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萩原 圭三 院長の独自取材記事

東高円寺歯科クリニック

(杉並区/東高円寺駅)

最終更新日:2024/02/26

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック main

常に活気が絶えない東高円寺駅前で、30年にわたり住民から愛されている「東高円寺歯科クリニック」。歯科用CTやエアフローなどの設備をそろえ、歯科全般に対応している。家族ぐるみで通う患者も多く、長年勤務するベテランスタッフたちとのアットホームな雰囲気が温かい。あえて専門分野をつくらず、幅広い悩みに応える萩原圭三院長は、歯科医師としてキャリアを積む中で、患者の希望は人それぞれだと気づいたという。保険診療・自由診療にとらわれず、患者の予算や生活スタイルに合わせて複数のプランを提案し、歯科医師としてベストを尽くす。「患者さんのためというよりも、私が納得できないから」と話す萩原院長に、歯科医療への思いや治療方針について話を聞いた。

(取材日2023年11月15日)

地域に愛されて30年。温かな雰囲気で患者を迎える

こちらは30年の歴史があるクリニックだと伺いました。

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック1

1991年に開業し、地域の皆さんに支えられ30年以上がたちました。患者さんは近隣にお住まいの方が多く、皆さん長く通ってくださっています。子どもだった患者さんも大人になり、今はご自身のお子さんを連れていらっしゃるんですよ。スタッフは全員10年選手どころか20年選手になりました。患者さん、スタッフ、私、皆が穏やかに年を重ね、まるで親戚のような距離感で長年お付き合いしています。

先生やスタッフの方々の雰囲気も温かいですね。

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック2

私がボケてスタッフがツッコミを入れるようなこともしばしばですね。患者さんはどこかしら病んで来院されるので、患者さんに明るく接して笑わせたり、少し心を和ませたりしてくれるスタッフにはとても感謝しています。パウダールームも、ハロウィーンやクリスマスなど季節に合わせてデザインの違う紙コップを用意したりと、スタッフたちが雰囲気づくりをしてくれている。私自身、病気で1ヵ月ほど入院した際に、いつも笑顔で対応してくれる看護師さんや、懸命に治療してくれるドクターのありがたさを患者の立場から実感したんですよね。クリニックに来るのは患者さんにとって嫌なことだと思うのですが、その中で少しでもほっとする時間をつくりたいと思っています。

設備も充実し、治療の幅広さがうかがえますね。

歯科用CTや、歯面をクリーニングするエアフローなど、必要な設備には惜しまず投資します。エアフローとは細かなパウダー粒子を噴射して歯周病の原因となるバイオフィルムを除去するための機械です。施術は短時間で、痛みもほとんど感じることはありません。このように、設備の充実には力を入れていますが、私自身は何かに特化して研究してきた専門家というわけではありません。その代わり長年歯科医師をやってきていろんな症例を見てきていますから、引き出しはたくさんある。患者さんには「これが最善」と一つだけをお見せするのではなく、保険診療・自由診療にかかわらず複数のプランを提示して、それぞれメリット・デメリットもお伝えします。例えばクラウンの素材だけでも、保険診療の金属から自由診療のセラミックまでたくさんの選択肢があります。できるだけ多くの種類をお見せして選んでいただくようにしています。

患者さん一人ひとりに合わせた治療プランが大切なのですね。

ご予算やライフスタイルなどに応じて、患者さんの求める治療は人それぞれ違います。当院では、何か一つの分野だけに特化したり、高額な自費診療のみを勧めたりするよりも、患者さんの背景を踏まえた提案をしたいと思っています。患者さんの既往歴や服用中の薬によっても可能な治療法は変わりますから、時にはその患者さんが通う他の診療科の先生と連携することもできます。さまざまな選択肢を提案できる設備を整えながら、その方に合った治療プランを一緒に考えていきたいですね。患者さんがどの治療法を選択されても私はベストを尽くすのみです。

患者の背景に気を配り、経過観察にも責任を持つ

インプラントなど歯を失った場合の治療にも対応していただけるのでしょうか?

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック3

もちろんです。入れ歯・ブリッジ・インプラントすべてに対応しています。ただし、無理はしません。例えばまったく骨がない箇所に無理に骨を造成してインプラントを打つということはせず、打てる箇所にのみ打つようにしています。もちろん、患者さんが骨造成などをご希望であれば、インプラント治療に長けた信頼の置けるクリニックをご紹介します。歯科用CTで現状を確認し、適切な分析と判断をもとに、インプラント治療が行える状態か否かをわかりやすくお伝えするのが、私の役目だと思っています。インプラントではない方法を考え、当院で治療を継続することももちろんできます。入れ歯とインプラントを併用するなど、治療法はいくつもあるんです。

診療時に心がけていることをお聞かせください。

患者さんの人となりについて知りたいのでコミュニケーションを大切にし、いろんなことをお尋ねします。普段の生活を知るだけでもいろいろなことがわかってきます。性格も重要です。例えば、口臭がするんじゃないかと普段から気にしている方は、人と話すときに緊張してしまい、交感神経が刺激されて唾液の分泌が抑えられて細菌が発生しやすくなり、本当に口臭が出ることがあるのです。こうした細かな点にまで気を配るのは、曖昧なまま診療を終えてしまうと私自身が気がかりだから。治療後の経過観察まで責任を持って診ます。患者さんには、悪くなった歯はきちんと治療して、長くご自分の歯で食べられるようになってほしいと思っています。

ところで、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック4

父が医師だったので、子どもの頃から漠然と医療の道に進むことは考えていました。ただ、私はどうしても「死」というものになじむことができなかったんです。実家で開業していましたから、自然と患者さんの様子も聞こえてきます。あの方はもう3ヵ月もたないという話をふと耳にしたこともあれば、子どものがん患者さんが診療の順番待ちに耐えきれずに車の中で横になっている様子を見たこともあります。医療が死と向き合うものであるとは理解しながらも、やはり私は患者さんが治って元気になって、喜んでくれる姿を見たいと思うのです。このような思いから歯科医師の道を選びました。もともと探究心のある子どもだったので、その性格も歯科医師に向いていたのかもしれませんね。

小児歯科専門の歯科医師も在籍し、難症例にも対応

こちらのクリニックでは小児歯科専門の歯科医師も診療にあたられているそうですね。

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック5

現在は火曜と、第2・第4土曜の午後に、東京医科歯科大学の小児歯科専門の先生に来てもらっています。難症例にも対応できる小児歯科のスペシャリストです。設備などの問題で当院内では治療できない症例もありますが、そうした場合にはその先生を通じて東京医科歯科大学にスムーズに紹介し、そのまま治療まで同じ先生が担当することもできます。大学病院との連携に関しては、大学病院で治療を終えた患者さんのフォローアップを当院が受け持つことも多く、杉並区だけでなく大田区などからの患者さんもいらっしゃいます。お子さんの歯でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。

今後の展望をお聞かせください。

昔の常識は今の非常識。歯科医療は日々進歩しています。例えば、ひと昔前まで「あまり使わないほうがいい」と言われていた歯磨き粉も、今では歯の健康維持に役立つ成分が配合されているものが増え、しっかり使うことが推奨されています。新進の情報は常に追い、先進技術や機器を絶えず学んでいきたいですね。新しいものをすべて取り入れるのではなく、当院で対応できる内容かを見極めて取捨選択していますが、例えば患者さんを大学病院につなぐ際も、技術や知識を理解していなければ正しくオーダーを出すこともできませんからね。また、どんな先進技術を知っていても、歯を削るなど基本的な技術がなければ仕方ありません。そうした基礎も、常に向上させていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

萩原圭三院長 東高円寺歯科クリニック6

私は決して特別な歯科医師ではありません。変わった治療をしているわけでもない、ごく普通の歯科医師です。ただ誠心誠意取り組んで、患者さんに真摯に向き合っています。クリニックを大きくしようとか、分院をいくつもつくろうとか、そういう大きなことは考えていません。自分の能力で診られる範囲で患者さんと接していきたいと思います。当院は、敷居の高くない身近な町のクリニックです。クリニックに暗くて痛そうなイメージをお持ちの方も、ぜひお気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/診断料:5万5000円、埋入:17万5000円 、上部構造:17万5000円
ハイブリッドクラウン/5万5000円~

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