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檀浦 裕 院長の独自取材記事

ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック

(札幌市清田区/大谷地駅)

最終更新日:2023/06/06

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック main

循環器の疾患や糖尿病だけでなく、風邪や腹痛などの内科症状にも広く対応する「ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック」。院長を務める檀浦裕(だんのうら・ゆたか)先生は、これまで救命救急の領域などで心臓や足のカテーテル治療に多く携わった後、父のクリニックを引き継ぐかたちで2022年に同院を開院した。「どんな患者も断らない」をモットーに、優しさを持って医療を提供していきたいと語る檀浦先生。かかりつけ医として予防医療に注力し、地域住民の健康を守るとともに、クリニックを開院した現在も週に一度は市立札幌病院に赴き、カテーテル治療を必要とする患者のために力を尽くしている。今回は、同院の診療内容をはじめ、予防と治療の両方に力を注ぎ続ける先生の想いや医師を志した原点などについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年3月20日)

循環器・糖尿病を中心に、高い専門性で診療に取り組む

こちらではどんな診療を受けられるのでしょう?

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック1

循環器内科や糖尿病内科をはじめ、風邪や腹痛などの一般的な内科の診療まで幅広く対応し、日本ではまだ広く普及していない足病の診療も行っています。私は日本循環器学会循環器専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会総合内科専門医の資格をそれぞれ有していますが、循環器専門医と糖尿病専門医の資格を両方持った医師は、国内でもそう多くはいないと思います。これらの専門性に基づいた質の高い医療を患者さんに提供できるよう、近隣の医療機関とも連携を取りながらさまざまな疾患に対応していますので、どんな症状でもお気軽にご相談いただければと思います。

循環器の疾患と糖尿病には、どのような関わりがあるのですか?

高血糖の状態が長年続いてしまい糖尿病が悪化すると、神経障害や目の網膜症、腎症などのさまざまな合併症が生じます。循環器疾患としては、心筋梗塞や心不全、末梢動脈疾患などの原因につながることが知られており、予防のためには糖尿病の適切なコントロールが必要です。このように循環器疾患と糖尿病は密接に関連しているため、循環器専門医とともに糖尿病専門医の資格も取得しました。一般的な医療の現場では、疾患ごとに別々の専門とする医師が対応しているケースも少なくありませんが、当院では私一人で応じられるため、患者さんにとっては手間なくより楽に受診していただけるかと思います。

「足病」とは、あまり聞き慣れない病名です。どのような病気を表す言葉なのでしょう?

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック2

足の変形や外反母趾、巻き爪、静脈瘤、足のむくみ、痛み、傷など、足に関わる病気全般のことを示す言葉で、欧米には昔から「足病科」という分野があります。日本ではまだこのような分野は根づいておらず、静脈瘤なら血管外科、巻き爪なら形成外科や皮膚科というように、それぞれ別の診療科が担当していますね。足の痛みやむくみの症状については、循環器疾患や糖尿病とも深く関わるため、当院のような内科の診療範囲に含まれることもあります。でも、患者さんの目線になると、ご自身がどの科に行くべきか判断できずに困ってしまうこともあるでしょう。その点は、これまで市立札幌病院の下肢救済センターでさまざまな患者さんの診療に携わってきた経験が生かせると考えています。当院でも幅広い症状に対応できますし、別の科での診療が必要な患者さんについては、適切な医療機関を速やかに紹介します。

予防医療とカテーテル治療を通じ、患者の命を支える

先生はカテーテル治療についても、豊富な経験を積んでいらっしゃいますね。

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック3

そうですね。一般的な循環器内科や糖尿病内科の診療だけでなく、心臓や足のカテーテル治療も専門として、これまで多くの治療に携わってきました。現在も週に1度、市立札幌病院で治療を行っています。当院の患者さんに対しても私が主治医としてカテーテル治療を行えますし、治療を終えた後も引き続きクリニックで診療いたします。一貫して私が担当することで、患者さんの負担を少しでも減らすことができたらうれしいですね。このような対応ができるのも、当院の特徴の一つと言えます。

クリニックを開院した経緯を教えてください。

急性心筋梗塞などの心臓の病気は、気づかないうちに進行していることが珍しくありません。体調が急変して病院に運ばれた時点では、手の施しようのない状態に至っているケースも残念ながら多くあります。しかし、より早い段階で患者さんの血糖値やコレステロール値の高さに気づき、適切に介入をしていれば、そのような事態を未然に防ぐこともめざせるのです。これまでに多くの患者さんと接する中で、そのような予防医学的なアプローチの重要性を改めて痛感したことが、当院を開院する一つのきっかけとなりました。より生活に身近なクリニックレベルで予防に力を入れながら、地域の皆さんの健康を守っていければと考えています。

今後は病気の予防に力を入れて、地域医療に貢献されていくのですね。

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック4

はい。クリニックの医師として、その想いが第一にあります。手遅れになってしまう前の早い段階で、患者さんに適切なアドバイスをお伝えしたり薬で治療したりすることで、病気を未然に防いでいきたいですね。例えば糖尿病予備軍の方には、投薬を行う前に、まず食事や運動習慣の改善を行います。何げない会話の中から血糖を高めている原因を察知し、患者さんが無理なく続けられる生活習慣の改善方法を一緒に考えていきます。その際は、こちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、患者さんの希望に寄り添うことを大切にしています。そしてもう一つ、継続して取り組んでいきたいのが、カテーテル治療です。これまで長年にわたり培ってきた技術を衰えさせたくないという気持ちがありますし、何よりこの技術を生かして治療を必要とされている患者さんを助けたいですからね。今後もこれらの両方に力を注いでいきたいと考えています。

どんな患者も断らない、優しさの伴った医療を提供する

先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック5

2つの出会いが、大きなきっかけになったと思います。一つは高校生の時に具合が悪くなり救急病院に運ばれた際、対応してくださった先生や看護師さんとの出会いです。夜遅い時間だったにもかかわらず、たいへん優しく接してくださったのがとてもうれしく、その時の光景は20年以上たった今でも鮮明に覚えています。医師になりたいと思った原点と言える体験ですね。もう一つの出会いは医学生時代でした。循環器内科に見学に訪れた際、急変した患者さんに対して医師が処置を施している場面を目の当たりにしたのです。たった数分間の出来事でしたが、冷静に対処する先生の姿がとても印象に残り、生命に直結した臓器を扱う循環器の医師を志したいと思うきっかけとなりました。

尊敬できる素晴らしい先生方との出会いがあったのですね。

はい。どちらも私にとって大きな意味を持つ出会いでした。私もその先生方と同じように、誰に対しても優しく接する気持ちを大切にしていますし、何かあった時には人を助けられる医師でありたいと常に思っています。この2つの点については、私が医師になった理由と言えます。ですから、いつも忘れることなく絶対にぶれることのないようにと、これまでずっと意識しながら診療にあたってきました。

健康を維持するために、日頃から気をつけていることはありますか?

檀浦裕院長 ひらおか内科循環器・糖尿病クリニック6

10年ほど前からランニングを始めて、今でも続けています。フルマラソンに参加した経験もありますね。健康に対しての意識からなのか、循環器の医師にはフルマラソンに出る方が割といらっしゃいます。私も高校時代は陸上部でしたが大学生の頃は行っておらず、医師になってから再び走るようになりました。また、食事に対しても気をつけています。患者さんに食事指導を行う立場ですし、食は健康を保っていくために欠かせない要素ですからね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

かつて出会った先生方が私にそうしてくださったように、優しさを持って診療を行うことを大切にしています。発熱でお困りの患者さんにも例外なく対応していますので、遠慮なくお問い合わせください。どんな患者さんも断らないことをモットーに、地域の方々が安心して受診できるようなクリニックであり続けたいと思っています。胸の苦しさや足の痛み、爪のお悩みなど、どんなことでも対応いたします。お困りのことがございましたら、お一人で悩まずにぜひ気軽にお越しください。

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