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井上 明 院長の独自取材記事

西武立川クリニック

(立川市/西武立川駅)

最終更新日:2023/11/22

井上明院長 西武立川クリニック main

西武拝島線西武立川駅の南口を出ると正面に見える建物が「西武立川クリニック」だ。院長である井上明先生は、日本循環器学会循環器専門医としての経験と、総合診療を行うクリニックでの幅広い診療経験をもって、2023年9月4日に同院を開業。青梅市出身の院長は、学生時代からなじみのある立川市周辺で開業することが夢だったという。論理的でわかりやすい冷静な語り口調の院長だが、困っている患者を取りこぼさないようにしたいという医師としての熱い情熱を感じる。開業という1つの夢を実現し、新たな挑戦に歩み始めた院長に、クリニックの特徴やこれまでの経験について聞いた。

(取材日2023年10月26日)

内科、循環器内科、小児科と幅広い診療を提供

まずはクリニックの特徴を教えてください。

井上明院長 西武立川クリニック1

私の専門は循環器ですが、前職で総合診療を行うクリニックに勤めていたため、内科や小児科まで幅広く診療できることが特徴です。特に検査に力を入れていて、超音波(エコー)検査は超音波検査を専門とする臨床検査技師が行っています。超音波検査は、放射線による被ばくの心配がなく、体への負担が少ない検査のため、妊娠中の方や体力が落ちている高齢の方にも安心して受けていただけます。臨床検査技師によっては検査できる部位に得意不得意がありますが、当クリニックの臨床検査技師は、内臓から頸動脈、足の血管まで対応しています。通常は医師が検査することが多いところを専門の臨床検査技師に任せることで、検査時間を他の患者さんの診察にあてられます。また、臨床検査技師はクリニックに常駐しているため即日の検査も可能です。当クリニックの規模で、超音波検査専門の臨床検査技師が常駐しているのは珍しいことだと思います。

ブルーの色味が印象的な内装ですが、先生のこだわりについて教えてください。

クリニックの内装にアクセントカラーとしてブルーを使用したのは、私自身が好きだということと、ロゴにブルーを使用していたことにあります。ロゴに使用しているピンクとブルーは血管を意識して採用しました。私の専門が循環器ですので、心臓を表すハートを妻が好きな蝶のイメージでデザインしています。併設している美容皮膚科との相性も考え、患者さんが入りやすく落ち着ける空間にすることを意識しました。また、小児科も標榜していますが、子どもから高齢者まで幅広い層に足を運んでもらいたいと考えていたので、あえてキャラクターグッズなどは置かずシンプルな内装を心がけました。ブルーには気持ちを落ち着ける効果があるともいわれていますので、患者さんがリラックスしてくつろげる院内になっていればうれしいです。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

井上明院長 西武立川クリニック2

立川市と、隣接する昭島市から来る患者さんが多いです。また、まだ開院して間もないですが、小児の患者さんの多さに驚いています。この地域は最近開発が進み新しいマンションも多いので、小さいお子さんを持つ若い世帯が増えていることは認識しています。しかし、近隣に小児専門のクリニックがある中で、ここまで小児の患者さんが多くなることは想定外でした。当クリニックはお子さんと一緒に保護者の方の診察も行えます。お子さんの風邪がご家族に広がることはよくあることですので、そのときは保護者の方も一緒に診察にいらしていただけたらと思います。また、当クリニックは発熱の外来というのは特に設けていません。熱がある患者さんも、通常の外来で予約なしに診察します。熱が出て診てもらえるところがないというのは、患者さんもご家族も不安でしょう。いつでも診察できる体制にしていますので、どうぞいらしてください。

開業を見据え、専門分野以外の領域も経験

先生はなぜ医師になられたのですか?

井上明院長 西武立川クリニック3

高校は進学校に通っており、親の勧めもあって卒業後は医学部に進みました。私の家系に医師はいないので、医師に対するイメージはたまに風邪でかかる病院の先生くらいしかありませんでしたがそれでも医学部に入ったのは、医療というものにはスタンダードが決められていて、それに沿って治療を行うことで社会貢献につながるという明確さがあったからです。私は、芸術家のようにゼロからものづくりを行うことはあまり得意ではありません。それは中学の頃から自覚していたので、スタンダードが定められている医療というのは自分に合っているだろうと思いました。

前職でのご経験について教えてください。

横浜の病院で日本循環器学会循環器専門医として勤務した後、埼玉県の「彩のクリニック」という総合診療を行うクリニックで10年ほど勤務しました。循環器を専門としたのは、循環器の病気はすぐに命を落とす可能性が高いからです。他の病気は瞬間で亡くなることが少ないのに比べて、心臓などの疾病は一瞬で命を失いかねません。循環器を診ることができれば、患者さんのリスク低減を図れるのではないかと考えました。開業については、医師をめざすと決めた時から漠然と視野に入れていたので、将来のために多くのことを経験できる総合診療を行うクリニックへ行くことにしました。「彩のクリニック」では、高齢者から小児まで患者層も幅広く、対応する疾病も多岐にわたっていたので、多くのことを学ぶことができました。前職で学んだことと、自分の専門性を合わせた医療を当クリニックでは提供したいと思っています。

お休みの日はどのように過ごしていますか?

井上明院長 西武立川クリニック4

開業してからはなかなか休む時間が取れていませんが、開業前には地元青梅の友人と会うことが多かったですね。中学までは青梅の公立学校だったので、地元や周辺地域で活躍している友人が集まります。職業はバラバラで、会社経営をしている人や会社員をしている人、教師をしている人もいて、いつも皆に刺激をもらっています。

病気の予防となるよう生活習慣病の指導にも注力

医師として心がけていることは、どういったことでしょうか。

井上明院長 西武立川クリニック5

そうですね、“どのような人も病気になれば弱くなる”ということを念頭において診療にあたることでしょうか。健康な時には強気な人でも、病気になればそうはいきません。寄り添うというと表面的な表現になってしまいますが、患者さんの気持ちを理解できる医師でありたいと思います。また、どのような悩み事もまずは聞くことを心がけています。標榜科目以外は受けつけませんということはありません。もちろん、外科的なことや専門性が高いことは他の医療機関を紹介しますが、まずは何でも相談してください。当クリニックで対応できる範囲であれば、治療も行えます。かかりつけ医として、体の不調に関することは何でもご相談ください。

循環器の病気で気をつけるべきことは何でしょうか。

循環器の病気の背景は、ほとんどが生活習慣病です。不整脈での発作を除いて、多くは生活習慣病から発展しているといえます。例えば、心筋梗塞は高血圧症や糖尿病、高脂血症などが主な原因です。不整脈による発作は前兆なく突然起こるので予防を図るのは難しいですが、生活習慣病から発展する心筋梗塞は予防することが望めます。当クリニックでも生活習慣病の指導は、重視していることの1つです。パンフレットを渡して終わりではなく、できるだけ一人ひとりの患者さんに合わせた指導を心がけています。具体的には、糖質制限などです。糖分は脳以外ではほとんど消費されないにもかかわらず、1日3食で糖質をしっかり取っていますよね。主食を食べるなというのは無理があるので「夜だけ主食を抜きましょう」といった具体的な提案を行います。運動も大切ですが、できるだけ続けられるよう、簡単で無理のない指導を行うようにしています。

今後の展望についてお聞かせください。

井上明院長 西武立川クリニック6

何でも相談できるクリニックとして、地域の方に認知していただけるように努めたいと思います。そこで始めた取り組みが無料送迎です。この地域の方は車移動がメインで、車の運転が困難な高齢者などはタクシーやバスで通院していると聞いたため、少しでも患者さんの負担減になればと始めました。電話やウェブで予約をいただければ、どなたでもご利用いただけます。「迷惑になるから」とか「そこまで重症ではないから」と遠慮はせず、ぜひ使ってください。また、何でも相談できるクリニックになるには、他の医療機関との連携も重要です。どんなに忙しい病院でも、お互いを尊重する気持ちがあれば受け入れてもらえると考えています。今後は、患者さんからも他の医療機関からも信頼されるクリニックづくりに励んでまいりますので、何か心配なことがあれば当クリニックにご相談ください。

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