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麻酔や鎮静剤で負担を軽減
胃の内視鏡検査でがんの早期発見を

愛和クリニック

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2021/10/12

愛和クリニック 麻酔や鎮静剤で負担を軽減 胃の内視鏡検査でがんの早期発見を 愛和クリニック 麻酔や鎮静剤で負担を軽減 胃の内視鏡検査でがんの早期発見を
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どんな病気でも早期発見、早期治療が重要なのは自明の理だ。胃がんや食道がんなどの消化器疾患の早期発見に有用なのが胃の内視鏡検査だが、胃内視鏡検査というと痛そう、つらそうというイメージを持っている人も多いだろう。「当クリニックでは、咽頭部の麻酔や鎮静剤を使って、苦痛に配慮した内視鏡検査を行っています」と話すのは「愛和クリニック」の緒方文大(おがた・ふみひろ)院長。内視鏡検査によって早期の段階で胃がんが発見できれば、内視鏡を使って患部を切除するだけの手術で済む場合も多いという。胃の内視鏡検査の重要性や実際の検査の方法などについて緒方院長に話を聞いた。

(取材日2020年3月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qまず、胃の内視鏡検査を行う目的についてお聞きします。
A

胃の内視鏡検査は、内視鏡を挿入して食道、胃、十二指腸の粘膜を直接目で見て観察する検査です。発見できる疾患は胃がんや食道がん、最近増加している逆流性食道炎などです。胃がんの99%はピロリ菌感染が原因と考えられていて、内視鏡検査時にピロリ菌感染の有無も確認できます。内視鏡検査の最も重要な点はがんを早期に発見できることです。早期の段階で胃がんが発見できれば、内視鏡を使って病変部分を切除する手術で済むこともあります。当クリニックでは経鼻内視鏡を導入しており、スコープが細いので不快感や吐き気を感じにくいのが特徴です。初めて内視鏡を受けられる方や過去につらい経験がある方はぜひ経鼻内視鏡をお試しください。

Q内視鏡検査を受けるタイミングについて教えてください。
A

喉のつかえ感や違和感といった喉の症状、胸やけ、げっぷなど胸の症状、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感など胃の不快症状などがある人は、内視鏡検査を受けたほうが良いでしょう。特に何も自覚症状がない人でも、40歳を過ぎたら一度は内視鏡検査とピロリ菌の検査を受けてください。ピロリ菌が確認された場合は、薬による除菌を行いますが、除菌したからといって胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。長年のピロリ菌感染による慢性的なダメージによって胃粘膜が萎縮し、胃がんにつながるケースもあるため、除菌後も、年に1回の頻度で定期的に内視鏡検査を受けるようにしましょう。

Qこちらでは苦痛に配慮した内視鏡検査を行っているそうですね。
A

当クリニックの内視鏡検査は、咽頭部の麻酔と少量の鎮静剤を使用しますので、管を挿入する際の喉の痛みや嘔吐反射をほとんど感じることなくうとうとした状態で検査を受けることができると思います。実際「もう終わったんですか?」とおっしゃる患者さんは多いですね。もちろん手技的な部分でも内視鏡の先が喉に当たらないよう挿入したり、胃の中に過剰な空気を入れないよう工夫しています。検査前は皆さん緊張しておられますので、たわいのない会話をしてできるだけリラックスしていただけるようにしています。当院では、私が検査をしていますので、患者さんの予定に合わせて検査の予約日を調節できますよ。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診を受け検査日を予約する
愛和クリニック 問診を受け検査日を予約する

問診では痛みや不快感、違和感などの自覚症状に加え、既往歴、服用している薬がある場合はその種類、ピロリ菌検査や内視鏡検査経験の有無などをヒアリングし、患者の状態を把握する。もし検査に対する不安や疑問点などがあれば、この時に聞いてみよう。問診後、検査日の予約を取る。

2検査前日は21時までに夕食を終える
愛和クリニック 検査前日は21時までに夕食を終える

検査の前日は、21時までに夕食を済ませ、その後は水もしくはお茶のみ飲用可。夕食の内容はさほど気にせず、いつもどおりのメニューでよい。

3検査当日。検査前に麻酔や鎮静剤を投与
愛和クリニック 検査当日。検査前に麻酔や鎮静剤を投与

検査当日の朝は、水であれば摂取できる。いつも朝に飲んでいる薬は検査後に飲めるので心配は無用だそう。クリニックの受付に検査の説明同意書と鎮静剤使用の説明同意書を提出後、検査の準備に入る。検査着に着替え、経口内視鏡の場合は咽頭部に局所麻酔剤を噴射。シュッシュッと3回程度噴射し、挿入時の嘔吐反射を防ぐ。その後、検査台に横たわり、点滴で鎮静剤を少量ずつ投与し準備完了。

4内視鏡検査を受ける
愛和クリニック 内視鏡検査を受ける

口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜の様子をモニターに映し出して見逃しのないようつぶさに観察していく。検査時間は5~10分程度。何か病変があれば、色素散布して病変の種類、範囲、良性か悪性かなどを診断する。さらに精密な検査が必要な場合は、病変部の粘膜組織を採取し、組織検査に出す。

5検査後に説明を受ける
愛和クリニック 検査後に説明を受ける

検査後は鎮静から覚める薬を投与し、少し休憩。意識が整ったら検査結果の説明をする。実際の画像を見せながら、なるべくわかりやすく伝わるよう心がけているそうだ。もしも病変が見つかり組織検査に出した場合は、1週間後に再度受診し、結果の説明を受ける。その後、追加の治療や手術が必要な場合は連携病院に紹介している。

ドクターからのメッセージ

緒方 文大院長

日本は欧米に比べると内視鏡検査を受ける人の割合が極端に少ないといわれています。日本人の4人に3人は生涯で一度も内視鏡検査を受けないというデータも出ているほどです。その大きな原因が痛そう、つらそうといったイメージです。病院勤務時代、この内視鏡検査の恩恵に預かることなく、がんが進行した状態で来院する患者さんを数多く診てきた経験から、がんなどの疾患を早期に発見することは地域のかかりつけ医の大きな使命だと思っています。最近では、胃もたれや胸やけを訴えて内視鏡検査をしたら、逆流性食道炎が見つかったというケースも増えています。早期のうちに治療するためにも、早めに相談に来ていただきたいと思います。

緒方 文大院長 愛和クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査:1万6000円~

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