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岩崎 智仁 院長の独自取材記事

熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科

(熊本市西区/熊本駅)

最終更新日:2023/12/08

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科 main

熊本市西区上代のバスターミナルから程近い県道28号線沿いに「熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科」はある。院長の岩崎智仁先生は内視鏡・消化器病・内科の専門家。消化器疾患の診療、胃・大腸内視鏡治療のほか、発熱や頭痛といった風邪症状、花粉症などのアレルギー疾患、高血圧や糖尿病といった生活習慣病など内科疾患も幅広く診療している。患者との距離が近いクリニックで、地域住民の「元気で長生き」をサポートするため、日々診療にあたっている岩崎院長に、これまでの道のりや同院の特徴、診療への思いについて聞いた。

(取材日2023年11月9日)

さまざまな経験を経て、医師の道へ

医師になるまでのお話をお聞かせいただけますか?

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科1

もともと医療とは無縁の家系なのですが、高校時代に「人の助けになる仕事」がしたいと思い、両親の勧めもあって医師をめざすようになりました。しかし、医師への道は厳しく、一度方向転換をして早稲田大学教育学部に進学。卒業後は、49歳で他界した警察官だった父の影響もあり、警視庁に入庁しました。警察学校は厳しくも貴重な体験をさせてもらいました。ある日、捜査実習で病院を訪れた際に、苦しそうに咳き込んでいるお子さんが長時間待たされているのを見たんです。そんな状況を目の当たりにして「やはり医師になろう」と決意。すぐに退職し、半年間の猛勉強の末、熊本大学医学部医学科に合格しました。今では、医療だけではないさまざまな過去の経験のすべてが、一般の方と医師の考え方をつなぐ良い役目を果たしていると感じています。

内視鏡専門のクリニックを開業することになった経緯は?

最初は小児科医になろうと思っていましたが、もともと私は体や手先を動かすことが得意だったので、外科に魅力を感じ始めました。そして、熊本市民病院での初期研修の際に、消化器内科で内視鏡診断の奥深さや内視鏡治療の大きな可能性に感銘を受け、消化器内科を専門にしようと決めました。その後、熊本市民病院や済生会熊本病院などの基幹病院で消化器内科の医師として研鑽を積んでいきました。そしてある日、先輩のクリニックを見学させていただく機会があり、その時に基幹病院とクリニックとの大きな違いを体感したんです。基幹病院ではかなり病状が進行してから受診される患者さんも多く、悔しい思いをすることが多々ありました。患者さんとの距離が近いクリニックは、病状が進行する前や、その前段階で医療的介入ができるのではないかと思い、その実現のために開業を決意しました。

クリニックの特徴を教えてください。

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科2

検査時の苦痛を減らし、適切な医療を届けるのは当たり前ですが、在院中のすべてにおいて苦痛がなく、快適に過ごして帰っていただけるように心がけています。すべての内視鏡検査は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である私が行います。初めて内視鏡検査を受ける方や、過去の検査で良い思い出がない方も安心して受けていただけるよう、その方に合った方法をともに模索して進めていきます。当院では鎮静剤を使用して苦痛の少ない検査を実施しています。また、待ち時間を極力減らす取り組みにも力を入れています。24時間受付可能なウェブ予約システムのほか、来院時の問診記載が不要となるウェブ問診も導入。お会計も自動精算機でご清算していただけます。

地域住民の「元気で長生き」のために防げるものは防ぐ

診療内容を教えてください。

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科3

専門である消化器内科や内視鏡検査のほか、私は日本内科学会総合内科専門医の資格も持っていますので、内科全般も総合的に診察しています。高血圧症や糖尿病などの生活習慣病や、花粉症、機能性頭痛といった慢性疾患にも対応。消化器についても、便秘症、下痢、逆流性食道炎と、気になることはなんでも相談できる「かかりつけ医」と思っていただければと考えています。特に力を入れているのは、やはり消化器の内視鏡検査です。がんなどの場合、どんなに腕の良い先生でもすでに病状が進行した状態から治すのは難しいため、内視鏡で早期発見の手助けができたらうれしいです。早期発見を促す取り組みは積極的に行っていきたいので、健康診断のほか、人間ドックも消化器がんコース、男性がんコース、女性がんコースなど各種ご用意しています。

診療方針と、特に注力している治療について伺います。

私たちは、地域の皆さまの「元気で長生き」をサポートするために日々診療にあたっています。医療者ができることには限界がありますが、できるだけ長生きしていただき、ご家族と少しでも長く時間を過ごし、天寿を全うしてほしい。そのために「防げるものは防ぐ」ことを重視しています。具体的には「定期的な内視鏡検査を啓発し、この地域から消化管がんで亡くなる方をゼロに」「特定健康診査や住民検診、人間ドックなどの未受診者をゼロに」「生活習慣病に対して積極的に治療介入し、長期の介助・介護が必要になる方をゼロに」「症状はあるのに大きな病院の検査では指摘されない慢性的な機能性疾患にも親身に向き合い、患者さんのQOL(生活の質)低下をゼロに」を目標に掲げています。

こちらの内視鏡検査には、どのような特徴がありますか?

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科4

消化器内視鏡専門医による精密かつ適切な検査と治療に努めていること、そして気持ちの面でも楽に受けていただけるよう配慮している点が特徴だと思います。大腸内視鏡検査前は下剤の服用が必要ですが、できるだけ抵抗の少ない下剤を無理のない方法で服用していただけるよう複数の下剤をそろえています。設備の面でも、トイレ完備の完全個室を備えており、周りを気にせず下剤を服用できますし、検査機器や前処置室、リカバリー室などもプライバシーが守られたストレスフリーの環境です。ベッドは自動で座位になるタイプで体が不自由な方も対応可能です。鎮静剤を使った苦痛の少ない検査の後は、検査画像をお見せしながら丁寧にご説明し、場合によっては適切な基幹病院をご紹介させていただきます。なお、大腸内視鏡は下剤を服用しない選択肢も当院では用意しております。

「ここに来て良かった」と思える身近なクリニックに

診察で心がけていることは何ですか?

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科5

とにかく、専門用語を使わないようにしています。私も、自分が苦手な分野に関して専門用語を使われたら理解するのが大変ですので。また、治療や診療姿勢に関しては、研修医時代に忘れられないエピソードがあります。ある患者さんが、治療の結果が芳しくなく車いすが必要になってしまったことがありました。処置は適切だったのですが、ご本人からするととてもつらかったと思います。病院に対して訴訟まで考えるほど怒っておられましたが、一生懸命に診療にあたっていた担当医師である私の姿勢を見ていただけていたようで、なんとか怒りを収めていただけました。最後は「先生で良かった」というお言葉をいただきました。その患者さんにとって、自分が何かの助けになったのなら良かったと思いますし、一人ひとりの患者さんときちんと向き合う大切さを学びました。

休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?

音楽が趣味で、小学生の頃に授業で聞いたフルートの音色に魅了され、以降フルートに没頭しました。中学・高校時代にはさまざまなコンクールで賞を頂き、いろいろな場所で演奏する機会もいただきました。高校以降は一度フルートから離れましたが、医学部在学中に再開し、熊本県の新人演奏会にも出場。今でも時間があれば演奏することもあります。スポーツは学生の頃に水泳や野球などを経験し、大学では野球サークルを立ち上げて投手としてプレーしていました。今は生活習慣病予防も兼ねて、ジョギングをしています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

岩崎智仁院長 熊本みなとクリニック内科・内視鏡内科6

大きな病院では、もう手の尽くしようがないほど症状が進行した患者さんを診ることも多く、もっと早い段階で治療できればと感じていました。クリニックとして地域の皆さまの健康維持の一翼を担い、未病の段階からサポートして健康を守っていけたらと思っています。おなかに関するお悩みや病気のときだけでなく、何か体調面でわからないことや心配なことがあるとき、何科を受診したら良いのかわからないときなど、なんでも気軽に相談してください。このエリアは私にとっても住み慣れた地域です、クリニックの名前の由来にもなった港も近く、船が港に帰港するように、疲れたらこのクリニックに立ち寄って、癒やされて、また人生という名の航海へ旅立っていただけたらと思います。スタッフも私も、患者さんに「ここに来て良かった」と思ってもらえるように日々精進してまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【人間ドック】消化器がんコース/4万9500円、男性がんコース/5万5000円、女性がんコース/6万500円

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