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伊藤 晴紀 院長の独自取材記事

クリニックファーストエイド

(千代田区/神田駅)

最終更新日:2024/02/07

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド main

神田駅前に「クリニックファーストエイド」を開業した伊藤晴紀院長。仕事や家事、子育でて多忙な人が気軽に悩みや不調を相談できるクリニックが必要だと考えたのが、開業のきっかけだという。診療科目では、ニーズの高い内科と皮膚科、アレルギー科に対応。家事育児のスキマ時間、仕事終わりや、休みの日にも通いやすいようにと、平日は夜21時まで、土日や祝日も診療を行う。また、健診で異常を指摘されてもそのままにしている人も気軽に相談できるようなクリニックとなることで、今だけでなくこれからの健康も維持できるようにしたいという。多忙な街、神田で新しい診療スタイルの確立をめざす伊藤院長に、開業の経緯や診療の特徴、今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2024年1月5日)

多忙な人のために平日21時まで、土日祝も診療

まず、開業の経緯を教えてください。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド1

僕は、世界中の人々がいつどこにいても、平等に良質な医療を受けられる社会をめざしたいと考えており、その第一歩としてこのクリニックを立ち上げました。多忙な方は、体調不良に悩んでも、待ち時間や診療にかかる時間を考えるとなかなかクリニックを受診できません。例えば、1時間つぶれると考えるとどうしても足が遠のきますよね。予定どおりに帰れるクリニックがあれば、受診へのハードルが下がると考えて、あえて、なるべく忙しい人の多いところでクリニックをつくろうと考えました。忙しい場所でも多くの方が受診することができれば、モデルケースにできます。それが世の中に広がっていけば他の場所でも多くの方のお役に立てることが可能だと考えて神田を選んだのです。

通いやすくするために夜や土日祝日も診療されているわけですね。

そうです。平日は夜21時まで診療していますし、平日お越しになれない方のために土日、祝日も診療を行っています。病気に曜日は関係ありませんし、診察前の待ち時間やお会計の待ち時間など医療者側の事情が受診のハードルになってはならないと思っています。できるだけ受診しやすい環境をつくり、必要な時に医療にアクセスしていただくことをめざしています。そして、何らかの不調を抱えた方が来られるわけですから、できるだけストレスにならないように、院内はかなりゆったりと造り、内装もできるだけシンプルにして、リラックスできるようにと考えました。

そのほかに、どのような特徴がありますか。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド2

診療内容は、ニーズが高いと考えられる内科、皮膚科、アレルギー科が中心です。風邪や生活習慣病、皮膚のトラブル、じんましん、花粉症などは誰もがよく悩む症状・病気です。また健診や予防接種にも対応しています。デジタル化を進め、インターネット上での予約やウェブ問診、キャッシュレス決済などを導入して、できるだけ時間のかからない診療をめざしています。現在、平均で待ち時間は5分弱で、多忙な方も安心して来ていただけると思います。

オンライン診療や小児の診療など地域のニーズに応える

実際に、どのような患者さんが来られますか。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド3

患者さんは、男性と女性が半々ぐらいで、内科では生活習慣病の男性が、皮膚の症状では女性の方が多いです。小児に関しては現在インターナショナルスクールのかかりつけ医院の役割も請け負っております。多い疾患と致しましては、皮膚科とアレルギー科を標榜していることもあり、ニキビやじんましん、アトピー性皮膚炎、かゆみなどが多いですね。内科は健診で異常を指摘されたがどうしていいかわからないという方や、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病を指摘されているが自覚症状がないので放置していたというような方も、生活習慣病が心筋梗塞や脳梗塞へつながる前段階であるということを説明することによって、生活習慣病がいかに重大な病気か気づいてもらい、治療を開始してもらえるよう努めています。

オンライン診療にも力を入れていると聞きました。

医療には地域格差がありますし、忙しい人にとっては、花粉症や数値が安定した生活習慣病で同じ薬を処方してもらうだけなのにわざわざクリニックを受診して、長時間待ってというのはつらいですよね。そこで、オンライン診療も積極的に行っています。最近は画像の精度が高いので、オンラインでもかなり精度の高い診療ができるようになったと思います。もちろん検査が必要な場合などは実際に受診していただくようにしています。特に力を入れていきたいのは、スギ花粉やダニのアレルギーに対する舌下免疫療法、花粉症、生活習慣病に対する血圧、尿酸、脂質などのお薬の処方です。舌下免疫療法は定期的に長期に通院する必要がありますが、オンライン診療ならば初回に来院していただければ、その後はオンラインで対応できるので、忙しい方にはメリットが大きいのではないかと思います。

先生の診療方針について教えてください。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド4

同じ疾患でも、患者さん一人ひとりによって、原因や症状の程度も異なりますから、その方の生活背景や環境にも配慮して、根本的に解決できるような診療を心がけています。再発してまた受診されることがないように、根本的な解決をめざす方法を常に模索しています。患者さんにとっては、できるだけクリニックを受診しないほうがいいわけですからね。また、糖尿病や高血圧といった生活習慣病は、自覚症状がないからと放置すると、将来的に脳卒中や心疾患に結びつくこともあります。ですから、患者さんに病気を理解してもらい、しっかり病気と向き合っていただけるようにすることを大切にしています。

皮膚と全身をトータルに診て改善に導くことをめざす

医師の立場から、最近気になることはありますか。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド5

診療していて感じるのは、正しい情報が不足しているということですね。診療で正しい情報を補えれば、患者さんも自分の現在地がわかり、将来的にどのようになるのかというイメージができてきます。そうすると、生活習慣病などで自覚症状がなくても、治療へのモチベーションになると思います。今、自分がどの位置にいるかがわからないと、「毎年健診でこの項目に引っかかる」というだけで終わってしまいますから、こちらから情報を提供して、未治療で終わらないように導くことが大切だと思っています。現在インターネット上には情報があふれており、情報の取捨選択が難しいです。正しい情報を手に入れ、早期のうちに治療を開始していただくためにも当院のようなクリニックを役立てていただきたいと思っております。

今後の展望についても聞かせてください。

生活習慣病の治療や皮膚のかゆみの診療に、より一層力を入れていきたいと考えております。生活習慣病は自覚症状がなくても進行しているケースもあるので、啓発にも力を入れて、将来の心疾患、脳血管疾患を起こさないために必要な方には治療に取り組んでいただきたいと思っています。皮膚科では、ニキビやアトピー性皮膚炎です。顔や手など目立つ部分の皮膚の症状は人前に出たくない、学校や職場に行きたくないなどネガティブな気持ちにもつながります。ぜひ、そういう方に適切な治療や予防を提案し、きれいな肌を手に入れて前向きに生活を送っていただきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

伊藤晴紀院長 クリニックファーストエイド6

忙しいから、時間がかかるからと、ちょっとした症状や体の不調を放置されている方は多いと思います。当院は、できるだけ受診しやすくすることで、身体や皮膚の不調を今まで諦めていたり、気になるけれど放置していたりという方に、適切な診療を受けていただきたいと考えております。また、皮膚と全身の状態を総合的に評価して治療法や予防法を提案するのも当院の特徴です。皮膚はバリアの役割を果たしているので、皮膚の病気やトラブルがあると、見た目が気になるだけでなく、花粉や菌の影響を受けやすくなったり、かゆみを誘発したりするので、ぜひ軽症のうちに受診してください。当院は、健康に不安がある時に、まず、ここに行けば安心だと思っていただけるクリニックでありたいと思っています。今まで諦めていた症状や悩みにも目を向けて、前向きに治療や予防に取り組むことで、健康的で前向きな人生を送っていただきたいと願っています。

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