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おなかの痛みや下痢で困ったら
専門家がいるクリニックに相談

あちわ内科胃腸科

(各務原市/鵜沼宿駅)

最終更新日:2024/01/04

あちわ内科胃腸科 おなかの痛みや下痢で困ったら 専門家がいるクリニックに相談 あちわ内科胃腸科 おなかの痛みや下痢で困ったら 専門家がいるクリニックに相談
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腹痛や胃痛、下痢は誰もが経験する身近な症状だ。しかし、そのまま放置しておくと、痛みの原因が進行して、より深刻な病気になる可能性がある。さらに、その裏側には重篤な病気が隠れていることも多い。一方で身近な症状であるがゆえに、つい手軽な市販薬を飲んでしまうことも多いのではないだろうか。「例えば、急性の下痢の際に、下痢止め市販薬を使うのは適切な治療ではありません」と語るのは「あちわ内科胃腸科」の阿知波(あちわ)宏一院長。市販薬を服用することで症状が長引いたり、重症化したりすることもあるそうだ。消化器病や消化器内視鏡を専門とする消化器のエキスパートである阿知波院長のもとには、腹痛や胃痛などに悩む多くの患者が日々訪れている。阿知波院長に腹痛や胃痛、下痢の原因や対策について話を聞いた。

(取材日2023年3月2日)

胃痛や腹痛には重篤な病気が潜んでいることも。専門の技術と豊富な経験を持つ医師がいる医院で受診を

Q胃痛や下痢などの腹痛は、どこに相談すれば良いのでしょうか。
A
あちわ内科胃腸科 腹痛や下痢の原因となる病気はさまざま

▲腹痛や下痢の原因となる病気はさまざま

腹痛には急性と慢性があり、急性の腹痛で下痢をしているけれども、体の調子は悪くなく、水分を飲める場合は一般的な内科などに受診すれば良いでしょう。吐き気止めや整腸剤を飲んで様子を見れば治まることも多いと思います。それ以外の腹痛は消化器を専門とするクリニックに受診することをお勧めします。例えば、下痢はないのにおなかがとても痛い、血便が出るといった場合です。また、慢性の下痢は潰瘍性大腸炎をはじめとしたさまざまな病気の疑いがあり、消化器を専門とする医師でなければ診断がつかないことも多いといえます。

Q胃痛にはどのような病気が考えられますか?
A
あちわ内科胃腸科 命に関わる危険な病気を疑った上で診断を行う

▲命に関わる危険な病気を疑った上で診断を行う

急性では胃腸炎、虫垂炎、消化器系の急性疾患、感染症などですね。他には胆石による胆石発作、総胆管結石などがあります。これらは熱や下痢の状況を見て診断します。2週間や1ヵ月続くといった慢性の胃痛は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性便秘症、機能性胃腸症、潰瘍性大腸炎など。腹痛の後に血便を伴うと虚血性腸炎の疑いがあります。便秘がちな人や息んで便を出す人は、腸管内圧が上がって出血し血便が出ます。また膵臓がんや胃がんが胃痛の原因となることもあります。部位として多い、みぞおちの痛みは逆流性食道炎などが考えられますが、まずは心筋梗塞を疑います。まず命に直結する心筋梗塞を疑った上で病気の診断をしています。

Q下痢を伴う腹痛について詳しく教えてください。
A
あちわ内科胃腸科 内視鏡検査や胃カメラでの検査を行うことも

▲内視鏡検査や胃カメラでの検査を行うことも

急性の下痢の原因は食べ物やノロウイルスなどの感染症が多いですね。慢性の場合は単に整腸剤や抗生剤を飲んだだけでは治まりませんし、他の病気を疑います。原因を適切に診断するためにも内視鏡検査が有用です。昨今増えている潰瘍性大腸炎は薬でコントロールできる病気ですので、しっかり受診いただきたいですね。また、内視鏡検査によって潰瘍性大腸炎、いろいろな感染性腸炎、クローン病などが見つかることもあります。下痢が半年など長期間続く場合は過敏性腸症候群が考えられます。不規則な生活習慣や脂っこい食事による腸内細菌の乱れなども下痢の原因となります。脂質の摂取を控え、腸内細菌を整えるように心がけましょう。

Q下痢が続く場合は、市販薬に頼らないほうが良いのでしょうか?
A
あちわ内科胃腸科 受診し自身の症状について知ることが大切

▲受診し自身の症状について知ることが大切

急性の下痢で下痢止めの市販薬を使うのは適切な治療ではありません。体の中はウイルスやばい菌が増殖している状況で、下痢をして追い出す必要があるからです。下痢止めで体の反応を止めてしまうと症状が長引いたり、重症化したりすることもあります。整腸剤で腸内環境を整えるのは良いのですが、下痢だから下痢止め、おなかが痛いから痛み止めというのは間違った治療になる可能性があります。まずは消化器を専門とするクリニックでの受診をお勧めします。また、下痢になると水分を控える方がいらっしゃいますが、下痢の時の体調不良で多いのは脱水によるものです。水分をしっかり補給して、便をたくさん出すことを意識してください。

Qおなかの痛みがある際の診療の流れを教えてください。
A
あちわ内科胃腸科 地域の病院とも連携している

▲地域の病院とも連携している

まずは問診でいつから、どこがどれくらい痛いのかなどをお聞きして状況を把握します。急性であれば、食べた物、周りに同じような症状の人がいるかなどをお聞きします。歩くと痛みが響くということであれば腹膜刺激症状、頻度が多い虫垂炎を念頭に診断します。次に触診で、痛む箇所や痛みの強さなどを確認します。最後にエコーで胆石の有無や、腹部臓器などを確認し、必要であれば胃カメラでの検査を行います。基本的に問診と触診で診断をつけ、診断を補助するために採血や画像検査を行うという流れです。胃カメラを嫌がる方は多いですが、当院では苦痛を少なくするために鼻から入れる胃カメラを採用し、ご希望があれば麻酔にも対応しています。

ドクターからのメッセージ

阿知波 宏一院長

腹痛や下痢の原因となる病気は多岐にわたり、消化器内科の専門家でなければ診断できないこともあります。また、内視鏡やCTなどを使った画像検査で病気がわかるケースも多いです。腹痛などで困った時には、豊富な知識と経験を持つ医師のいる消化器内科に受診することをお勧めします。私は総合内科をはじめ消化器や内視鏡を専門としており、当院は胃カメラやエコー、エックス線やCTなど検査設備も充実しています。どんな腹痛でも診断をつけ、まず心筋梗塞など命に関わる危険な病気を疑った上で病気の診断をつけられる点が強みであると自負しています。地域の大規模病院や大学病院との連携も整えていますので、安心して受診してください。

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