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山王リハビリ・クリニックで行う
多角的なリハビリテーションとは

山王リハビリ・クリニック

(大田区/石川台駅)

最終更新日:2024/03/19

山王リハビリ・クリニック 山王リハビリ・クリニックで行う 多角的なリハビリテーションとは 山王リハビリ・クリニック 山王リハビリ・クリニックで行う 多角的なリハビリテーションとは
  • 保険診療

リハビリテーションと一口にいってもさまざまなスタイルがある。訪問リハビリを受けていた人が通所リハビリに切り替えるというケースもあるだろう。そんな患者のライフステージの変化に柔軟に対応しているのが「山王リハビリ・クリニック」だ。外来リハビリに加えて、通所リハビリ施設と訪問リハビリ施設を併設する他、同院が所属する医療法人社団涓泉会の傘下にある疾病予防型運動施設など複数の施設とも連携を図っている。クリニックには院長の前島早代先生や森逸平先生をはじめ、リハビリを専門とする医師が複数在籍。その他、理学療法士や作業療法士、町のクリニックには少ないという言語聴覚士など、さまざまな専門職がいるのも大きな特徴だ。チームで力を合わせ、具体的にどのようなリハビリを提供しているのか、前島院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2024年2月19日)

リハビリは患者一人ひとりを多角的な視点から把握してより良い人生を歩めるようにするのが大事

Qこちらではどのようなリハビリを行っているのでしょうか。
A
山王リハビリ・クリニック 広々としたリハビリ室

▲広々としたリハビリ室

脳梗塞や脳出血後のまひ、パーキンソン病、高次脳機能障害から整形外科の術後、腰痛などのリハビリを医療保険と介護保険で対応しています。子どもを対象とするリハビリ施設は多くはありませんが、当院では脳性まひなどのお子さんへのリハビリも可能です。スタッフは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそろい、どのような状況の患者さんであっても一人ひとりの生活の質を少しでも向上させることを目標としています。クリニックに併設されている通所リハビリ施設や訪問リハビリ施設、法人グループ内の疾病予防型運動施設など複数の施設と連携しているのも、当院の特徴の一つといえるでしょう。もちろん、訪問診療にも積極的に取り組んでいます。

Qクリニックが行っている訪問リハビリの特色を教えてください。
A
山王リハビリ・クリニック 言語障害の訓練や摂食嚥下障害の評価や支援を行う、言語聴覚士

▲言語障害の訓練や摂食嚥下障害の評価や支援を行う、言語聴覚士

一般的に訪問リハビリは訪問看護ステーション所属のスタッフにより実施されるケースがほとんどです。一方、当院の機能訓練を行うスタッフたちとは、常に医師と綿密に連携しています。患者さん、リハビリスタッフ、医師が同等の立場で密に関わりながらのきめ細かなリハビリをモットーとしています。なぜならば、訪問リハビリはまひだけではなく、患者さんが抱えている基礎疾患、栄養状態、体の悩み、生活上の問題などを自宅でコントロールしていく必要があるからです。前院長が掲げていた「より良く生きる」を実現するためにも、患者さんの生活全体、生き方そのものを診ていますが、それは訪問リハビリでも変わることはありません。

Q通所リハビリにはどのような患者さんが通っていますか?
A
山王リハビリ・クリニック その人に合った装具などの作製も行う

▲その人に合った装具などの作製も行う

通所リハビリは介護保険で利用している方が大半ですね。介護保険の通所リハビリというとレクリエーションも込みの1日型、半日型をイメージする方も多いかもしれませんが、当院では滞在80分で運動に集中する短時間型を行っているのが大きな特徴です。スタッフの指導下で各種マシンを使用したり、集団リハビリに取り組んだりしますが、必要な方には介助も行っているのでご安心ください。通所リハビリを卒業すると、連携する疾病予防型運動施設への移行ができるようになっており、こうした柔軟性は複数施設を運営する法人に所属しているからこそといえるでしょう。それぞれの目標に向け頑張る皆さんを、スタッフ一同全力でサポートしています。

Qスタッフさんもたくさんいらっしゃるのですね。
A
山王リハビリ・クリニック 理学療法士の知識と技術を生かし、患者に合わせたリハビリを提供

▲理学療法士の知識と技術を生かし、患者に合わせたリハビリを提供

理学療法士が14人、作業療法士7人、言語聴覚士6人と大所帯ですが、オンラインによるチームコミュニケーションツールを導入し、どんな小さなことでも常に連絡し合っています。町のクリニックでは少ない言語聴覚士をはじめ多種多様なスペシャリストが在籍しているので、多角的な視点で患者さんを把握できるのは強みといえるでしょう。カンファレンスやミーティングも行い、患者さんの情報を関わるスタッフ間で共有することも大切にしています。リハビリには直接関わっていない事務スタッフや介護施設職員なども含め、全員がリハビリに対して強い思いを持っているのも当院の自慢です。

Q前島院長がリハビリで大切にしていることは何でしょうか。
A
山王リハビリ・クリニック 患者の前向きな力を推進していくことが大切

▲患者の前向きな力を推進していくことが大切

例えば、重度片まひの状況をレベル0と感じている患者さんに対して、スタッフがバラバラに接していたらレベル2か3しか見込めないところを、総合的にアプローチすることでレベル4や5に持っていくことをめざしてきました。患者さんの「良くなりたい」の先にある「何をしたいか」というゴールこそが大事だと考えています。歩けるようになるのは難しい方が「ショッピングを楽しみたい」ならば、歩行をめざすのも一案ですが、車いすにきちんと座り、1時間の買い物をめざすのも一つの方法です。たとえ、マイナスからのスタートでもどんな方にも希望はあります。わずかでも前進できるようスタッフ一丸となってサポートしていきたいです。

ドクターからのメッセージ

前島 早代院長

患者さんはさまざまな希望を持ってリハビリに臨んでいます。皆が皆、自分が思い描いたとおりの理想像に到達できれば完璧ですが、現実には難しいところです。だからこそ、患者さんがモチベーションを失ってしまわないよう、できることを一つ一つ見つけながら寄り添っていきたいと思っています。なかなかやれることが増えなくても、リハビリで体のこわばりにアプローチするだけでも意味があります。根本原因を解決しようというものではありません。リハビリは人生を変える力を持っています。リハビリを通じてより良く生きるお手伝いをさせてください。

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