効率的に理想の口元をめざそう
ハイティーンの舌側矯正
銀座矯正歯科
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/05/13
- 自由診療
子どもの歯並びを心配する保護者の間で、小児期の早い段階から検討されることが多い矯正治療。しかし小学生から中学生の前半にかけては、骨格や顔立ちが成長・発育とともに大きく変化するタイミングと重なるため、治療の経過の予測が難しく、成人後に再治療が必要となるケースも珍しくない。矯正治療を専門に手がける「銀座矯正歯科」では近年、永久歯が生えそろい、成長発育がある程度落ち着いてくる10代後半からの矯正治療にも力を注いでいる。骨や歯周組織の代謝が活発で歯が早く動きやすいことに加え、小児期よりも治療への理解度やモチベーションも高いことから、よりスムーズな治療の進捗が期待できるという。中嶋亮院長に、同院が得意とする舌側矯正で治療するメリットなども交え、ハイティーンの矯正治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2023年4月15日)
目次
10代後半は矯正のゴールデンエイジ。治療期間が短く済むことや、治療後の後戻りリスクの低減などが望める
- Q矯正治療は何歳くらいから始めるのがよいのでしょうか?
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A
矯正治療においてタイミングはとても大切です。とりわけ小児期の矯正治療については、国によって考え方がかなり異なっていて、アメリカではエビデンスがないという意見が主流の一方、ヨーロッパでは小児期から積極的に取り組むべきという考え方が定着しています。日本では、単に歯並びが悪いだけならば治療を急ぐ必要はないけれども、歯並びに加えて部分的に反対咬合が生じているというような場合には、顎の発育への影響が懸念されることから、できるだけ早期に治療を始めるべきとされています。一概に年齢を基準とするのでなく、症例に応じて治療の適切なタイミングを逃さないことが肝心です。
- Q小児矯正とハイティーンの矯正に違いはありますか?
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A
小児矯正は一人ひとりの成長、発育のありようが治療に大きく関わってきますから、同じ治療でもその成果が一様に期待できるとは限りません。また小児期の矯正治療は保護者主導で始めるケースがほとんどで、お子さんにとって「治療させられている」という感覚が心理的ストレスになってしまうと、その後歯科治療に対して抵抗感を持ってしまうリスクがあります。その点、ハイティーンの世代は見た目や噛み合わせといった矯正治療の趣旨もきちんと理解し、自発的にモチベーション高く治療に取り組むケースが多い。既に永久歯も生えそろって、顔立ちもかなり大人に近づいていますから、不確定な要素が少ない状態で治療を進められます。
- Q矯正に使う装置が目立つことを嫌う方もいるそうですね。
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A
外見を気にする多感な世代ですから、目立ちにくい装置を使いたいという希望が多いですね。選択肢としてはマウスピース型装置、あるいは矯正器具を歯の裏側につける舌側矯正の2種類があります。マウスピース型装置は自分の判断で取り外せるという特徴がありますが、装置を外している時間が長くなってしまうと矯正が進まないため、高い自己管理能力が求められます。一方、舌側矯正は装置が取り外せない分、矯正の進捗も歯科医師側でしっかりコントロールできる方法です。装置が舌に当たりやすいことが気になる場合には、舌と接しやすい下顎は装置を表側に、目につきやすい上顎だけ裏側に取りつける「ハーフリンガル」といった手法もあります。
- Q歯科医院や矯正手法の選び方のポイントは?
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A
中高生は毎日勉強や部活に忙しい年代です。だからこそ矯正を始めるにあたっては、矯正専門のクリニックを選ぶことをお勧めします。矯正では、定期的なメンテナンスのための通院以外にも、「装置が外れた」、「ワイヤーが当たって口の中が痛む」といった急なトラブルが起こり得ますから、矯正専門の常勤歯科医師がいるクリニックであれば、随時適切な対応が受けやすいので安心だと思います。また、舌側矯正の場合は特に歯科医師の習熟度が治療に大きく影響する上、カスタマイズされた特殊な装置のため、院内に歯科技工士がいるクリニックでなければ、装置の修理に時間を要して治療のタイムロスが生じてしまうことがありますので、ご注意ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは舌側矯正/140万円~(症状によって異なる)、ハーフリンガル矯正/104万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/上下115万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。