれた方もいますよ。沖縄、九州、北海道からも来てくれてますし、昨日も愛知、岐阜、京都、奈良など、本当にいろんなところから来てくれています。広告や看板はほぼ出していないんですが、クチコミで来院してくれることが多いですね。
【豊田院長】以前、メディアで情報発信する機会があり、それ以来、解決しないおなかの症状に悩む方、他院で診断のつかなかった方の受診が増えている印象です。

診断がつかないとは、どのような症状なのでしょうか?

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック2

【豊田院長】機能性消化管疾患といって、臓器に器質的な異常は見られないのに、痛みや不調が現れるものですね。こういった病気は、大きな病院で診てもらっても、内視鏡とCTで検査をして異常がないと「問題は何もなかったので、心配ありません」と言われてしまうこともあるんです。でも、患者さん自身は不調に悩んでいるという状態が続くので、行き場をなくしてしまいますよね。当院は、そういった方々をエコーで診て、対処法を考え、症状を良い方向へ導くようにしています。それが、私たちの存在意義というか、担っている役割ではないかと思います。

研鑽積んだエコーで精密な診断に努める

院長と副院長の分担はどのようにされているのでしょうか?

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック3

【美香副院長】院長が検査を行って診断をつけるわけですが、特に機能性消化管疾患にはメンタル面の関与も大きいのです。私は、そのメンタル部分と家庭環境を含めたところをフォローしています。若い方だと子育てとか仕事とか、年齢を重ねられている方だと更年期の悩みを抱えている方が多いですね。私も子どもを3人育てましたので、子育てのことも更年期のこともわかるつもりです。どういったところで悩んでいるか、そこからしっかり聞くようにしています。また、私は、ビジネスパーソンの診療経験も数多く積んできました。そういった経験をもとに、院長が診断した患者さんのサポートに努めています。

エコーに注力しているとお伺いしました。

【豊田院長】患者さんは「ここが痛い」とか「こんな症状がある」と教えてくれますが、実際患者さんが感じている症状を聞いただけで、正しく診断することは難しいです。おなかの中はブラックボックスで、きちんと検査をしないと何が原因かはわからないんですね。そこでたどり着いたのが、エコーです。エコーはおなか中の断面像をリアルタイムに観察しながら診断を考え、患者さんの症状を確認しつつ行えるので、正確な診断に役立ちます。ただ、エコーは医師の経験と技術により診断に差が出やすいものなので、そこを突きつめて診断技術の向上につなげたいと思います。

こだわりの機器と、重視しているポイントを教えてください。

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック4

【豊田院長】機器でこだわっているのは、やはり内視鏡やエコーですね。内視鏡は、画質の良さと使いやすさも重視しています。画質が悪いものや使いにくいもので検査をするのは、すごくストレスになりますからね。患者さんの負担が減るように、内視鏡の細さも大切です。さらに大腸内視鏡では、挿入のしやすさを重視していますので、腸に優しく無理なく挿入できるものを採用しています。エコーは体形などによって、見えにくい方と見えやすい方がみえますが、高性能の機械を用いると見えにくい方も見えやすくなります。機器は先進のものを導入するようにしていて、開業医では導入しているところが少ないような専門性の高いものも採用しています。とにかく、検査をする場合には見落としがないように細心の注意を払うように努めています。

診断とカウンセリング、二人三脚で心理面もカバー

患者と接するときは、どんなことを大切にしていますか?

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック5

【豊田院長】とにかく誤診がないようにすることです。患者に寄り添うとか、いっぱいお話を聞いてあげるというのはとても大切なことですが、それをすべての患者さんにしていたら、待ち時間がとんでもないことになってしまいます。だから、私は正しい診断をして、がんを絶対に見落とさないことにこだわっています。さらに、症状の原因を追求し患者さんが困っている症状の改善をめざす、それに尽きますね。
【美香副院長】院長は検査と診断で忙しいので、私はそのフォローに努めています。例えば、薬の説明と服用を継続する必要性をお伝えするなど、そういったことを大切にしています。ほかには、患者さんの状況をしっかり聞くことですね。患者さんが話してくれたことは、院長と共有して、患者さんが再度来院したときにも生かしています。

今後の展望をお聞かせください。

【豊田院長】エコーの技術を高めるという部分はやり尽くしたので、今度はエコーの良さを一般に広めることにも力を入れたいですね。もちろん、新しいことも積極的に取り入れていきたいので、次なるものを探して勉強会などにも参加しています。私を信じて来てくれた患者さんの期待には、絶対応えなくてはいけないと思っています。これは、前院長の父親からもよく言われていたことなんですよ。
【美香副院長】今、カウンセリングと漢方の専門性をさらに高めるべく勉強していますので、それを患者さんと接する際に生かしていきたいです。常に学びの姿勢を大切にしているので、つい難しいことに挑戦したくなりますね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

豊田英樹院長、豊田美香副院長 ハッピー胃腸クリニック6

【豊田院長】少しおなかが痛い程度であれば、あまり問題がないことがほとんどなのですが、時には重篤な病気が隠れていることがあります。エコーと内視鏡を駆使して、腹部症状で悩まれている方の悩みを解決に導きます。病院へ行くべきかどうか判断するのは難しいですが、症状が続く場合にはきちんと病院で検査を受けるようにしてほしいですね。
【美香副院長】健康診断を受けて、バリウム検査や便潜血検査で要検査になっても、病院で精密検査を受ける方って意外に少ないんです。便潜血は、痔が原因であることが多いものの、大腸がんや直腸がんが潜んでいることがありますので、きちんと精密検査を受けてほしいということを皆さまに伝えたいですね。平日に病院へ行き、検査を受けることはハードルが高いですね。でも勇気を出して精密検査を受けることをお勧めします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自費によるエコー/1万5000円
※遠方よりお越しになる方や日程調整が難しい方には
 ご予約をお受けし、当日検査を行うエコーも実施しております。

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