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羽生田 直人 院長の独自取材記事

羽生田眼科医院

(前橋市/前橋駅)

最終更新日:2022/07/04

羽生田直人院長 羽生田眼科医院 main

前橋駅から徒歩5分ほど、駅前通り沿いにある「羽生田眼科医院」。明治時代の開業以来、診療を続ける歴史あるクリニックだ。2014年に現在の場所に移転。25台分の駐車場も備えており、車でも通院しやすい。4代目院長を務める羽生田直人先生は一般的な眼科疾患の治療はもちろん、専門とする加齢黄斑変性の治療、白内障手術、硝子体手術、近視矯正手術など幅広い診療に対応。硝子体注射による加齢黄斑変性の治療を受けるために、遠方から訪れる患者もいるそうだ。診療において心がけているのは、丁寧でわかりやすい説明。「診察室のモニターに画像を映し出し、患者さんに実際に見ていただきながら丁寧に説明するよう心がけています」と穏やかに語る羽生田院長に、医師をめざしたきっかけから今後の展望まで幅広く聞いた。

(取材日2022年3月5日)

子どもから高齢者まで、幅広い世代の目の悩みに対応

まずは医師を志したきっかけやご経歴についてお聞かせください。

羽生田直人院長 羽生田眼科医院1

父も祖父も曽祖父も医師ですので、自然と医師をめざすようになりました。小1の頃の文集に「将来の夢は目医者」と書いていたので、幼い頃から医師への憧れがあったのだと思います。東京医科大学卒業後は、救命救急センターに3年間勤務して救急医療に携わりました。理由の一つに、飛行機内でキャビンアテンダントさんが体調を崩された方をみて「お医者さんはいませんか?」と呼ばれた際、自信を持って応じられる医師になりたかったからです。その後、群馬大学の眼科に10年ほど勤務し、加齢黄斑変性の治療を中心に、白内障・緑内障・硝子体手術の分野でも経験を積みました。私が加齢黄斑変性を専門としていることから、開業後、群馬大学から症状が落ち着いた患者さんを紹介されることも。硝子体注射による治療を行うクリニックは少ないため、遠方から通われる患者さんもいらっしゃいます。

この地への移転の経緯や患者層も教えていただけますか?

当院はもともと千代田町にあったのですが、私が院長に就任した2014年にこの地に移転しました。以前は専用駐車場がなく患者さんにご不便をおかけしていたため、「お車でも通いやすくしたい」と思っていたんです。ただ祖父や父の代から長く通われている患者さんもいらっしゃるため、できるだけ近い場所を探していたところ、スペースも十分にあるこの土地が良いタイミングで空きまして。それで院長就任と同時に移転開業しました。現在、60~70代を中心に幅広い年齢層の患者さんが来院されています。100歳を超える患者さんもいますし、3歳児健診で斜視や弱視が見つかって通われる小さなお子さんもいらっしゃいます。疾患として最も多いのは白内障。また、緑内障やドライアイも多いですね。

白内障手術など各種手術にも対応されていますね。

羽生田直人院長 羽生田眼科医院2

白内障手術、硝子体手術、近視矯正手術を行っています。硝子体手術は難症例の場合、1時間以上かかることもありますが、白内障手術は早ければ5~6分ほどで終わります。白内障の場合、術後の見え方を良くするために、適した眼内レンズを選ぶことも大切。当院では、単焦点レンズだけでなく、遠近両用の多焦点レンズにも対応しています。近視矯正手術に関しては、レンズを目の中に入れる治療を昨年から始めました。レーシックとは違い、角膜を削らずに行うことができ、ドライアイになりにくいのが特徴です。また、挿入したレンズを取り出すことが可能なため、視力が変化したらレンズを交換することもできます。

画像を使用した、丁寧でわかりやすい説明を心がける

緑内障の治療についても教えていただけますか?

羽生田直人院長 羽生田眼科医院3

緑内障は、40歳以上の20人に1人が罹患するといわれています。一度発症すると治らなくなるため、なるべく早期に見つけて点眼治療を行い、進行を抑えていくことが重要です。初期の頃は自覚症状があまりないため、検査を受けて早期発見することが大切。緑内障の原因は眼圧が関わっていますが、眼圧が正常なのに発症する正常眼圧緑内障の患者さんが最も多くいらっしゃるため、眼圧検査だけでなく眼底検査も受けていただく必要があります。手術に関しては、当院では白内障手術と同時に行うドレーンを使った手術にのみ対応。目の中にドレーンを挿入して房水の排出を促すことで眼圧を下げていく方法です。これを行うことで、緑内障治療に使う目薬の量を減らせる可能性があります。

ドライアイの患者さんも多いのですね。

ドライアイは現代病の1つといえるのではないでしょうか。スマートフォンやタブレット、パソコンなど電子機器を長時間使用することも、ドライアイの一因。患者さんの年齢層も幅広く、お子さんの患者さんもいらっしゃいます。特にお子さんの場合、健全な発育という観点からも、メディアと接する時間をある程度制限したほうがいいといわれています。加えて近視予防のためにも、電子機器を見る際の姿勢や画面との距離などに注意を払うことが大切です。連続して使用する際には、30分に1回は遠くを見るよう心がけてください。太陽光に含まれる「バイオレットライト」という光が注目されていて、近視を抑制していく働きがあるのではないかともいわれていますので、定期的に屋外に出て太陽光を浴びることもお勧めします。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

羽生田直人院長 羽生田眼科医院4

眼科の診療では、さまざまな検査を用いて、目の表面や眼底など目の中を撮影していきます。それで診療の際には、診察室のモニターに撮影した画像を映し出し、患者さんに実際に見ていただきながら丁寧に説明するよう心がけています。例えば、加齢黄斑変性の患者さんに、「水がたまっているので注射しましょう」と口で言うだけですと、「視力は低下してないのになぜ注射するの?」と疑問が残るかもしれません。それで眼底写真や網膜の断面画像をお見せして、水がたまっている様子を実際に見ていただきながらお話しします。白内障の患者さんなら「このように白く濁っています」、ドライアイの患者さんなら「目の表面に傷があります」など、画像をお見せしながら説明するようにしています。納得されるかどうかで、治療に対する意識も違ってくると思うからです。

目に関する悩みがあれば、何でも気軽に相談してほしい

検査機器も充実していますね。

羽生田直人院長 羽生田眼科医院5

加齢黄斑変性の検査に用いる光干渉断層計や近視・遠視・乱視の状態を測るレフケラトメーター、眼圧を測るトノメーターなど、さまざまな検査機器を取りそろえています。「見えづらい」と感じても、なぜ見えづらいのか自分ではわかりにくいもの。さまざまな検査を通してご自分が不便に感じていた症状の原因がわかり、問題が解決するということもあるでしょう。ですから検査体制は重要ですね。現在当院では、視能訓練士3人と看護師4人が検査を担当しています。看護師は手術前の採血や手術中のサポートなども行っています。

これまでの診療で印象に残るエピソードはありますか?

患者さんからお礼を言っていただいたり、お手紙を頂いたりするのは、やはりうれしいことですよね。覚えているのは、1人のお子さんの患者さんにまつわること。その子のお母さんは耳が不自由なため、いつもホワイトボードを使って筆談しているのですが、その方が、「うちの子が大きくなったら先生みたいなお医者さんになりたいと言ってました」とホワイトボードに書いてくださって。それを見たときは、本当にうれしかったですね(笑)。

お忙しい中、休日はどのようにお過ごしですか?

羽生田直人院長 羽生田眼科医院6

ゴルフをすることが多いですね。子どもがまだ小さいので、ラウンドを回るのは月1回くらいなのですが、練習も好きで、子どもが寝た後に練習場に出かけることも。スイングチェックマシーンがある練習場に行って、スイングの改善に取り組んでいます。現在、平均スコアは80台後半くらい。ミスを減らしてもっと上達するよう頑張りたいですね。

最後に今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

丁寧な説明に努め、患者さんから信頼されるクリニックをめざしています。患者さんの待ち時間軽減のため、2年前から予約制も導入しました。ただ予約制で心配なのは、症状が悪化していても次回の予約日まで待つ方がいらっしゃること。患者さんには、「何かあったら早めにご来院ください」と伝えるようにしています。悩みがあったら気軽に頼っていただきたいですね。お悩みを相談しやすいよう、ホームページにお問い合わせフォームも作りました。具体的な症状の相談などを入れていただくこともありますので、毎日チェックするよう努めています。目に関するお困り事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼内コンタクトレンズを用いた近視矯正手術/片眼31万円~、両眼62万円~、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(選定療養)/20万~32万円

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