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松原 昌平 院長の独自取材記事

大森ステーション内科小児科クリニック

(大田区/大森駅)

最終更新日:2024/03/27

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック main

大森駅隣接の商業ビル6階にあるのが、2024年3月開院の「大森ステーション内科小児科クリニック」。一歩足を踏み入れると、受付スタッフが穏やかな笑顔で出迎えてくれる。院長を務めるのは、大阪大学医学部を卒業後、都内の基幹病院などで一般内科や感染症分野の研鑽を積んだ松原昌平先生。医師として感染症治療における専門性の高さを生かす一方、地域住民の困り事に寄り添い、予防医療にも注力したいという思いから現職に就任したそうだ。取材では、松原院長に同クリニックの特徴や医師としてのこだわり、患者への思いなどについて詳しく聞いた。

(取材日2024年3月13日)

忙しい人でも来院しやすいよう、土日・祝日も診療

初めに、クリニックの特色をお聞かせください。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック1

当クリニックの特色は、休診日を設けていないため、いつでも地域の皆さんのご相談に応じることができるという点です。駅から近く交通利便性が高いため、お仕事帰りの方や学校帰りの学生さん、お子さん連れの方にも、頻繁に足を運んでいただいています。同じ法人のクリニックは川崎、蒲田、大森町にもありますが、いずれも「お忙しい方でも通院しやすい医院」をモットーに、地域医療に貢献すべく日々精進しております。訪れる方にまた来たいと思っていただけるような対応を、全スタッフが大切にしています。

診療内容について教えてください。

当院では、内科、循環器内科、小児科、アレルギー科などの診療に対応しており、2024年4月以降は、毎日内科医と小児科医の二診体制で診療を行っています。一般的に、内科医がお子さんを診るケースは少なくありませんが、成人と小児では病状やリスクが異なるため、内科医が適切な診断を下すことが難しい場合もあります。一方で小児科医であれば、専門家としてお子さん特有の微細な異変に気づくことができ、年齢や発達具合に応じて心配のない状態なのかどうかを判断することも可能です。そのためこのような二診体制で診療を行っています。

院長はこれから患者さんのどのようなニーズに応えていきたいとお考えですか。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック2

当院は、体調不良時に相談できる場所であるのはもちろんのこと、予防医療を提供する場でもありたいと思っています。具体的には、健康診断やワクチン接種などを適切にお勧めしながら、予防医療を促進していきたいですね。またより高度な医療提供が必要になるケースでは、患者さんやそのご家族が不安な気持ちを抱くことのないよう、近隣の信頼できる医療機関に迅速につなぐ役割を担います。

患者の話を丁寧に聞くことを重視

大学をご卒業後、現在までの歩みについてお伺いします。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック3

私は2014年に大阪大学医学部を卒業し、都内の基幹病院の一般内科で研修をしました。その後は都立病院の感染症科に籍を移し、HIV感染症や新型コロナウイルス感染症などの治療に携わりました。感染症科では、一般内科とは異なる特殊な治療や対応が求められることも多く、まれな症例を経験することも少なくありませんでした。重篤な合併症を引き起こし、厳しい状況の患者さんから「助かるかな」と言われた時、返す言葉に窮したことがあります。しばしば当時の記憶を思い返しながら、「自分は医師としてどのような返答が望ましかったのか」と自問自答することも。そうして専門性の高い医療に携わる時間が増える一方、医師として視野を広げたいという思いが芽生えるようになり、一般内科医に戻ることを決意し現在に至るというわけです。

先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

中学生の頃から科学雑誌を愛読していました。その中でHIVを特集した号を目にした時、衝撃が走ったことを覚えています。当時の私は、「HIVウイルス」という未知でミステリアスな分野のとりこになってしまったんです。そこからウイルスについて学びを深めたいと思い、医師をめざすようになりました。医師になってからは、感染症医療に従事したいという思いから、感染症科が属する一般内科の道に進みました。これまでいただいたご縁のおかげで、私は現在も医師として学びの多い時間を過ごすことができています。お力添えをくださった方々には、ただただ感謝するばかりです。今後は当クリニックの院長として、患者さんのニーズを丁寧に拾い上げながら、ご満足いただける医療の提供に努めたいと思っています。

診察を行う際に大切にしているのはどのようなことでしょうか。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック4

私が心がけているのは、何でも話しやすい空間をつくるとともに、患者さんのお話を真心を込めてお聞きすることです。この仕事をしていると、患者さんから過去に期待する医療を受けることができなかったと相談されることがしばしばあります。詳しくお聞きすると、それらは患者さんと医師間のコミュニケーション不足で、十分な意思疎通ができていなかったことに起因すると考えられるケースも少なくありません。その状況を回避するために、お話を丁寧に伺うことを大切にしているのです。そうしたことから、例えば複数のお薬を処方する場合、お薬の説明と併せて「いらないお薬はありますか」とお尋ねするようにもしています。

困ったときにいつでも相談できる場所へ

患者さんのために行っている工夫があれば教えてください。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック5

お忙しい患者さんが、ご自分の時間を割いてわざわざ当クリニックを選んで足を運んでくださることに、ありがたい思いでいっぱいです。患者さんは誰しも、クリニックの滞在時間をできるだけ短くしたいと思っていることでしょう。そのため、いかにスムーズな受診を実現するかをテーマに工夫を重ねています。一例が、ウェブ問診とキャッシュレス決済の導入です。ウェブ問診をご利用される方はとても多いですね。患者さんは初診時の問診票記入を省略できますし、医師側は事前にカルテを作成できるため、診察時のカルテ作成時間を削減できるというメリットもあります。また電子マネーの利用も会計時間の短縮につながっています。患者さんのお時間を尊重したいという思いから導入したこうしたサービスは、特に忙しい働き盛りの患者さんに喜んでいただけているようです。

患者さんに知っておいてほしいことはありますか。

定期的に健康診断を受けて、ご自分の健康状態を把握しておくことをお勧めします。例えば、血圧が170以上の患者さんの場合は、既往歴やこれまでの経過をご説明いただくことによって、急性か慢性なのかを判断できます。その際お薬を処方して経過観察を行うこともあれば、即時に大きな病院との連携が必要だと判断することもあるでしょう。また風邪のご相談であっても、免疫抑制剤を服用している場合は、その医薬品の副作用として風邪などの感染症を発症する可能性があります。このように詳しい情報があることで、症状が出たときにより適切な診断につなげることが可能になるのです。ご自分の健康状態を把握しておくことは、万が一の状況を回避する手段にもつながります。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松原昌平院長 大森ステーション内科小児科クリニック6

当クリニックは、患者さんが困ったときにいつでも相談できる場所をめざしています。大森駅から徒歩約1分という交通アクセスの良さに加え、休診日なしという利便性も生かして、患者さんにとって通院しやすいクリニックになれるよう尽力してまいります。症状はあるけれども、何科を受診したらいいかわからないというケースは少なくないのではと思います。例えばめまいの症状が出た方が耳鼻咽喉科へ出向いた際、「耳鼻咽喉科の領域ではない」とだけ言われ、その後のフォローがなかったため、自分で別の科のクリニックを探すのに苦労したというようなケースもあるかと思います。このように診療科がわからない場合は、悩むことなく気軽に当クリニックに立ち寄り、お声がけください。症状によっては当院で対応できることもありますし、必要に応じて信頼できる別の医療機関につなぐお手伝いをさせていただきます。

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