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杉 相広 院長の独自取材記事

駒場皮膚科

(世田谷区/駒場東大前駅)

最終更新日:2023/12/15

杉相広院長 駒場皮膚科 main

駒場東大前駅から徒歩約9分。閑静な住宅街と、豊かな緑の中に点在する教育施設の前を通り過ぎ、淡島通り沿いに歩を進めると見えてくるのが「駒場皮膚科」だ。「地域医療に貢献できるよう、どなたにも気軽にいらしていただけるクリニックをめざしています」とほほ笑むのは院長の杉相広先生。眼鏡の奥の瞳は優しく、落ち着いた優しそうな口調の杉先生。関西で長年勤務医として積み重ねてきた経験を生かし、小さな子どもから高齢者まで、さまざまな患者のどのような悩みにも幅広く対応しているのだそう。「すべての始まりである“ご縁”を大事にしながら、多くの方々に喜んでいただけるよう頑張っていきたい」という杉先生に、開業の経緯や診療する上で大事にしていること、さらには今後の展望までたっぷりと聞いた。

(取材日2023年11月10日)

これまでの道のりはすべて「縁」

こちらを開業されたのはいつですか。

杉相広院長 駒場皮膚科1

開業は2011年5月です。どなたにも好まれ、親しみやすく感じていただけるよう、シンプルで爽やかな雰囲気の院内づくりを心がけました。例えば、美容面の診療ばかりを強調した院内では雰囲気も変わってしまいますし、お子さんの患者さん中心になってしまっても逆に入りにくいと思われる方もいらっしゃるでしょう。どの年代の、どのような悩みでいらっしゃる方にも好んでいただくためには、シンプルが一番だと思ったのです。通りに面した角地ですから、入りやすく、車いすやベビーカーでも気軽にいらしていただけるかなと思っています。

開業の経緯について教えてください。

開業が決まったのは2010年秋のこと。勧めてくださる方がいらして、とんとん拍子で準備が進みました。それまでは国立病院機構姫路医療センターの医長や高槻赤十字病院の部長など、ずっと関西の病院で勤務してきました。東京は、やはりアトラクティブな街。いろいろな面で魅力を感じます。こういった素晴らしいところで長年診療できていることは、本当に幸せだと思いますね。

先生が医師をめざされたきっかけを伺えますか。

杉相広院長 駒場皮膚科2

医師の道へ進もうと決めたのは大学受験の時ですが、ひとことで言ってしまえば、これはもう、すべて偶然ですよ。私は、どうしても縁や運命といったものにこだわるタイプなんです。理屈ではないのです。皮膚科を専門にしたのは、いろいろな科を回る中でとても楽しかったことと、第六感的にも自分に一番向いていると思ったから。実際にこうして続けられていますし、皮膚科を選んで本当に良かったと思っています。医師になったのも、今ここにこうしていられるのも、すべてご縁があってのこと。これが私の運命だったのだと思っています。

子どもから高齢者まで、さまざまな皮膚の悩みに対応

クリニックにはどういった患者さんが多くいらっしゃいますか。

杉相広院長 駒場皮膚科3

この辺りは住宅地ですから、お近くにお住まいの方がほとんどです。年齢層も幅広いですね。主訴の多くはかゆみをはじめとした、一般的な皮膚のお悩みです。小児のワクチンも扱っていますので、お子さんも多いですよ。転勤族の方も多いせいか、関西出身の私のことも、とても温かく受け入れてくださっているなと実感しています。関西以外で診療するのは初めてだったのですが、関東の方は皆さん、とても上品な印象です。特にこの地域は文教地区でもあり、いろいろな面で意識の高い、見識のある方ばかり。失礼のないよう、私も気を引き締め、勉強させていただきながら、診療にあたっています。

特に力を入れて診療されている症状などはありますか。

一般皮膚科の診療をしていますので、どのような症状でも診させていただいています。診察から手術まですべて私が担当しますので、安心してお越しください。また、小児皮膚科も得意分野です。アトピー性皮膚炎やおむつかぶれ、伝染性膿痂疹や水イボなどの皮膚の症状は何でも診療します。アレルギー検査では、パッチテストを行っていますよ。食物が原因となるアトピー性皮膚炎のお子さんも大勢いますが、ここは皮膚科ですから、皮膚の症状だけであれば、厳しい除去食のような方法はお勧めしていません。ストレスをためることで、かえって皮膚の症状が悪くなってしまうこともあるからです。もちろん、喘息など別の症状が絡んでいる場合には、すぐに小児科をご紹介します。そういったことも含め、ケースバイケースで患者さんとじっくりお話ししながら治療を進めていきます。

美容皮膚科にはどのような方が来院されるのでしょうか。

杉相広院長 駒場皮膚科4

今は町中に美容皮膚科がたくさんありますが、一般皮膚科の延長として美容皮膚科の施術もしてほしいという方が多い印象ですね。どうしても自費だけの診療に特化したクリニックですと、行くのを躊躇する方もいらっしゃると思います。当院では、無理に美容皮膚科の内容を勧めることはありませんし、あくまで選択肢の1つとして提示することにとどめています。実際、患者さんの割合としても、保険適用の一般皮膚科が9割、美容皮膚科は1割程度です。ただ、ここ数年は若い男性の美容皮膚科のニーズは増えていますね。脱毛を希望して高校生の男の子がお母さんといらっしゃることもありますよ。きらびやかで女性が多い美容皮膚科には行きにくいという男性は多いようです。時代とともに美容皮膚科の分野の技術も向上していますので、そこはしっかりと先進のものを取り入れていきたいと思っています。

コミュニケーションを大切に。地域医療への貢献を

診療する上で大事されていることがあれば伺えますか。

杉相広院長 駒場皮膚科5

やはりコミュニケーションですね。すべての人間関係においても同じだと思いますが、やはり会話がなければ駄目ですね。きちんとお話をして、相手の訴えを読み取り、お互いにわかり合った上で何らかの選択をしていく。なかなか上手にお話できない方には、私から引き出して差し上げられるよう、親しみやすく話すことも心がけています。勤務医時代よりも、今のほうが患者さんとの距離が近くなり、医師としてはとても理想系に近づいたような気がしています。その反面、自身の決断力も求められるようになり、これまでとは違う大変さもあります。ただ、私の診療に対する姿勢を理解し、支えてくれる素晴らしいスタッフにも恵まれていますので、これもご縁だなと日々感謝しています。

お休みの日はどのように過ごされていますか。

長年前線で診療を続けるためには体力づくりが大事だと思っています。ですので、最近は定期的にジムにも通っていますし、ランニングも欠かしません。医師は知力も重要ですが体力も大事。タフじゃないと務まらない仕事なのです。会社員と違って開業医は定年退職もないですからね。自分に投資してしっかりと地域に根差すクリニックとして、皆さまをサポートしていけたらと思っています。

クリニックの今後の展望はどのようにお考えですか。

杉相広院長 駒場皮膚科6

これまでどおり、きちんとクリニックを維持することを大事にしていきたいです。今いらしてくださっている患者さんを大切にしながら、新しい患者さんもしっかり診ていく。温故知新の精神を忘れずにしていかないといけませんよね。土日診療や訪問診療も体力が続く限り行っていきたいです。このエリアには高齢者の方も多く、寝たきりで床ずれができてしまっている方も大勢いらっしゃるので心配なのです。皆さん、訪問診療は高額だというイメージがをお持ちかもしれませんが、保険適用になることもありますのでお気軽にご相談くださいね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

住宅地にあるクリニックですので、地域医療に貢献し多くの方々に喜んでいただきたいというのが、私の目標です。患者さんからの「ありがとう」の言葉がパワーの源。その言葉があるから私は頑張れています。どのような些細なことでも結構ですので、お気軽にご相談いただきたいです。コミュニケーションを大事にし「あそこの皮膚科はいいよ」とクチコミで広がって、たくさんの方にいらしていただけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脱毛(両脇)/1万円程度

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