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吉田 成利 院長の独自取材記事

吉田歯科クリニック

(港区/外苑前駅)

最終更新日:2021/10/12

吉田成利院長 吉田歯科クリニック main

東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩3分のビルの1階に「吉田歯科クリニック」はある。院長の吉田成利先生は歯周病治療に注力し、全国から患者が訪れる。「当院に来られる患者さんは、長年歯周病に悩んできた方が多いです。その方たちの笑顔を取り戻せるよう、治療を行っています」と吉田先生。治療の内容や患者への想い、診療方針について、詳しく語ってもらった。

(取材日2020年9月23日)

患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提案

駅からのアクセスが良く、とても便利な場所ですね。

吉田成利院長 吉田歯科クリニック1

もともとは墨田区錦糸町で1995年に開業し、そこから北青山に移転、そして今回の移転で2回目の移転となりました。錦糸町は東京駅から近く便利な場所でしたが、歯周病治療を求めて全国から患者さんに来ていただくようになりましたので、よりわかりやすい場所のほうが便利だろうと考えて、北青山へ移転しました。しかしビルの4階だったので、地方の患者さんはわからずに通り過ぎてしまうことが多く、「1階で道路に面した場所のほうがいいな」と思っていたところにビルの取り壊しが決まったのです。これまで来ていただいている患者さんに不便をかけないよう、近隣で物件を探していたところ、偶然条件にぴったりのこの場所が見つかり、こちらに移転しました。

歯周病治療について教えてください。

歯周病も虫歯も、原因となる菌によって引き起こされる感染症という一面をもっています。ご自宅での歯磨きを頑張っても歯周病がなかなか改善されない場合は、原因菌が多く残っている可能性があり、その場合には感染と発症を繰り返してしまいます。それらが繁殖する環境を形成するのが真菌、つまりカビと考えています。このカビの繁殖を防いでいくことが、歯周病治療の鍵となります。歯周病は一度なったら治らないと思われがちですが、そうではありません。当院では光学顕微鏡を用い、菌の状態を確認しながら治療を行っていきます。歯周病には生活習慣病の側面もありますから、食生活の改善を指導したりすることもあります。

オーダーメイドの治療をされているのですね。

吉田成利院長 吉田歯科クリニック2

そうですね。今はサプリメントを服用している方も多いですが、必要以上に摂取しないほうがいいものもあるので、患者さんが摂取しているサプリメントの種類やメーカーまで伺うようにしています。検査の結果、全身の何らかの病気が疑われることもあり、その場合は歯科医師では確定診断ができませんから、提携する医科の先生をご紹介しています。患者さんは、初診の場合、ほとんどの方が歯周病治療を目的に来院されます。長年治療が思うようにいっていない方、また若い女性で地元での通院に抵抗がある方など、さまざまな理由で受診されますが、「どうしても治したい」「将来歯を失いたくない」という一心で遠方から来る方も多いです。責任も重大ですが、原因菌に合わせたピンポイントの治療を行っていきますので、自信を持って提供させていただいています。

新しい歯科治療の可能性を追求

先生が歯周病治療に注力するようになったきっかけを教えてください。

吉田成利院長 吉田歯科クリニック3

歯科医師も患者さんも一生懸命治療しているのに、どうしても完治することが難しい患者さんがいらっしゃいます。なぜ治すことができないのかという悔しさと、歯科医療の限界を感じて、セミナーや講習に片っ端から参加していた頃に出会ったのが、生田図南先生でした。先生は原因除去療法の研究を行っていて、すべての原因は真菌であるという説のもと、薬で歯周病にアプローチしていくという考えを推進していらっしゃいました。そもそもこの方法は、院内感染防止対策を充実させていく過程で生まれたものですが、その働きには僕自身もとても驚きました。

診療で心がけていることを教えてください。

とにかく患者さんの話をよく聞くことです。初診ではお話だけで1時間お取りしています。歯周病治療が一番の目的でも、よく話をすることで、歯の色もきれいにしたいなど、最終ゴールを共有することができますからね。歯周病治療は歯茎の出血がなくなれば終わりではありません。土台をきれいにした上で、再発しないように噛み合わせの調整や、抜けてしまった歯の治療や虫歯治療など、トータルで歯の健康を考えていきます。診療中はなるべく患者さんと視線を合わせていくように、椅子の位置を調節したり、治療に入る前には必ず一声かけるなど、不安を感じることのないよう配慮しています。また、歯だけではなく体全体の健康を考えながら、一人ひとりに合った治療法を提案していくのも、当院の特徴です。1日1回しか歯磨きをされていない方でしたら、歯ブラシ指導や食事指導からのサポートで、歯周病が改善されていく可能性もあります。

かかりつけ医を持ち、早めのコントロールを

院内感染対策はどのようなことをされていますか。

吉田成利院長 吉田歯科クリニック4

現在は新型コロナウイルス感染症の拡大が心配されていますが、歯科医療界はこれまで、B型肝炎やC型肝炎、エイズなど、血液や唾液を介して感染する可能性のある感染症の対策を行ってきた歴史があります。当院の場合、滅菌器は上位レベルのクラスBの高圧蒸気滅菌器を使用しており、水は高濃度次亜塩素酸水を活用するなど、細心の注意を払っています。診療はエプロンやコップ、グローブは使い捨てのものを使用し、院内の換気や消毒を徹底してお釣りで渡すお金に至るまで消毒を行っています。

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

小さい頃は虫歯が多くて、友人のお父さんの歯科医院に通っていました。この方が本当に上手で、子ども心に憧れていました。歯科医院は怖いし、待合室では子どもはわんわん泣いているのに、治療が終わって出てくる時は不思議と誰も泣いていないんです。「僕もいつかその先生みたいになれたらいいな」と思ったのがきっかけです。

今後の展望とメッセージをお願いします。

吉田成利院長 吉田歯科クリニック5

当院は極力、歯を削ったり抜いたりせず、全身の状態を整えることで、お口の中の状態を整えていくことをめざしています。歯は一度削ったり、抜いてしまったりすると元には戻せません。むやみに削る、抜くことを選択せず、まずは一回考えた上で判断をしましょう。セカンドオピニオンを活用してもいいでしょう。とはいえ、一番は予防です。虫歯や歯周病がない状態の時でも通っていただいて、コントロールできるようにしておくことが大切です。初期の虫歯であれば、生活習慣を変えるだけで済む場合もありますので、ぜひかかりつけの歯科医院を持って、予防に通ってほしいです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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