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河野 志穂美 院長の独自取材記事

飯田橋皮膚科スキンクリニック

(千代田区/飯田橋駅)

最終更新日:2024/01/23

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック main

飯田橋駅から徒歩約5分、飯田橋2丁目交差点を早稲田通り側に少し入った場所にある「飯田橋皮膚科スキンクリニック」。かかりつけ皮膚科クリニックとして、湿疹やかぶれ、アトピー性皮膚炎、じんましん、ニキビ、水虫、円形脱毛症などの一般皮膚科診療を中心に、しみやしわなどエイジングケアにも対応。赤ちゃんから90代の高齢者まで幅広い世代の患者が訪れている。院長の河野志穂美(かわの・しおみ)先生は、東京大学医学部附属病院や東京逓信病院、東京警察病院などで研鑽を積んだ、経験豊富なドクター。日本皮膚科学会皮膚科専門医として「患者に寄り添う診療」を基本スタンスにしているという。外用薬や内服薬での治療のほか、紫外線療法にも力を入れている河野院長に、診療の特徴や開業までの経緯などを聞いた。

(取材日2021年3月16日/再取材日2023年11月16日)

赤ちゃんから高齢者まで通うアットホームな皮膚科

まずは、クリニックの診療内容と開業の経緯をお聞かせください。

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック1

当院は2007年11月に開院した皮膚科クリニックです。湿疹やかぶれ、アトピー性皮膚炎、じんましん、乾癬、水虫などの保険診療を中心に、しわやしみなどの自由診療にも対応しており、皮膚にまつわる悩み全般を幅広く診療しています。私は東京大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院、社会保険中央総合病院(現・東京山手メディカルセンター)、東京逓信病院、東京警察病院などで研鑽を積みました。開業したのは、当時勤めていた東京警察病院が中野区に移転することになったことがきっかけです。飯田橋に土地勘があったのと、近隣に皮膚科がなかったのでそれまで通って来てくれていた患者さんを引き続き診ることができると考え、この場所での開業を決めました。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

生まれたばかりの赤ちゃんから90代のお年寄りまで、本当に幅広い世代の患者さんが受診されています。地元にお住まいの方が中心ですが、飯田橋はアクセスの良い場所なので、隣接している新宿区や文京区から来られる患者さんも多いですね。相談内容も、湿疹に皮膚炎、急性の発疹症、単純ヘルペス、爪の変形や円形脱毛症などさまざまですが、最近は帯状疱疹の患者さんが増えているように思います。それに伴って、帯状疱疹ワクチンの接種を希望する患者さんも増えています。千代田区在住の50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成が受けられますので、ぜひ利用していただければと思います。

美容皮膚科に対するニーズはいかがですか?

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック2

しみやしわが気になるというご相談が多く、ボツリヌス毒素製剤注射・ヒアルロン酸注射のほか、レーザーや光治療器を用いた施術などに対応しています。皮膚の症状は場所によっては人目につきやすく、コンプレックスを抱えている方もおられるのではないでしょうか。当院では皮膚の病気の治療はもちろん、美容面でのお悩みにも患者さんのお肌の状態やご希望に応じてケア方法を提案しています。気軽にご相談いただきたいですね。

塗り薬・飲み薬による治療のほか、紫外線療法にも注力

クリニックの特徴を教えてください。

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック3

当院では、塗り薬や飲み薬を使った治療に加えて、紫外線療法という治療も行っています。紫外線は日焼けを起こしたり、しみの原因になったりすることもありますが、種類によっては皮膚症状の改善に効果が期待できるものもあります。紫外線療法では、特別な機器を使って医療用の紫外線を患部に当て、皮膚症状の改善をめざしていきます。尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などは保険診療で治療ができます。治療時に痛みは少なく、安全性にも配慮され、副作用も少ないので、塗り薬や内服薬で改善が見られない患者さんにご提案するようにしています。

美容皮膚科では、肌画像カウンセリングシステムを導入されているそうですね。

はい。患者さんの肌状態をカラー写真・UV写真・赤み写真の3種の写真で「見える化」し、肉眼では見えにくい薄いしみや肝斑、隠れたしみなどを確認できます。例えば、しみが気になると受診された患者さんでも、肌画像を撮影してみると、実はしみの下に赤みが隠れていることがあります。この場合はしみだけにアプローチしても改善は難しく、赤みのケアも併せてご提案します。また、しみにも種類があり、肝斑と老人性色素斑・そばかすは対応方法が異なります。老人性色素斑をレーザーでアプローチしても、その下に隠れていた肝斑を刺激してしまい、経過が悪くなることもあり得ます。事前に肌画像で状況を患者さんと一緒に確認しておくことで、より納得感のあるアプローチにつなげていければと考えています。

受診しやすさの点で工夫されていることはありますか?

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック4

予約制を導入していますが、予約がなくても診察いたします。少しお待たせするかもしれませんが、「ちょっと時間ができたから相談してみよう」というときも、気軽に来ていただけると思います。ただ、紫外線療法や美容皮膚科の施術など、医療機器を使用するものに関しては事前の予約をお願いしています。予約はお電話か、当院のホームページからインターネット予約も受けつけています。また、ホームページから問診票をダウンロードできますので、ご自身で印刷していただいて事前に記入してから来院することも可能です。もちろん、来院された後に記入することもできますので、ご都合の良い方法を選んでいただければと思います。

院長をはじめスタッフ全員が女性であることも、受診のしやすさにつながっているのでは?

そうかもしれませんね。女性の患者さんの場合、疾患の部位や女性特有の体調のことなど、男性には見せたくない、話しにくいと感じる方もいらっしゃると思います。その点では女性同士のほうが相談しやすい面はあるのではないでしょうか。また、男性の患者さんにとっては、女性スタッフによる応対のやわらかさも、安心できる要素かもしれませんね。

寄り添う姿勢を大切に、患者の皮膚の悩みに向き合う

診療の際に心がけていることを教えてください。

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック5

患者さんに寄り添って話を聞くことです。皮膚の症状には、見ればわかるものもありますが、生活習慣や既往の中に原因が隠れていることもあります。患者さんにとっては初めて経験する症状でも、よく話を聞くと「昔喘息だった」「以前に○○にかぶれたことがある」など治療のヒントが出てくることがあります。ですから、寄り添う姿勢を大切に、しっかり話を聞くよう心がけています。それから、治療内容や外用薬の塗り方などを丁寧に説明するようにしています。中には外用薬の適量がわからず、きちんと塗れていない患者さんもおられます。そのため、皮膚科共通の考え方である、人差し指の先から第一関節までに絞り出した量が軟膏約0.5グラムという「1フィンガーチップユニット」の単位を用いて、薬の量を具体的に説明します。

医師をめざしたきっかけと、皮膚科を専門に選んだ理由を教えてください。

子どもの頃から医師になりたいと思っていました。おそらく「病気やけがを治してあげる」ことをしたかったのだろうと思います。大学では初め、好きな数学を勉強していましたが限界を感じ、では子どもの頃からやりたかったことをやってみようと医学部に入り直しました。皮膚科を選んだのは、お世話になった先生の奥さまが皮膚科の医師で、その方に強く勧められたことと、実習の先生に皮膚科学の面白さを具体的にお話しいただいたことが理由です。皮膚科の病気はかゆみや痛みが出たり、改善が見込めるまでに時間がかかったり、見た目にも影響したりとつらいことも多いです。だからこそ、症状の改善が望めたら患者さんは本当に喜ばれるのでしょう。感謝されると、とてもやりがいを感じます。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

河野志穂美院長 飯田橋皮膚科スキンクリニック6

皮膚症状があっても、市販薬で改善が見られれば、それで良いと思います。ですが、軽い症状でも悩みや心配なことがある場合は、迷わず受診していただきたいですね。また、皮膚の弱い方は、困ったときにいつでも相談できるよう皮膚科のかかりつけ医を見つけておくと良いと思います。勤務医時代、皮膚がんかもしれないと心配して来られた方が血豆で、とても恥ずかしがって帰っていかれたのですが、気にする必要はありません。また「この年齢ならしみがあって当たり前だから、今さら皮膚科に行くのは恥ずかしい」ということもありません。人それぞれ、どんな悩みにも真摯に向き合っていきたいと思っています。皮膚に関することならどんなことでも、気軽に相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのレーザー治療/5500円~(別途自費の初診料1100円、再診料550円)
ボツリヌス毒素製剤注射(1ヵ所)/3万3000円
ヒアルロン酸注射/3万3000円~

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