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森川 麗 院長の独自取材記事

西にっぽり内科消化器クリニック

(荒川区/西日暮里駅)

最終更新日:2024/03/11

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック main

西日暮里駅から徒歩2分という利便性の高いビル内の7階にある「西にっぽり内科消化器クリニック」。慶應義塾大学病院の消化器内科で13年にわたって勤務医を勤めた森川麗院長が、2023年11月に旧・小堀クリニックを継承。先進の内視鏡やエコーを導入し、院内もリニューアルした。消化器の中でも特に肝臓内科を専門に研鑽を積んだ森川院長。肝臓疾患だけでなく、風邪などの一般疾患、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、消化器内科診療、健診などの予防医療にも力を入れている。受診しやすい雰囲気と、女性医師らしい配慮の行き届いた内視鏡検査、わかりやすく丁寧な説明も同院の特徴だ。明るい笑顔が印象的な森川院長に、同院の診療方針や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年12月11日)

地域に根づいたクリニックを継承しリブランディング

先生のご経歴について教えてください。

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック1

医師になって5年目に慶應義塾大学病院の消化器内科に入局し、そこからずっと大学病院で臨床に携わってきました。私の専門は肝臓で、内視鏡検査も並行して行いながら肝臓疾患の領域を中心に診てきました。大学病院の診療では、どうしても末期の肝硬変や肝臓がんなどの患者さんを診ることが非常に多くなります。これらは生活習慣病との関わりが深く、末期に至るもう少し手前の段階、予防の段階で医療介入する重要性を強く感じていました。特に、肝臓の疾患の一つであり生活習慣病との関わりも深い非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に関する論文の執筆や研究に携わっていたことから、1次予防・2次予防には深く興味がありました。内科・消化器内科領域の専門性を高めながら大学病院でさらに診療を続けている中で、地域に根づいて予防に関わる仕事をしたいと思ったことが、クリニック継承に至ったきっかけの一つです。

クリニックを継承された経緯は?

地域医療への貢献を考えていた中、たまたま西日暮里地域に根差して長く診療を行っていらっしゃった小堀義夫先生が継承者を探しておられるというお話をいただきました。実際、小堀先生にお会いしてみると本当に優しく穏やかなお人柄で懐も広く、とてもいいご縁をいただいたと感じましたね。現在、診療は基本的に私が行っていますが、週に1回木曜の午後は小堀先生も診療してくださっています。スタッフも以前と変わらずに勤務していますし、長年地域医療に貢献された小堀先生の思いを引き継ぎつつ、生活習慣病や私の専門でもある肝臓の疾患や内視鏡検査をはじめとする予防医療の領域への取り組みを通じて、当院をリブランディングしながら日々の診療に努めています。

こちらではどのような病気を診ていただけるのですか?

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック2

内科全般を広く診ていて、急性期の疾患や発熱症状のある方も積極的にお受けしています。中でも高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクにもなるため特に力を入れています。また消化器内科の分野では、私の専門である肝臓の病気を積極的にお受けしています。具体的には、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎、NASHなどの治療やフォローをお受けしています。胃カメラ・大腸カメラといった内視鏡診療にも力を入れており、苦痛の少ない内視鏡検査による早期の胃がん・大腸がんなどの発見に注力しています。胃カメラは経鼻も選択可能ですし、大腸カメラは日帰りのポリープ切除も可能です。その他、検診は現在は主に区民健診をお受けしていますが、今後は西日暮里周辺の企業にお勤めの方の定期企業健診や人間ドックも拡充していく予定で、予防医療の領域にも積極的に取り組んでいきます。

生活習慣病と消化器疾患の治療、内視鏡検査にも注力

こちらの内視鏡検査について教えてください。

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック3

苦痛や負担の少ない内視鏡検査で胃がん・大腸がんなどの早期発見をめざすことを第一に考えています。刷新した先進の機器を用いた胃カメラは経口内視鏡・経鼻内視鏡から選べますし、鎮静剤で眠ったまま検査が可能です。また、大腸カメラに関しても先進技術を搭載した患者さんに負担の少ない機器を導入しています。例えば、検査中の痛みを軽減できるように受動湾曲機能のついたスコープを採用したり、検査後のおなかの張りを軽減するためにCO2送気装置を用いるなど、快適に検査を受けていただける体制を整えています。また、当院の内視鏡検査は女性医師が担当するので、特に女性の患者さんにとっては受診しやすいと思います。検査日に急に生理になってしまったということもあると思いますが、女性の医師であれば相談しやすいですし、特に大腸カメラは恥ずかしい思いを持たれる方も多いので、心理的なハードルも低くなるのではないかと思います。

先生が研究されていたNASHとはどのような疾患なのですか?

NASHは非アルコール性脂肪肝炎の略称で、生活習慣病の一種でもあります。生活習慣病というと、血圧やコレステロール、糖尿病は診るけれど、脂肪肝は「太りすぎですね」と言って放置されてしまうことも多くあります。ですが、NASHと診断された人の約1割は肝硬変になることが知られていて、腹水がたまったり、静脈瘤が破裂して吐血するなどの合併症が出ることがあります。さらに、肝臓がん発症のリスクにもなります。NASHは肝臓疾患の中でも増加傾向にあり、現在注目が集まっていますが、肝臓内科を専門とする医師はあまり多くありません。当院では生活習慣病を治療しながら肝臓も並行して診ることができます。実際、健診で肝機能が悪いと言われたという方が来院されることも増えていますね。

診療で大事にされていることは何でしょう?

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック4

患者さんのニーズをしっかり捉えるということです。初対面では緊張してなかなか意思を伝えられないという方も多いと思うので、うまく話を引き出せるように心がけています。あとは、病気の兆候や症状を見逃さないようにすること。生活習慣病でいうと、患者さん自身がなかなか症状に気づけない場合も多いと思いますので、そこをいかに情報提供して重要性をわかっていただけるかという点は非常に意識しています。また、検診を受けるモチベーション自体がない方もいらっしゃると思いますので、検診の大切さを理解いただけるよう努めています。

従来の信頼に新たな知識と技術を加えて診療に取り組む

医師を志されたきっかけと、消化器内科をご専門に選ばれた理由を教えてください。

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック5

身内に病気の者がいたことが医師を志したきっかけの一つです。家族や近しい人が病気になった時、相談できる存在でありたいと思いました。もう一つは働く女性として自立を考えた時、医師はめざすに値する職業ではないかと思ったことも大きいですね。消化器内科を選んだ理由も、長く続けることができる科が良いと思ったからです。技術が必要になる内視鏡も面白いと感じていました。消化器内科でも肝臓を専門とする医師は少ないため、勉強する価値があると思いましたし、消化器内科に入局した時に、肝臓疾患の患者さんを診ることが多かったことから自然と興味を持ったという側面もあります。

日々お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

現在、私は2歳児の母親でもあります。子どもといる時は大変ですが、癒やされることも多いですね。ずいぶん体重が増えてきたので、最近は抱っこをすると肩や腰など、いろいろなところが痛くなってしまいます(笑)。自分自身のためには、週に1回ジムへ行って筋力トレーニングやランニングをしています。長く働き続けられるようにという目的もありますし、体調管理も考えて運動にはそれなりに取り組んでいます。運動は良い気分転換になりますね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

森川麗院長 西にっぽり内科消化器クリニック6

当院は、男性のベテラン医師から女性の比較的若い医師に変わり、新しいクリニックとして再出発しました。そのタイミングで院内の雰囲気を刷新し、内視鏡やエコーも先進の機械を導入しました。これまで小堀先生が続けてこられた患者さんと丁寧にコミュニケーションを取り、密に診療していくという体制は変えないまま、さらに生活習慣病の診療や内視鏡検査を手厚くしたり、人間ドックや健診のメニューを増やしていきたいと思います。当院へのアクセスは、東京メトロ千代田線利用であれば、駅からほぼ雨に濡れずにお越しいただけますし、大手町や日比谷へ通勤されている方にも便利な場所です。ちょっとした体調不良や発熱、おなかの不調、がんが気になるといったお悩みにも柔軟に対応させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

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