全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 大田区
  4. 京急蒲田駅
  5. てらお耳鼻咽喉科
  6. 寺尾 元 院長

寺尾 元 院長の独自取材記事

てらお耳鼻咽喉科

(大田区/京急蒲田駅)

最終更新日:2023/09/08

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科 main

2013年、「近くのクリニックで大学病院レベルの医療を」をコンセプトに開業してから、地域に貢献し続けてきた「てらお耳鼻咽喉科」。院内には大学病院でも用いられるレベルの機器がそろっている。それらを用いて一般的な診療から専門性の高い診療まで幅広く対応しているのは寺尾元(てらお・はじめ)院長だ。さまざまな医療機関で研鑽を積んできた耳鼻咽喉科のベテランドクターである。「当院に関わるすべての方の暮らしを豊かにするクリニックをめざしながら、日々努めています」とほほ笑む。質の高い診療の提供に加えて、待ち時間の軽減やスタッフの教育にも力を注ぐ寺尾院長に、開業10年目を迎える心境や今後の展望などについて、詳しく語ってもらった。

(取材日2023年8月10日)

技術と機器をそろえて、大学病院レベルの診療を提供

2023年10月で開業10年目だそうですね。今の心境をお聞かせください。

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科1

自分は日々家族やスタッフ、地域の方々に生かされていると感じています。勤務医時代は診療について考えるだけでした。しかし開業後は、経営者としてマーケティングやマネジメントについても考える必要があり、そしてそれらは僕一人の力ではどうにもならないことだと思い知らされたのです。周りの支えがあったからこそ無事に開業10年目を迎えられるので、感謝の念であふれています。また、これまでの経験を生かせていると強く実感していますね。例えば受診理由として酷い咳の症状に対して、多様な症例の診療に携わってきた今なら、咳の原因は喘息か副鼻腔炎か、それとも逆流性食道炎か、のようにさまざまな可能性を考慮でき、迅速に適切な治療につなげられます。病気や治療に関する引き出しの多さは、勤務医時代と開業してからの10年間があってこそでしょう。

こちらのクリニックでは、どのような診療に対応されているのでしょうか?

風邪の診療や耳垢除去、花粉症や難聴の相談など、一般的なものから専門性の高いものまで、幅広い耳鼻咽喉科の診療に対応しています。大規模病院でしかできない全身麻酔や入院が必要な診療以外はすべて診るようにしており、それが当院の強みだと思っていますね。ただ病気の原因によっては、内科や歯科など、別分野の医師による診療も必要な場合があります。その際は、無理に当院で完結しようとするのではなく、積極的に適切な医師・医療機関をご紹介。耳・鼻・喉に関して気になることがあれば、何でも相談しに来てください。

院内の設備・機器について教えてください。

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科2

顕微鏡やファイバースコープなど、耳鼻咽喉科の診療に必要な機器は一通りそろえており、こだわったところ。というのも、機器はすべて大学病院と同等のものを導入しました。質の高い診療を提供するためには、それ相応の機器が必要だと考えてのこと。また、患者さんに快適に過ごしてもらうために、院内の設備も工夫しました。まず待ち時間を少しでも軽減できるように、ウェブ予約・問診などのシステム面を充実させ、当院のホームページからは、院内の混雑状況が映像でリアルタイムで確認していただけます。新型コロナウイルス感染症流行の影響により多くの患者さんが「密」に過敏になられていると思うので、少しでも安心して通院できるようにと用意したのです。他にも、電子カルテと自動精算機を連動させて、スムーズかつヒューマンエラーが起こりにくい会計システムにしました。患者さんにとっても、スタッフにとっても負担が少なく楽な環境を整えました。

専門性の高い診療に加え、情報発信にも注力

特に力を入れている治療は何でしょうか?

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科3

スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎の治療である、舌下免疫療法に力を入れて取り組んでいます。僕が医師になりたての頃は、アレルギーは一生治らないものという認識でした。注射による免疫療法はありましたが、副作用が出やすくて誰にでも勧められる治療ではなかったのです。しかし舌下免疫療法が出てからは、気軽に多くの方がアレルギーの根治をめざせるようになりました。治療期間は長めですが1日1回薬を服用するだけで良く、治療が軌道に乗ってしまえば通院は月に1度だけ。負担はそこまで大きくない、とても良い治療だと思っています。もちろん副作用の可能性がゼロではありません。ただ、僕にはこれまで多様なアレルギー治療に携わってきた経験があるので、すぐに中止するのではなく、上手に続けられるような治療計画の提案が可能です。以前、舌下免疫療法を受けたけれど中断してしまったという方は、ぜひ当院に来てください。

アレルギー性鼻炎のレーザー治療にも注力されているそうですね

ええ。勤務医時代から手術が得意だったので、開業後も何かしらの手術を行いたいと考え、鼻のレーザー手術を導入することにしました。小学校高学年の子から70代くらいの高齢者まで幅広く、アレルギー性鼻炎で悩む方々に治療を提案します。レーザー治療は医師の技量により効果に差が出やすい治療であり、場合によっては焼きが甘くて効果が得られない、逆に焼き過ぎてしまい鼻血が出やすくなったり感染症のリスクが高まったりする可能性があります。当院では内視鏡を用いながらレーザー治療を実施しているので、ムラなくしっかりとした焼き縮めをめざせると自負しています。

他に力を入れて取り組まれていることはありますか?

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科4

ホームページの充実化にも力を入れて取り組んでいます。クリニックを長く続けるためには、患者さんに通い続けていただくためには、医師の想いをしっかりと発信することが重要だと思ったからです。ただ診療中は忙しくて患者さんとゆっくりお話しすることが難しいのが現状。ですから、当院はどんなクリニックなのか、僕は何を大切にしながら診療を行っているのか、何を目標に努めているのかなどをホームページに掲載したのです。当院で対応している病気・検査・治療についても詳しく解説しています。また、採用ページも力を入れて作成しました。勤務条件だけではなく考え方にも共感してくれる方に来てもらえるように、募集要項に加え、クリニックの歴史や実際に働いているスタッフの言葉なども載せてあります。ホームページを通して、僕やスタッフの気持ちが患者さんに伝わったらうれしいです。

関わる人すべてを幸せにするクリニックをめざして

診療で心がけていることを教えてください。

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科5

忙しいからといって、患者さんのお話を聞き流したり、手を抜いて診療したりすることは絶対にしないと決めていますね。ですから、混雑時にどうしても時間がかかる処置が必要だと判断した場合は、無理やり短時間で診るのではなく、落ち着く時間に改めて受診していただくようにお願いしています。患者さんには再受診の手間をかけさせてしまうのですが、大学病院に行くよりは少ない負担で、丁寧な診療の提供が可能になると考えてのことです。また、「技術がないから」「機器がないから」と断ることはせず、自分にできることであれば積極的に対応するようにしています。そのために設備・機器をそろえて、僕が持っているスキルを全部出せるようにしました。

今後の展望・目標を教えてください。

これからも当院でなければできない医療を、それを必要だという患者さんに提供して、暮らしを豊かにするサポートをしていきたいです。そしていつか僕が引退した後、「蒲田にはてらお耳鼻咽喉科っていうすごいクリニックがあったんだよ」と地域の方々に言ってもらえたら幸いですね。また、スタッフを育てるクリニックでありたいとも考えています。スタッフたちにとって当院がただ医療を提供するだけの場所ではなく、医療従事者、そして人として大切なことを学べる場所になるようにめざしています。当院で働いたことで、どこに行っても「立派な人」に育ってくれたらうれしいです。ただ、スタッフを育てるためにはまず僕自身が立派な人になる必要があるので、さらに勉強をして、謙虚な姿勢を忘れずに、日々徳を積み続けていこうと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

寺尾元院長 てらお耳鼻咽喉科6

何かしら不調を感じたとき、我慢しないでいただきたいです。我慢しても病気は治りませんし、我慢すればするほどつらい時間が長くなってしまうだけ。また、早く受診していれば負担が少ない治療法も選べたのに、我慢したことによって病気が進行してしまい手術しか治療の選択肢がない、という事態になる可能性もあります。そうなると体や心はもちろん、お財布にも大きな負担がかかってしまうでしょう。自分を守るために、少しでも違和感や気になることがある方は、早めの受診を心がけていただければと思います。

Access