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中村 健太郎 院長の独自取材記事

絹の台なかむら整形外科

(つくばみらい市/小絹駅)

最終更新日:2024/03/08

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科 main

関東鉄道常総線小絹駅から徒歩約8分。絹の台桜公園のほど近くに、2024年1月に「絹の台なかむら整形外科」がオープンした。院長の中村健太郎先生は、約20年にわたって脊椎手術や人工膝などの手術を数多く手がけてきた日本整形外科学会整形外科専門医だ。「なるべく手術をせず健康寿命を延ばす」ことをめざして、リハビリテーションと骨粗しょう症の治療に力を入れている。中村院長に、開業にあたっての想いを聞いた。

(取材日2024年2月8日)

リハビリと骨粗しょう症の治療に積極的に取り組む

こちらに開業されたきっかけから教えてください。

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科1

僕はもともと茨城生まれ・茨城育ちで、隣の取手市の出身です。開業前は結城病院の整形外科で、脊椎手術をはじめ、人工膝・人工股関節、外傷手術などを数多く手がけてきました。大学病院などでの診療・手術の傍ら、整形外科クリニックでアルバイトをしていたのですが、そこで理学療法によって痛みの緩和を図ったり、手術を回避できるようめざしたりしているのをたくさん見て、改めてリハビリの重要性を感じました。患者さんが手術なしにQOL(生活の質)の高い生活が送れるなら、それに勝るものはありません。患者さんが手術なしで満足度の高い生活を送れるように、少しでもお役に立てればと思い、住まいの守谷市からも近いこの場所に開業することを決めました。

特に、リハビリと骨粗しょう症の診断・治療に力を入れていると聞きました。

はい。先ほどお話ししたとおり、なるべく手術をせず、元気でQOLの高い生活を送ってもらうことをめざしているので、リハビリには力を入れています。リハビリを担当する理学療法士は現在2人ですが、これから順次規模を拡大していけるよう、リハビリを行うスペースはちょっと広めにしました。日当たりも非常に良くて、僕たちにとっても居心地の良い空間なので、気持ち良くリハビリに取り組んでもらえると思います。骨粗しょう症については、病院に勤務していたときに、骨粗しょう症が原因で骨折しQOLが下がってしまったり、寝たきりになったりしてしまう高齢の患者さんをたくさん見てきたんです。改善するためには骨粗しょう症の対策が非常に重要だと思うので、当院では精度の高い骨密度検査ができるよう機器もそろえ、骨粗しょう症の診断・治療に積極的に取り組んでいます。

骨粗しょう症になる人は多いのでしょうか?

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科2

そうですね。特に女性が高齢になってくると、ホルモンバランスの関係で、ある割合で発症します。また、隠れ骨粗しょう症といって、知らないうちになっている場合もあります。骨の量や密度の精密な値を測る機会がないうちに骨粗しょう症が進行して、転倒などでの拍子に骨折し、検査をして初めて骨粗しょう症とわかった、というケースは珍しくありません。できることなら、ある程度の年齢になったら一度検査を受けておくといいですね。診療・治療としては、まず骨密度測定装置や採血を行って、骨粗しょう症のレベルがどれぐらいかを確認します。患者さんの状態に合わせて、内服薬や注射などのほか、食事指導や運動指導も含めて治療を進めていきます。骨折したことで歩くなどの日常動作ができなくなり、そこから生活がガラッと変わってしまう人は本当に多いんです。骨粗しょう症を治療することで、元気で過ごせる時間を少しでも延ばしていければと思っています。

スポーツによるケガの防止・予防にも対応

スポーツによる傷害・障害にも対応しているのですね。

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科3

もちろん対応しています。リハビリスタッフも、陸上や水泳などのスポーツ経験者ですから、スポーツにケガがつきものであることはよくわかっています。ケガをした際、早期に適切な処置をするのは当然ですが、ケガやトラブルの予防も大事にしています。例えば、スポーツをする前に行う準備体操やストレッチするよう指導する・スポーツの後に痛みが出た場合に、まず僕が適切な診断・治療をしつつ、理学療法も行っていくといったことですね。まだ始まったばかりですが、こちらもしっかり取り組んでいきたいと思っています。

診療にあたり、常に心がけていることや大事にしていることは?

電子カルテを使っており、自分で情報を打ち込んでいるのですが、患者さんが診察室にいるときは、カルテではなくなるべく患者さんと向き合うことですね。誠実に向き合って患者さんの訴えを聞き、しっかり説明していくことを心がけています。患者さんが何に困っているかをこぼさず聞き取って、適切に判断し、治療やリハビリに対応していきたいと思います。

開業後、意外だったことなどはありますか?

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科4

実はここは以前も整形外科クリニックがあった場所で、そこに新しくクリニックを建てたんです。地主さんから、整形外科がなくなったことで周りの皆さんがとても困っている、誰か整形外科を開業してくれないかと話を聞き、それなら頑張ろうかなと思って、この場所に決めました。そうして開業したら、本当にありがたいことに、うわさを聞いて以前通っていた患者さんも来てくださり、「クリニックができるのを待っていた」というふうに言ってくださった方が何人もいらっしゃいました。それがすごくありがたかったですね。「家でじっとテレビを見ていると妻に怒られるけれど、ここから帰ると、何も言われないから来たよ」という感じで通ってくれる方も結構いらっしゃいます。こういった話を聞くと、本当にクリニックを開業した意味があったというか、喜ばれているようで、とてもうれしいです。

リハビリや治療を通して健康寿命を延ばしていきたい

医師になろうと思った理由や、整形外科を選ばれた理由は何だったのでしょう?

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科5

母方の祖父がつくば市で開業している医師で、小さい頃は母に連れられてよく遊びに行っていました。そうすると自然に、古い院内でいろいろなものを見たり触ったりするわけですが、やはりどこか格好良かったんですね。祖父は、本当に「昔の田舎の開業医」だったので、往診に行って米やら鶏やらもらって帰ってきたりしていたんですが、その姿も格好良くて。憧れに加えて皆に感謝され、自分の満足感も高い職業だなと思ったことが医師をめざすきっかけになりました。整形外科を選んだのは、僕自身がもともと腰痛持ちだったことが大きいです。痛くて動けなくなったことが何度かあるのですが、リハビリで対応してくれた先生がいたんです。まったく動けない・歩けないといった状態を、リハビリや手術で改善をめざしていく整形外科という分野は、すごくやりがいのある診療科だなと思います。非常に魅力を感じたので、整形外科に決めました。

今後、取り組んでいきたいことは何ですか?

リハビリの環境がまだ駆け出し状態なので、今後はまずリハビリ内容を充実させていきたいと思っています。現在、物理療法としてはウォーターベッドと電気治療、干渉波治療、ホットパック、超音波治療などが可能で、あとは理学療法士による理学療法を行っています。今のところ、理学療法士は2人だけですが、これから必要に応じて人員を増やしていくつもりです。リハビリの患者さんは高齢の方が多く、通院が難しい方もいらっしゃるので、人が増えてからにはなりますが、訪問リハビリも始めたいと思っています。なるべく歩けて自分で生活できる期間・健康寿命を延ばすために、この当院がお役に立てばと思います。

最後に、地域の方々に向けて一言メッセージをお願いします。

中村健太郎院長 絹の台なかむら整形外科6

少しでも痛いところがあったり、気になるところがあったりするようなら、どうぞ気軽に来てください。元気そうに見えても実は重度の骨粗しょう症という方もいらっしゃるので、「骨粗しょう症かもしれないと言われて、少し気になっている」といったことがあれば、1回検査を受けるといいでしょう。高齢の方はもちろん、若い方でも、膝・腰が痛いなどの症状があれば、まず気軽に来てもらえるとうれしいですね。スポーツをする方も、「最近パフォーマンスが悪い気がする」「スポーツをする度に腰が痛い」などの場合、体のどこかの硬化や姿勢不良など、さまざまな原因が絡んでいることが考えられます。理学療法士による機能訓練で改善がめざせることも多いので、ぜひ当院を活用してください。

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