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原 由美子 院長の独自取材記事

つくしが丘医院

(柏市/新柏駅)

最終更新日:2023/07/14

原由美子院長 つくしが丘医院 main

東武野田線・新柏駅西口から徒歩約7分。閑静な住宅街の中にたたずむのが「つくしが丘医院」だ。開業は1960年代、つくしが丘の街の誕生に伴って義父が診療をスタート。その後、2002年に原院長夫妻が継承、2005年に医院の改築をし、かかりつけとして地域医療に貢献してきたが、2021年に夫が急逝し、遺志を引き継いで診療を続けている。同院には長く通っている患者も多く、どんな相談や悩みでも気軽に話せる場として地域に貢献している。男性の医師には見せづらい部位の症状でも、気兼ねなく相談してほしいと、原院長は語る。そんな原院長に地域医療への思いや診療内容などについて話を聞いた。

(取材日2023年6月13日)

一般内科や生活習慣病を中心に総合的な診療を実践

医院を継承なさって2年になると伺いました。その経緯について教えてください。

原由美子院長 つくしが丘医院1

当院はもともと義理の父が1960年代に開業したのが始まりです。このつくしが丘の街ができたのと同時期にスタートしたと聞いていますので、医院としてはかなり長い歴史を持っています。当時は外科手術や入院などにも対応していて、その頃からの患者さんもまだ来られています。その後、私たち夫婦が継承した時に医院を建て直し、内科診療、消化管内視鏡検査、小児科、健康診断などの診療を続けていました。そんな中、2021年に夫が急逝したため、その後を私が引き継ぎました。今は、一般内科を中心に生活習慣病の治療・管理、簡単な外科処置、健康診断、予防接種などを中心に診療を行っています。

待合室には自然光が入り心地良いですね。院内の造りはどんな点を工夫なさったのですか。

ここの土地は三差路に面していますので、その頂点の所に目印となるようにクリニックの看板を設置して、駐車場も広く取っています。2005年に大手ハウスメーカーのオーダーメイド設計で医院を改築しました。院内はバリアフリーになっていて通路や診察室も車いすで移動できるようにしています。待合室はガラス張りで解放感のある造りにしました。感染症対策にも気を配っていて、駐車場や別室で対応したりします。また、院内では発熱患者さんの診察時間を分けたり、予防接種の場所や時間帯を設けるなど患者さんたちが重ならないよう工夫しています。ですので、地域の方々には安心して受診、相談していただきたいと思います。

先生はなぜ医師をめざされたのでしょうか。

原由美子院長 つくしが丘医院2

父が消化器内科の開業医をしていましたので、父の仕事ぶりを見て育つうちに、自然と医師をめざすようになりました。父が、消化器内科は外科手術のタイミングを見計らうのが難しい、というようなことをよく話していたことから、ならば自分は外科を勉強しようと思いました。東邦大学医学部を卒業後、外科を専門的に学び、その後、大学病院や一般病院でのさまざまな診療経験や東葛北部では働く人の心や身体の健康に関するご相談に乗るなどの経験を重ねてきました。当院で診療を始めるようになってからは地域医療に必要な一般内科を中心に簡単な外科的処置も含めて総合的な診療を行っています。

肛門疾患や皮膚疾患にも対応。時には子育て相談も

診療の際、どんなことを心がけていますか。

原由美子院長 つくしが丘医院3

地域の医院ですから、どのようなことでも気軽に相談できる場でありたいと思っています。ちょっとした体調不良や気になることなど小さなことでも、戸惑うことなく話せるような雰囲気にしています。当院の看護師や事務スタッフもこの地域に住んでいますし、患者さんも近隣の住民の方が中心ですから、とてもアットホームで温かい医院だと思います。まずは当院で診させていただいて、専門的な精査や治療が必要な場合は、近隣の病院、例えば東京慈恵会医科大学附属柏病院や名戸ヶ谷病院、おおたかの森病院、柏厚生総合病院などと深い連携を取っていますので、症状に応じて適切な病院を紹介します。当院は地域の方々の医療の入り口としてご活用いただければと考えています。

診療の中で特に力を入れていることはありますか。

生活習慣病の治療・管理ですね。生活習慣病はまさに生活習慣が原因で引き起こされますから、薬ばかりに頼らずに生活習慣の改善を促していきたいと考えています。まずは正しい食習慣を身につけることが必要で、脂っこいものを控えたり塩分を抑えたりといったことをアドバイスします。今、ネットなどではさまざまな情報が氾濫していますので戸惑う方も多く、何が正しいのかよく聞かれることも多いですね。そういった時には医学的なエビデンスのある情報をお話しするようにしています。地域の方々の健康管理という点で、柏市の特定健診、がん検診、健康診断や予防接種などにも対応しています。乳幼児のワクチン接種から高齢者の肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンなども行っています。

女性の院長先生だから受診しやすいと話す患者さんも多いのではないでしょうか。

原由美子院長 つくしが丘医院4

私自身、2人の子育てを経験していますので、20代から30代の方から子育ての悩みや相談を受けたりすることも多いですね。また、40代から50代で高血圧などの生活習慣病が気になる方や更年期症状で悩んでいる方などからの相談も多く寄せられます。当院では肛門疾患や皮膚疾患も診られますので、男性の医師にはちょっと患部を見せるのが恥ずかしいと感じる症状でも受診しやすいと思います。乳腺外科も専門的に診られるわけではないですが、何か気になる症状がある場合、私が一度診察し、症状によっては乳腺専門の医師に紹介できる体制を整えています。

生活習慣病のフォローアップが重要

今後、力を入れていきたいことは何かありますか。

原由美子院長 つくしが丘医院5

やはり生活習慣病のフォローアップには力を入れていきたいですね。企業健診などを受けて何か数値に異常があっても治療を受けない方が多く見受けられます。高血圧や糖尿病などのリスクが高いまま忙しく仕事を続けているうちに突然発作を起こして倒れてしまうという例も多く見てきています。健康診断の結果を放置せずに適切な治療を受けるよう多くの方々に啓発していきたいですね。最近は生活習慣病の発症年齢が若くなってきていることもあり、早期からの適切なコントロールが重要です。また働く世代は内科的疾患だけでなくメンタルヘルスも重要で、職場復帰に対するサポートなどにも取り組んでいきたいですね。

ところでプライベートの時間はどのようにお過ごしですか。健康維持のために気をつけていることは?

基本的に私はインドア派なので(笑)。プライベートの時間は読書したり映画を見たりして過ごしていることが多いですね。健康のために気をつけていることはやはり食事でしょうか。患者さんに指導していることは自分でも実践するようにしています。野菜をなるべく多く取ったり塩分や脂っこいものを控えるように料理しています。運動も患者さんには勧めていますが、私自身のこととなると軽くウォーキングする程度です。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

原由美子院長 つくしが丘医院6

地域の方々に長く親しまれてきている医院ですので、これからも小さなお子さんから高齢の方まで地元の方々が気軽に相談に来ていただける医院でありたいと思います。どのような悩み、些細な症状でも気になることがあれば、お気軽に受診していただきたいですね。柏市の肝炎ウイルス検査や骨粗しょう症検査なども行っていますので対象年齢の方はぜひ検査を受けてほしいと思います。高齢の方の各種予防接種についても患者さん一人ひとりの体調や持っている疾患などに合わせてアドバイスを行いますので、不安なことがあればご相談ください。

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