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糸瀬 元成 院長の独自取材記事

千代田歯科医院

(千代田区/半蔵門駅)

最終更新日:2024/03/06

糸瀬元成院長 千代田歯科医院 main

東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅より徒歩1分、オフィスビルの地下1階にある「千代田歯科医院」。1985年の開業以来、一般歯科、予防歯科、歯周病治療のほか、インプラント治療や審美歯科と幅広い診療を行い、会社勤めの人々や地域の住民の口腔の健康を支え続けている。院内は広々とした温かみのある雰囲気で、あちこちに飾ってある絵が心を弾ませる。若々しく、親しみやすい笑顔が印象的な糸瀬元成院長は、大学卒業後も教育機関や大学の口腔外科で勉強し、40年近く患者を診てきた噛み合わせの専門家。口内だけでなく、全身への影響まで考慮した診療が特徴で、家族ぐるみでかかりつけにしている患者も多い。そんな糸瀬院長に、噛み合わせの話や診療におけるモットーなど、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2023年6月23日)

患者の過ごしやすさを重視

おしゃれですてきな院内ですね。

糸瀬元成院長 千代田歯科医院1

ありがとうございます。内装はスタッフの意見も取り入れながら、私が住みたい部屋をモチーフに、木を基調にしてデザインしました。実は今回で3度目の改装なんです。どうしても経年劣化で汚れてしまうので気になって。患者さんにはいつも気持ち良く楽しく過ごしてもらいたいので、院内の環境には気を配っていますね。また、3台あるユニットをすべて新しくしたんですよ。奥にカウンセリングルームもありますが、カウンセリングとは名ばかりで患者さんとのお喋りスペースとして活用しています(笑)。

歯科医師を志した理由や開業までの経緯をお教えください。

昔から物を作るのが好きで、それが歯科医師を志したきっかけの一つかもしれません。卒業後、歯科医師を対象にした卒後機関に入学し、噛み合わせの分野で知られる先生のもとで学んでいました。さらにいくつかの歯科医院で勤務医をしながら、知り合いの先生のいる大学で口腔外科について教わったり、研究会などに頻繁に通い、知識と技術を磨きました。そろそろ開業したい、と物件を探していたところ、もともと勤務していた歯科医院の近くでもあり、好きな街でもあった麹町に物件が見つかったので、この地に決めました。

どのような患者さんが多いですか? 相談内容で多いものは何でしょう?

糸瀬元成院長 千代田歯科医院2

場所柄、サラリーマンの方が多いですが、近隣に住んでいる方もいらっしゃいますね。相談内容は、年齢が高い方ほど歯茎のトラブル、つまり歯周病が多いです。そして歯周病によって失ってしまった歯を補うインプラントなど義歯の相談も数多く受けます。若い方からは、歯石や虫歯がないかチェックしてほしいというリクエストが多く、ひどくなる前に予防しようという意識の高い方が多くなってきた実感がありますね。当院では、無理なく続けられる家でのケア方法も指導します。歯ブラシ1本のみできちんと細菌を除去しようとすると15分かかってしまいますが、歯間ブラシ、フロス、洗口剤などの製品を組み合わせると簡単ですし効率がいいんですよ。

「医療は言葉」を信条に、コミュニケーションを重視

診療で心がけていらっしゃることは何でしょう?

糸瀬元成院長 千代田歯科医院3

「医療は言葉」だと思っています。患者さんから信用してもらい、しっかりと意思疎通ができれば、それで治療の半分は終わったとまで言えると考えています。そのためコミュニケーションを重視しています。例えばインプラント治療にしても、こちらからやみくもにお勧めすることはしません。金額や時間、治療がどのように進むのかを説明し、患者さんの要望とすり合わせを行い、何度も言葉のキャッチボールを重ねて、納得してもらえて初めてスタートです。ですから、歯科医師対患者というより、友人と話すような雰囲気で会話をしたいと思っています。気軽に話せるほうが、患者さんも本音を出しやすいでしょう。あとは、院内の設備、自分自身の技術や知識をアップデートしておくことです。日進月歩で先へ先へと進む医療についていき、患者さんのリクエストにすぐ応えられるよう準備することは、医療に携わる人間として大切だと考えています。

幅広く診療されていますが、院長が特に力を入れていらっしゃる分野は何ですか?

噛み合わせですね。噛み合わせは、口の中だけの問題ではなく体全身の健康に影響するんです。歯を一つの内臓と捉えてもらうとわかりやすいのですが、最初の内臓できちんと食べ物を咀嚼できれば、消化を助けて全身の健康にも良い結果をもたらします。血管、消化器官など人間の体は管でつながっており、上部で滞ればそれだけ下部が負担を負うことになるので、しっかり噛めることが大切なのです。さらに、1本の歯を削れば全体のバランスが変わるということを常に頭に置いています。理想としているのは、患者さんの口の中を元の状態に戻すことですね。一度噛み合わせのバランスが崩れてしまうと、口の中だけではなく、肩、関節、腰、膝にも影響が及ぶといわれています。もちろん、削る必要のあるときは削りますが、本来の患者さんのバランスを取り戻すにはどうすればいいのか頭に置いた上で調整しています。

長年診療を続けてこられた中で、印象深い患者さんはいらっしゃいますか?

糸瀬元成院長 千代田歯科医院4

開業してもう40年近くになるのですが、おじいちゃん、お父さん、娘さん、それからその方に息子さんが生まれて、家族ぐるみで通っていらっしゃる患者さんがいますね。結構長く通っていらっしゃる患者さんも多く、うれしいかぎりですね。

何歳からでも、始めるのに遅すぎるということはない

この地域の患者さんは、予防に対しての意識が高いそうですね。

糸瀬元成院長 千代田歯科医院5

当院の患者さんは、もともとデンタルIQがかなり高いと思います。患者さんから「これを見たのですが何でしょうか?」「ホワイトニングはやっていますか」「インプラントでこういったものはありませんか」など、積極的に質問をしてくださいます。昔は補綴物に対して「一生持ちますか」といった質問が多かったのですが、今は「メンテナンスしないと駄目になりますよね。どれくらいの頻度で通うのがいいですか」と言われます。治療が終わった後のメンテナンスが一番大事。予防に通ってくださる患者さんが非常に多いですね。完全予約制でしっかりと対応しています。

今後の展望についてお伺いします。

これからも、患者さん一人ひとりと密にコミュニケーションを取りながら治療をしていきたいですね。ベースは同じでも、医療の形はどんどん変わってきています。自分なりにその形に合わせて進んでいけたらと思います。患者さんの希望に応えるために、多くの引き出しの中から選んでいただくことが大切です。選択肢をどれだけ持つかで治療の進め具合も違ってきますからね。また、何でも興味をもって、楽しんでいける姿勢を持ち続けていくことをめざしています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

糸瀬元成院長 千代田歯科医院6

ぜひ定期検診で、病気の予防をめざしてほしいですね。健康でいるためには、早めの行動が重要。痛みが出るなど、症状が進んでからでは時間をロスしてしまいます。老化は20歳から始まり、20代で無理したつけは30代の体に、30代で無理したつけは40代の体に現れるといわれます。20歳を越えたら肉体的には下り坂だという意識で体をメンテナンスするくらいでちょうどいいのではないでしょうか。それから、何か症状が出た時には悪化と思わず、生理的なことだと捉えて、専門家に相談しましょう。年齢的に手遅れということはなく、いくつになっても気づいた時がスタートです。例えば50歳で気づいたらそこからがスタート。何歳の時が楽しかったかとよく聞かれますが、私はいつも今が一番楽しいと答えていて、実際にそう思っています。若い時は若い時で良かったかもしれませんが、今を楽しもうといつも思い、人生これからだと思うとワクワクしていますよ。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/27万5000円~、審美歯科(詰め物)/3万8500円~

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