審美面に配慮した治療で前向きに
密なコミュニケーションを重視
AO1 DENTAL CLINIC
(港区/青山一丁目駅)
最終更新日:2021/10/12
青山周辺は歯科医院激戦区ともいわれるエリア。そんな地にあって「AO1 DENTAL CLNIC」は、患者と医療スタッフ、相互の信頼関係を礎として着実に実績を重ねてきている。好井健一院長は、初診で初めて顔を合わせた患者が少しでも心の扉を開いてくれることが、より良い診療の第一歩だと話す。特に、審美面に配慮した治療を望む場合、患者がなんらかの悩みやコンプレックスを持っていることも多く、その悩みを打ち明けてもらうためにも双方向のコミュニケーションを重視しているそうだ。なぜ審美面に配慮した治療においてコミュニケーションが大切なのか、そこから何が生まれるのか、開業以来の経験値に基づくその熱い思いを語ってもらった。
(取材日2018年10月29日)
目次
患者の価値観や人生観なども理解・共有。悩みに対する心の機微も丁寧に読み解く
- Q先生が最も大切にしていること、ポリシーはどんなことですか。
-
A
例えば、患者と医師の心がふれあう瞬間。今、医療現場でその瞬間を感じる人がどのくらいいるのでしょうか。忙しいと診察が流れ作業になりがちですが、それでは医師を心から信頼するのは難しいでしょう。ここに来られた患者さまが私のことを心から信頼してくれる、そのためにはどうすればいいか。人と人とが初めて出会い、深い信頼関係を築くためには何が重要か。それはやはりコミュニケーションです。患者さまが少しでも心の扉を開いてくれることがより良い診療の第一歩だと思います。中にはコンプレックスを抱えている人もいますので、いかに早く私を信じて心を開いてもらえるか、そのためにたゆまぬ努力を続けること、それが私のポリシーです。
- Q具体的にどのようにコミュニケーションをとられているのですか。
-
A
初診の患者さまには待合室まで行き、そこで最初のご挨拶をします。問診票も私からお渡しして記入していただいています。その時の患者さまの視線や雰囲気などから心の状態を察するようにしています。ユニットではまず歯科衛生士が悩みやご要望、仕事や家庭環境、生活習慣などプライベートなことまでお話を伺います。患者さまのバックグラウンドを理解した上で診療することを重視しており、歯科衛生士のほうが話しやすい場合もあるでしょう。それから私がお話ししますが、ライトな感覚で会話をしながら、その方の人間性や価値観、治療に対する考え方などを理解、共有しています。ただ患者さまの性格もありますので、その点はよく考慮しています。
- Q何か悩みを持っていると、話しにくいこともあると思いますが。
-
A
患者さまがその悩みやコンプレックスをどのくらいの期間抱いていたのか。1年前からか10年前からか。その間、その悩みに対してどのように気持ちが変わってきたか。あるいは日常生活でどんな時に最も気になるのか。そうした心の機微を一つ一つ丁寧に読み解きながら、悩みの本質を捉えるようにしています。ネガティブな思いにとらわれていた方が思い切って当院の扉をたたいた、その勇気と行動はとても大きなこと。ですので、私たちも全力で応えたいと思います。歯並びが原因で自分に自信がない、恋愛にも消極的といった若い女性の方にこそ、当院を受診していただきたいですね。ネガティブマインドをポジティブに変えることこそ私の使命なのです。
- Q何か心に残ったエピソードがあれば教えてくださいますか。
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A
20代のある女性が自分を変えたいと受診されたのですが、歯列だけでなく仕事や家庭のことなど数多くの悩みを抱えておられました。私はまず患者さまに共感することを重視し、双方の信頼関係の機が熟した頃に「それはこうなのでは」などとアドバイスしたりしました。治療を続けるうちに少しずつ笑顔も出るようになり、終了時には自分に自信が持てたのか、とても明るい雰囲気になったのです。その後、その方は結婚してお子さんが生まれ、今、そのお子さんを私が診ています。この方のような人生の転換期に立ち会え、その先にある感動を共有できることはとても素晴らしいことですね。
- Q歯科医療に携わっている人へはどんな思いをお持ちでしょうか。
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A
患者さまのことを思い、患者さまの立場に立ってこまやかな配慮や気遣いをすることが、本来、医療人に求められます。ただ医師も多忙になってくると患者さまのことを考えるキャパシティーが狭くなってしまうでしょう。いかに広いキャパシティーを維持していくかが大切ですね。もともと日本人は、何も言わなくても相手を思いやり、丁寧に優しく接するマインドを持っていると思います。多くの歯科医師がそのようなマインドを持ちながら患者さまをポジティブに変えていく努力を続けていけば、歯科医院のイメージも払拭されて、ポジティブな場として認識され、歯科医療全体もより良い方向に進んでいくのではないかと考えています。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。