早期発見・治療で良好な視機能を
3歳から始める小児眼科検診
ひらばり眼科
(名古屋市天白区/平針駅)
最終更新日:2021/10/12
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さまざまな物がデジタル化される便利な世の中で、この環境の変化により近視を発症する子どもの低年齢化と増加が問題となっている。子どもの視機能は、その成長のピークを迎える3歳頃までに治療を開始することで良好な視機能の育成につなげていける可能性が高いというが、小さな子どもは目や見え方の違和感に気がつきにくい上、言葉にすることも難しいため、本人はもちろん家族も異常に気がつかないことが少なくないそう。3歳の眼科検診を推奨し、小さな子どもが楽しんで検査や治療を受けられるよう工夫を重ねている「ひらばり眼科」の加藤光男院長に、子どもが眼科検診を受けるべきタイミングや患者と医師をつなぐ大切な橋渡しとなる視能訓練士のこと、実際の治療についてなど、詳しく聞いた。
(取材日2021年7月26日)
目次
経験豊富な視能訓練士による、子ども一人ひとりに合わせた精密な検査
- Q子どもの眼科検診はどのタイミングで受けたらいいのでしょうか?
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A
本人からの訴えや異変を感じることがなかったとしても、まず3歳頃に専門的なチェックをすることが望ましいですね。3歳児健診の視力検査はご家庭で行われることが多いですが異常を発見するのが難しいでしょうから、視機能に関する検査は眼科で受けたほうがいいでしょう。弱視や斜視は早期に発見することで、将来の良好な視力につなげていきます。子どもは「見えにくい」ということが、どういう状態なのかよくわかりませんから、子どもから伝えてくれることはあまりありません。ですから、親が気にしていないと異変には気づけないことがほとんどです。また、定期的なチェックで適切な治療開始の機会を逃さないようにしていくことも大切です。
- Q検査はどのように進められるのですか?
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A
行わなければならない検査を無理に進めるのではなく、一人ひとりの子に合わせて恐怖感を与えないように工夫しながら臨機応変に対応しています。診察室に入ってくるのも怖い子は、そこでできることをします。例えば、泳ぐ魚や風船、星の絵を見てもらうなど遊びの要素を取り入れたりします。緊張した状態では、できることもできませんから「怖くないよ」と練習から始めたり、一緒に行うなどしています。詳しく検査する必要がある部分には時間をかけなければいけませんので、子どもの集中力が切れないように遊びのような感覚で検査を進めることで、より信頼性の高いデータ収集や問診を行えるようにしています。
- Q6人の視能訓練士が在籍されているそうですね。
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A
眼科治療では信頼できる検査データや問診が非常に重要なのですが、視能訓練士は患者と医師をつなぐ橋渡しとして検査や問診で重要な役割を担っています。特に子どもの場合、スムーズに検査できないことも多く、例えば頑張って見ようと目を細めたりすると正確なデータが取れませんので、視能訓練士がうまく誘導したり、注意深く観察することが重要となります。また、検査の時に子どもが「見えない」と言っても、必ずしもそうでなく、ぐっと力を入れて見ようとしていないことなどもありますので、目の筋肉の力を抜くための工夫が必要になります。当クリニックには経験豊富で子ども好きなスタッフがいますので、安心してお任せください。
- Q子どもの近視の治療について教えてください。
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A
検査などの結果、お子さんに近視の症状が見られる場合、当院では眼鏡やコンタクトレンズによる視力補正、オルソケラトロジーによる視力の矯正などを行っており、お子さんの目の状態に合わせた治療を行っています。どの治療においても、お子さんとご家族のご希望を丁寧に聞き取りながら進めますので、不安なことやわからないことがある場合は、視能訓練士や医師に遠慮なくご相談ください。なお、オルソケラトロジーを20歳以下の患者さんに行う場合は、当院では必ず親御さんの同意を得てから行っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは【オルソケラトロジー】初回適応検査/1万5000円、装脱・1晩装用翌日/1万円、定期検査代(1年間)/1年目:2万円・2年目以降:1万5000円、レンズ代/両目:6000円(1ヵ月) ・片目:3000円(1ヵ月)