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早期介入と鼻呼吸獲得がポイント
全身の健康にもつながる小児矯正

しげとオリーブ歯科

(高槻市/摂津富田駅)

最終更新日:2024/05/07

しげとオリーブ歯科 早期介入と鼻呼吸獲得がポイント 全身の健康にもつながる小児矯正 しげとオリーブ歯科 早期介入と鼻呼吸獲得がポイント 全身の健康にもつながる小児矯正
  • 自由診療

自身が苦い経験をしたからこそ、同じ思いに悩む人が減るようにと、小児矯正に尽力する「しげとオリーブ歯科」の谷口重俊院長。矯正装置のおしゃれなアレンジや、子育て経験豊富なスタッフによる声かけなど、子どもも家族も前向きに取り組めるような工夫が光る。谷口院長は小児矯正に欠かせないポイントに、最近増えている口呼吸の是正を挙げ「鼻呼吸の獲得で、歯並びだけでなく全身の健康につなげたい」と語る。また、矯正と聞くと一見ハードルが高く感じるが、すぐに必要でなくとも早めに歯科に通院する習慣をつけることで口腔の健康を守ってほしいという願いから、就学前の来院を勧めているという。そんな谷口院長に、小児矯正について詳しく聞いた。

(取材日2024年4月11日)

治療期間も負担も、大人と比べて軽減が見込める小児矯正。見た目だけでなく健やかな成長を重視

Q子どもの頃から矯正を受けるメリットは何ですか?
A
しげとオリーブ歯科 子どもの頃に矯正を受けるメリットが大きい、と話す谷口院長

▲子どもの頃に矯正を受けるメリットが大きい、と話す谷口院長

一番のメリットは、矯正期間が大人に比べて大きく短縮できると期待できる点だと思います。小学生の間は、まだ歯の生え替わりがあるので大丈夫だろうと思われがちですが、実は上顎の骨は、10歳前後でほとんどの子が大人と同じくらいまで成長するといわれています。骨の成長が止まってからでは大がかりな治療が必要になりがちで、その分時間も負担もかかるのです。私自身歯並びに悩みを抱えていたものの、歯科医師をめざしていなければ矯正に関心を持つことはありませんでした。大学生で初めて矯正を受けた際は、入院を伴う手術を含め約3年の期間を要し、苦労した経験があるので、なるべく早い時期から矯正を始めることが大切だと考えています。

Q不正咬合の子どもの特徴や最近の傾向を教えてください。
A
しげとオリーブ歯科 子どもの状態に合わせ、さまざまな治療法を提案している

▲子どもの状態に合わせ、さまざまな治療法を提案している

食の欧米化や軟食化を背景に、上顎が小さい傾向にあると感じています。十分な幅がないところに大きな永久歯が生えてくることでアンバランスが起こり、不正咬合になっている子が多いですね。また、口呼吸の子どもが増えていることも特徴です。鼻呼吸をしていれば、基本的に正しい位置に舌が置かれ、上顎が適切に成長していくのですが、口呼吸では上顎が成長しにくい上に、歯並びに影響するという悪循環が起こりやすくなります。ここを断ち切ることも小児矯正の大きな目的ですね。加えて、頬づえをついたり片側を向いて寝たりなど、普段の癖が顎の発達に影響している場合や、もともと永久歯が少ない先天性欠損が不正咬合につながることもあります。

Q小児矯正の治療の流れを教えてください。
A
しげとオリーブ歯科 不安を与えず、楽しく治療に取り組めるよう工夫を凝らす

▲不安を与えず、楽しく治療に取り組めるよう工夫を凝らす

年齢や口腔内の状態によって、順番が前後する場合もありますが、基本的には急速拡大装置を使って上顎の骨の拡大を図ります。子どもは骨が柔軟なので、2ヵ月ほどで拡大が見込め、その後4ヵ月ほどは後戻りを防ぐための工程になります。続いて広がった上顎に合わせて下顎を拡大するため、別の装置を使います。また、マウスピース型装置を日中の1時間と就寝中に装着し、鼻呼吸の機能的な訓練も行います。鼻呼吸の獲得は、歯並びの正常化に役立つだけでなく、虫歯になりにくくなることも期待できるほか、いびきの減少につながり睡眠の質の改善が期待できたりと、ひいては全身の健康にもつながるので、重視しているところです。

Q治療で心がけていることは何でしょうか。
A
しげとオリーブ歯科 患者の気持ちに寄り添った治療を心がけている

▲患者の気持ちに寄り添った治療を心がけている

先ほどお話しした上顎の急速拡大装置は、ご自宅で1日1回スクリューを回転させる工程があります。私を含め、スタッフ全員が子育て経験があるので、お子さんにも保護者にも寄り添った声かけで、しっかりとフォローすることを大切にしています。また、矯正装置をつけることに抵抗があったり恥ずかしいと感じたりする子もいます。特に思春期に差しかかった女の子には、歯科技工士と相談して、ワイヤーの端をハート型にするなど、前向きに治療に取り組んでもらえるような工夫をしています。院内にはバウンサーや子ども用ソファーなどを置いているので、小さな弟や妹と一緒に来ていただくことも歓迎です。

Qどんな時に相談すれば良いのでしょうか。
A
しげとオリーブ歯科 キッズスペースも用意されており、待ち時間も安心して過ごせる

▲キッズスペースも用意されており、待ち時間も安心して過ごせる

大人の矯正との大きな違いは、骨の発育を促して全身の成長を良い方向に持っていくことに目的がある点だと考えています。もちろん、お子さんの歯並びが気になるという場合もですが、特に心配事はなくても、歯科に通う習慣を早いうちからつけておくことをお勧めします。そうしていただくことで、虫歯予防や鼻呼吸の必要性を知っていただくなど、早期に全身の健康に関わるご相談に対応できます。また、小児矯正は10歳までに始めてほしいと考えていますが、反対咬合は早期に介入しなければ間に合わない場合も。小学校入学までに一度来院していただくことをお勧めしています。

ドクターからのメッセージ

谷口 重俊院長

自分自身が大人になってから矯正し、大変な経験をした分、今の子どもたちにはそうなってほしくないという思いがあります。理想は、矯正に限らず、早めのアプローチで早期発見・治療に結びつけること。3歳を過ぎると検診の機会が減ってしまうので、家庭でのケアだけでは限界があると思います。歯磨きの仕方一つでもわからないことがあれば、経験豊富な歯科衛生士が丁寧に指導しますので、頼っていただきたいですね。今すぐに矯正が必要でない場合でも、早期の虫歯発見や乳歯の状態から今後のリスク診断などにつなげることができるので、軽い気持ちでご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/44万円~

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