全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 練馬区
  4. 大泉学園駅
  5. かわらい歯科医院
  6. 瓦井 徹 院長

瓦井 徹 院長の独自取材記事

かわらい歯科医院

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日:2024/05/15

瓦井徹院長 かわらい歯科医院 main

「かわらい歯科医院」は大泉学園の住宅街にある、一軒家風の造りの歯科医院だ。「当たり前のことをやっているだけです」と話す瓦井徹院長だが、先生の話しぶりから察するに、豊富な知識と高い技術力を持ち、勉強熱心で、患者の立場になって適した治療法を選んでくれる歯科医師のように感じた。また、患者の院内感染を予防するために4年もかけて滅菌のシステムを編み出した「こだわりの人」でもある。院内は明るく清潔に保たれ、スタッフ間の風通しも良く親しみが持てる。「こんな歯科医師がかかりつけ医であってくれたら」と思わせる、瓦井院長の歯科治療にかける秘めたる熱い思いを聞いた。

(取材日2024年3月25日)

患者の生育環境や生活習慣に合わせた治療を

開業の経緯をお聞かせください。

瓦井徹院長 かわらい歯科医院1

大学卒業後、都内の一般歯科でいわゆる歯科全般の技術を磨きました。その後は複数の歯科医院に勤務を経て、地域密着型のかかりつけ医をめざし、1994年12月に開業しました。大学生の頃から住んでいてなじみがあったことが、この場所を選んだ理由です。街の雰囲気も良くとても気に入っています。

どのような方が通われているのですか?

お子さんからご高齢の方まで幅広く来院されています。3世代で通われている方も多いですね。当院の体制は、歯科医師3人、歯科衛生士5人、それと受付、助手、滅菌係、さらに外部から麻酔や矯正を専門とする先生がおり、全員が力を合わせて診療にあたっています。患者さんの3、4割はメンテナンスのためだけに通院されているんですよ。メンテナンスは歯科衛生士たちが一人ひとりに合わせたオーダーメイドのメニューを考えて、しっかりと行っています。もちろん、何か問題があれば私が診ますし、最後のチェックは私が行っています。ですが歯科衛生士がとても優秀なので、ほとんどを任せています(笑)。

診療方針をお聞かせください。

瓦井徹院長 かわらい歯科医院2

当院は歯科・歯科口腔外科・小児歯科・矯正歯科を標榜し、インプラント治療も行う、オールラウンドな歯科治療を行うかかりつけ医、一人ひとりの患者さんに対してオーダーメイドの治療を提供したいと考えています。忙しくて「毎週通院する時間の余裕がない」という方もいれば、「悪いところはすべて診てほしい。できるだけ歯を長持ちさせたい」という方もいらっしゃり、その要望はさまざまです。それぞれのケースにベストな方法を提案していきたいです。勉強会に出席したり、専門書にあたったりして、知識の習得を怠らないようにも努めています。その中で感じているのは、技術は日進月歩で変化していくものもあれば、時がたっても変わらないものもあるということ。温故知新と申しますか、昔ながらの良いものにもこだわりながら、新しいものも取り入れていくというスタイルで診療しています。

診療の際は、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

大切にしているのは、「点で診るのではなく、長い線で診て正確な診断をする」ということです。点というのは、その時々に痛かったり悪かったりする部分を治療するということ。線というのは、患者さんの育ってきた環境や、今の生活習慣といった背景をよくお聞きして、それを治療やメンテナンスなどに反映させていくことです。忙しいときはなかなか難しいことではありますが、さまざまな情報を引き出すために、雑談にも積極的に興じるようにしています。例えば以前、ご家族の介護をしている女性がいらっしゃり、その方はご家族に対しては頑張ってケアを行い、歯磨きも熱心にされていました。ですがご自身のことはついおろそかになってしまっていたようです。そこで定期的な来院と、歯科衛生士によるクリーニングをお勧めしました。このように患者さんの背景も踏まえながら、地域の皆さんのお口の中を健康に保つお手伝いができれば、と考えています。

院内感染予防のための滅菌にとことん注力

滅菌に力を入れていらっしゃると伺いました。

瓦井徹院長 かわらい歯科医院3

はい。院内感染予防をするために、滅菌にはとにかく力を入れています。それが、お口の中の健康を保つことにもつながると考えているからです。赤ちゃんの口の中にはばい菌はいませんが、人間は成長するに従って、多かれ少なかれ、虫歯菌や歯周病菌といったばい菌を持つようになります。それはつまり、誰かから菌をうつされているということなんですね。そして、歯科医院という場所にも感染の危険が潜んでいるということを忘れてはなりません。歯周病が重度の患者さんが受診されて、そこで使った器具などを滅菌しない場合、うつってしまう可能性はゼロではないのです。ですから人から人に感染させない環境づくりが必須だと考え、4年かけて納得のいくシステムを構築してきました。これができて、初めて予防歯科が成り立つと考えています。

具体的にはどのようになさっているのでしょうか。

15年以上前から国際基準のクラスBのオートクレーブ滅菌機を使用しており、それも2代目になりました。コロナ禍で、さらに高性能で器具を傷めにくい、プラズマ滅菌機も追加導入し、衛生管理を徹底しています。プラズマ滅菌器を持っている歯科医院は都内で十数件と聞いています。すべての器具を滅菌処理し、袋に詰めているので、かなり手間がかかります。そのため「滅菌係」を置いています。そして、滅菌済みの器具は、すべて棚や箱にしまい、使う度に取り出します。新しく滅菌したものを積み重ねて上から使ってしまうと、古いものが残ってしまいますから。きちんとローテーションできるよう、取り出す順番も決めています。治療の上で必要な器具だけを、その都度、棚や箱から取り出しています。当院の滅菌業務は、日々進化しており、今できるベストな方法を選択しています。ここまでこだわっている歯科医院は、あまりないのではないかと自負しています。

なぜ、そこまで熱心にされるのですか?

瓦井徹院長 かわらい歯科医院4

実は、自分の体験に深く関わっているのです。私は虫歯があり、苦労してきました。しっかり磨けていなかった自分が一番悪いと思ってはいるのですが、ほかの要因として、歯科医院で院内感染したことがあるのではないかと推測しています。このような苦い経験があるので、他の人には絶対に味わってほしくないと強く思っており、滅菌にこだわっているのです。これができて予防歯科が成り立つと考えています。

地域住民の口腔の健康を支えるために尽力する

印象に残っている患者さんのエピソードがあればお聞かせください。

瓦井徹院長 かわらい歯科医院5

ある大学病院で大きなオペをした結果、上の前歯の歯茎が大きく陥没してしまい、うつ状態に陥って来院された方がいらっしゃいました。この症例が普通ではないと判断し、ほかの大学病院の信頼できる教授を紹介したんです。その患者さんは心から感謝してくださいましたね。困っている方の助けになるように患者さんと歯科医師をつなげるのも、かかりつけ医としての役割だということを、あらためて実感した出来事です。

診療以外では、院内外でデジタル化に取り組んでこられたと伺いました。

そうなんです。院内では、2代目のCT、光学印象、CAD/CAMシステム、マイクロスコープ、予約システムと完全キャッシュレス化など、先進のものは一通りそろえていると思います。目立って宣伝していませんが (笑) 院外では、練馬区歯科医師会で業務の全般の担当をしていた時期があります。その最中に新型コロナウイルスの問題が起こり、DX化の第一歩として、デジタルのシステム導入の必要性に迫られました。大手のプラットフォームを利用して、歯科医師間の連絡や情報共有、勉強会やスケジュール管理までできるようにしました。300人に及ぶ歯科医師たちの足並みをそろえるのは並大抵のことではありません。時にはITが苦手な先生のところに出向いて操作法をレクチャーしたり、1年半かけて徐々に形にしてきました。今思うと本当に大仕事でしたが、一通りのシステム運営ができる形になって、本当に良かったと思っています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

瓦井徹院長 かわらい歯科医院6

長く定期的にメンテナンスに通っていただき、皆さんに健康な人生を送ってもらうことが目標です。この地域に、歯も含めた口の中が健康な状態である「健口」な人が少しでも増えるとうれしいですね。健康でいるための秘訣は、免疫力をアップさせること。その免疫の7割から8割は腸でつくられているといわれていますので、腸の先頭の器官である口を健康に保つことは、とても大切なことです。地域のに寄り添った歯科医院として、皆さんの健康を支えるお手伝いができたら、幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/70万円~、インプラント治療/50万円~

Access