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本田 剛 院長の独自取材記事

本田歯科医院

(尼崎市/園田駅)

最終更新日:2024/01/29

本田剛院長 本田歯科医院 main

2023年10月10日に尼崎市額田町の地に開院した「本田歯科医院」は、予防歯科を中心に、一般歯科から小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科まで幅広く診療している。補綴を専門として研鑽を積み、特に入れ歯治療に強みを持つ本田剛院長は、この地域に歯科医院が少ないと知り、地域に貢献したいと、開業を決意した。治療だけでは患者の口腔内の健康を守ることができないと、開業を機に予防に特化した診療にも注力しているという。優しく穏やかな口調が印象的な本田院長に、同院の特色や患者に接する際に心がけていること、不安や恐怖心への配慮など幅広く話を聞いた。

(取材日2023年11月13日)

セルフケアの重要性を伝える、予防特化型歯科医院

これまでのご経歴と、開業の経緯を教えてください。

本田剛院長 本田歯科医院1

徳島大学歯学部を卒業後、徳島大学病院に勤務し、その後、地元である大阪に戻ってからは東大阪市にある大谷歯科で研鑽を積みました。開業のきっかけとなったのは、このエリアには歯科医院がとても少なく、住民の皆さんが困っていると聞いたからです。地域の歯科医療の事情をよく知っていた親族が、私に声をかけてくれたことで、2023年10月に開業に至りました。当院の入り口や院内には少し段差があるのですが、建物の脇にはスロープがあり、また院内には折り畳み式簡易スロープを用意していますので、車いすやシルバーカー、ベビーカーをご利用の方も安心してお越しください。

歯科医院の特色を教えてください。

当院は予防特化型の歯科医院です。私はこれまで治療をメインとしてずっと勤務してきましたが、治療だけしていてもどんどん患者さんの口腔内が崩壊していくという現実を目の当たりにしてきました。そのような患者さんに接し、診療を行っていく中で予防の重要性を強く感じていたんです。勤務先ではそれぞれの医療機関の特色があり、そこで私がやるべきことは治療でしたが、開業に際し予防に特化した診療を行おうと方針を定めました。とはいえ、何か特別な難しいことをしているわけではありません。カウンセリングの時間をしっかりと確保し、コミュニケーションを大切にしながら、セルフケアの重要性をご理解いただけるよう努めています。

患者さんに接する際に心がけていることは何ですか。

本田剛院長 本田歯科医院2

忙しいとどうしても、クリニック側が伝えたいことだけを患者さんに押しつけてしまいがちですが、当院ではそのようなことがないように、「患者さんのお話をしっかり聞く」ことを全スタッフが心がけています。また患者さんへの説明の際は、口腔内写真などの画像をお見せするほか、歯石や歯周病の検査をしてできた資料を使いながら患者さんへ説明し、治療方針を立てていきます。初診では必ず、当院の診療理念や予防歯科・定期検診の必要性などを示したご案内用紙をお渡しし、ご自宅でお読みいただきます。また、当院は口腔内カメラもあるため、虫歯であれば治療前・中・後の写真を撮り、それをお見せします。口の中は、患者さんご自身で見ることができない部分ですから、見ることで口腔内で起こっていることが他人事ではなくなりますし、痛みが出てしまう理由も視覚を通じてご理解いただけると思います。

予防歯科のほか、入れ歯から小児の矯正まで幅広く対応

不安や恐怖心、痛みにはどのような配慮をしていますか。

本田剛院長 本田歯科医院3

最も大切だと考えているのは、やはりコミュニケーションです。患者さんと歯科医師の間に信頼関係があれば、それだけでも不安や恐怖心はかなり軽減されるはずです。そのため、私は、どのような患者さんにも安心して治療を受けていただけるよう、対話を通じた信頼関係の構築に努めています。また痛みへの配慮としては、「麻酔で痛いと思われたら、それで終わり」と考え、特に麻酔の仕方に注意しています。表面麻酔を必ずし、ゆっくり注入することで痛みの軽減を図る電動麻酔器と人肌に温めた麻酔薬をそれぞれ使用します。このほか笑気麻酔のご用意もあります。

先生のご専門と、得意な治療について教えてください。

私の専門は補綴で、大学病院に勤務していた頃は入れ歯専門の部門に在籍していました。入れ歯についてのお悩みの多くは「噛めない」「痛い」ですが、うまくフィットしたものができれば患者さんはお食事を楽しめると思います。また、入れ歯がうまくフィットしているかどうかは、患者さんの表情からもわかるので、入れ歯を調整して次回来ていただいたときには、入れ歯の調子が良いかどうか表情からも確認するようにしています。実は、私が歯科医師をめざしたのは、家族の入れ歯を作るためなんです。ずっと入れ歯で困っていた家族は、「誰かいい入れ歯を作ってくれないかな」と、言っていました。私は、昔からプラモデル製作など細かい作業が好きだったこともあり、歯学部に入って家族の入れ歯を作ろうと思ったんです。ただ、その家族は在学中に亡くなってしまい、入れ歯を作ることはかないませんでしたが、今でも入れ歯治療は私の強みであると自負しています。

小児歯科、小児矯正について教えてください。

本田剛院長 本田歯科医院4

初めての来院の際は、まずは歯科衛生士が対応し、お話をすることから始めます。そこでお子さんの個性を見極め、すぐに治療へと進めないと判断した場合は歯ブラシ指導からスタートするんです。無理をしてもいいことは何一つないので、ゆっくり焦らず段階を踏んで慣れてから治療へと移行していきます。どうしても歯科治療が難しい場合は、笑気麻酔も用意しています。小児矯正は、顎の大きさを広げて歯を並べることをめざす拡大床と、それにワイヤーを組み合わせた矯正を行います。拡大床は顎の骨の成長を促すためだけというイメージですが、そこにワイヤー矯正を組み合わせることで、できる限り子どもの矯正である1期治療のうちに完結させることをめざし、大人の矯正である2期治療に進まなくていいように取り組んでいます。小児の矯正の開始推奨年齢は6歳から7歳。前歯が生え替わる頃からスタートしていただくのが良いと考えます。

本当の歯科治療とは、「悪くさせないこと」

内装のこだわりや院内設備について教えてください。

本田剛院長 本田歯科医院5

いい意味で歯科医院らしくない空間にしたいと、歯科の内装を専門とする業者さんではなく、一般の工務店さんにお願いしたんです。ヒノキを使った落ち着く空間で、待合室の窓も大きく取り、キッズスペースも設けています。歯科用CT・エックス線室は、撮影中に顔の周りをぐるぐると回る機器がなんだか宇宙っぽいなと以前から思っていたので、それを表現しようと宇宙の壁紙を採用しました。お子さんにも喜んでいただけると思います。現在、治療時には拡大鏡を使用しますが、ゆくゆくはマイクロスコープを導入したいと考えています。

改めて予防歯科への思いをお教えいただけますか。

これまで歯科は、保険の算定も含めて治療がメインでした。しかしそれは本当に患者さんの幸せにつながっているのか、という思いが私にはあるんです。なぜなら歯は一度削ってしまうと、一生元に戻りません。歯科治療はあくまで「補修」でしかないわけです。本当に大切なのは、「治療が必要な状況にならないようにする」こと。そこをしっかりとお伝えしていければと考えています。そして、「いつまでもおいしく食事がしたい」「好きなものを食べたい」という患者さんのお口に対するご希望をかなえたり、少しでも近づけたりするためのお手伝いができたらと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

本田剛院長 本田歯科医院6

最近、ふらっと立ち寄れる24時間のフィットネスジムが流行しているように、誰もがフィットネス感覚で気軽に立ち寄って、お口の中の診察とクリーニングを受けて、きれいになって帰ってもらえるようなそんな歯科医院をめざしています。また将来的には保育士さんを雇用して、保護者の方の治療中にお預かりしたり、歯科医院横のスペースに保育所を開設したりできればいいなとも考えているんですよ。当院は働き世代の方も通いやすいよう土日診療も行っています。歯科医院は怖い、痛いといったイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、楽しくて、お口の中を気持ちの良い環境にするためのところですので、ぜひ気楽な気持ちでお越しいただけたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/3万3000円〜
ホワイトニング/2万2000円~
セラミックインレー/4万4000円〜
ハイブリッドインレー/1万2500円〜
セラミッククラウン/7万5000円〜

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