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山岸 征嗣 院長の独自取材記事

小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック

(横浜市港北区/小机駅)

最終更新日:2024/05/17

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック main

JR横浜線の小机駅から徒歩1分。2024年1月に開業した「小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック」は、内科、消化器内科、外科、肛門外科を標榜し、特に生活習慣病の管理・治療、胃・大腸内視鏡検査、予防医療に力を入れている。前身の「こうの医院」を継承して開業した山岸征嗣院長は、日本外科学会外科専門医や日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ。大学病院の消化器外科で多くの患者を診てきたスペシャリストだが、より患者に近い立場で病気の予防や早期発見に取り組みたいとの思いで、内科全般についても研鑽を積んできた。これまでの経験を生かし、地域のホームドクターとして「医療の窓口」になることをめざす山岸院長に、診療への思いをたっぷり聞いた。

(取材日2024年4月18日)

内視鏡検査による早期発見、早期治療に取り組む

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック1

注力する3つの柱として、慢性疾患の生活習慣病、内視鏡検査、予防医療を掲げています。地域に根差すクリニックとして、近隣にお住まいの方々の健康寿命をできるだけ延ばすことが私の使命だと考えています。健康診断やがん検診の啓発をとおして、病気の早期発見、早期治療を行い、皆さんができるだけ元気に過ごせるようなお手伝いがしたいです。検査に使う内視鏡はとにかく先進機能にこだわり、導入しました。胃内視鏡は画像が鮮明に見えますし、大腸内視鏡は画面の拡大機能や色調を変える機能も充実していて、病変を見逃すリスクを減らすための環境を整えています。また、ファイバースコープは硬さを変えることができるので、患者さんの負担を軽減することもできます。以前勤めていたクリニックで痔の治療にも取り組んでいた経験を生かし、肛門外科にも対応していますので、お困りの際はぜひご相談ください。

検査を受ける大切さを、院長はどのように考えられていますか?

日本のがん治療は日々進歩しているにもかかわらず、先進国の中ではがんで亡くなってしまう方が非常に多いのです。その大きな理由は、がん検診を受けている人がまだまだ少ないことが挙げられます。欧米ではがん検診を受けることが当たり前という意識が根づいているため、大勢の方が受けているのではないでしょうか。しかし日本では、例えば大腸がん検診を受ける方は、特にご高齢になると検診対象者の半分以下になるので、見つかる病気も見つからないケースが多いのです。そういった状況を良くしていくために、少なくとも私が診ている患者さんにはしっかりと検査の大切さを啓発していきたいと考えています。

診療において心がけていらっしゃることを教えてください。

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック2

患者さんはそれぞれ持っていらっしゃる背景が違うので、一人ひとりに向き合い、その方に合った検査や治療方針を立てることを心がけています。例えば、40歳の方と80歳の方に対するアプローチは当然違ってきますよね。どのような生活を送っていらっしゃるか、どのような希望があるのかといった患者さんの思いにしっかりと耳を傾けながら、健康寿命を延ばして差し上げたいです。

どのような患者さんが来院されていますか?

幅広い層の患者さんがいらしています。私が継承する前のクリニックの頃から変わらないのは、慢性疾患をお持ちのご高齢の患者さんが多くいらしているところでしょうか。当院は中学生から受け入れているので、若い方だと腹痛や風邪など、一般内科や救急疾患も診ています。

消化器外科で多くの手術や救急医療を経験

そもそも院長はどういったきっかけで医師を志したのですか?

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック3

両親はともに薬剤師で、他にも医療関係の仕事に就いている親戚が多かったので、幼い頃から医療を身近に感じていました。ただ、私は手を動かして何かを作ることが好きだったので、大学は建築学科に進みたいと考えていたのです。それが変わったのは、母が病気を患ったことでした。そのことがきっかけとなり、日本医科大学に進学したのです。

大学卒業後は、大学病院でどのような経験を積まれたのですか?

消化器外科を専門として、おなかの救急疾患やがんの手術に関わりました。初めは救急医療に興味があったので、初期研修の際に1年ほど救命救急センターにお世話になりました。そこで当時指導していただいていた先生から、「10年ほど外科で経験を積み、それでも救急医療を志す気持ちがあれば戻ってきなさい」という言葉をもらったのです。その言葉に納得しましたし、外科であれば自分が好きな手を動かす仕事ができること、そして純粋に「外科の医師ってかっこいいな」と思う気持ちもあり(笑)、消化器外科に入りました。実際に取り組んでみるとこの仕事にのめり込んでいき、そこで15年ほど働きました。

開業前にクリニックでも勤務されていたのですか?

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック4

そうなんです。大学病院での仕事は非常に充実していましたが、とても忙しい環境のため、子どもができたことなどをきっかけに職場を変えようと考えました。私は肝臓や胆嚢、膵臓など消化器外科の中でも中核となる部分を専門としていたので、多くの患者さんを診る医療機関でなければできない治療を担当していました。クリニックで外科を続けることはできないので、そのまま外科を選択するのは難しかったですね。ただ、大学病院では内視鏡検査も担当していましたのでその知識や技術をさらに伸ばしていきたいという希望と、メインに取り組んできたがん治療には携わりたいという思いがありました。特に膵臓がんを多く診ていたのですが、発見が遅れ、病院に来ても治療が困難な方が多かったのです。その経験から、より患者さんに身近な立場で病気の予防や早期発見に取り組みたいと思い、外来診療がメインの総合クリニックで働きました。

たくさんのご経験を積まれて開業されたのですね。

はい。大学病院を出た頃から開業については考えていました。直近に勤めていたクリニックは目黒区にあり、私の自宅は横浜市です。当時、災害医療の訓練に参加した際に、何か有事があったしても駆けつけることができないと感じました。そこで、開業するなら何かあってもすぐに行ける場所でなくてはと考えていたところ、こちらに以前あったクリニックとご縁があり、継承開業に至りました。目黒のクリニックには循環器や糖尿病、小児などさまざまな専門の先生がいらっしゃったので、そこで教えていただいたことや内科全般の経験を深めたことが当院で生かせると思っています。

「医療の窓口」として活用してほしい

今後のご展望をお聞かせください。

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック5

日常の健康に関する困り事から内視鏡検査や治療といった専門的な医療まで、患者さんの希望に寄り添いながら提供していきたいと思っています。めざすのは地域のホームドクターです。私が継承する前のクリニックでも上部消化管内視鏡検査は行っていましたが、当時から通ってくださっている患者さんでそれを知らなかった方も実は多くいらっしゃいます。当院は胃と大腸の内視鏡検査を大きな柱としていますので、広く周知していきたいと思っています。大腸がんをはじめ、がん検診で異常があった方へ向けた精密検査も行っていきたいです。

お忙しい毎日かと思いますが、何かご趣味はありますか?

DIYが大好きです。娘がいろいろ遊べるようになってきた頃がちょうど新型コロナウイルス感染症の流行期で、公園の遊具が使えませんでした。それで、少しでも体を動かして遊ばせてあげたいと思い、自宅にボルダリングウォールを作ったんです。楽しそうに使ってくれているのでうれしいですね。物作りが好きですから、他にも料理をしたり、車を整備したりすることもよくやります。あとは海や山も好きで、ウインドサーフィンやヨットレースに挑戦したり、冬はモーグルを楽しんだりしています。忙しい仕事の合間の息抜きや健康維持になっていますね。

最後に読者や地域の方々へメッセージをいただけますでしょうか。

山岸征嗣院長 小机駅前やまぎし内科・内視鏡クリニック6

普段の生活の中で何か気になる症状がある時や、健康診断の結果に何か異常があったけれどどこに相談したらいいかわからない時があるのではないでしょうか。当院は総合的に診られるジェネラルなクリニックでありたいと思っていますので、そのように何か困ったことがあればお気軽にご相談ください。必要があればその症状に合った専門の医師のご紹介もしています。「医療の窓口」として当院を使っていただければ本望ですので、ぜひお待ちしております。

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