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海老原 慎介 院長の独自取材記事

流山セントラルパーク小児科

(流山市/流山セントラルパーク駅)

最終更新日:2024/05/13

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科 main

「せっかく足を運んでもらっているのに、病気の診察だけではもったいない。子育てしていれば、悩みや相談事ってあると思うんです。こんな小さなことを聞くのはなんて遠慮せず、どんどん話してほしいんです」と話すのは、「流山セントラルパーク小児科」の海老原慎介院長。ホームドクターの役割は治療することだけではなく、保護者から話を聞き、不安があればどうしたら解決できるかベストな道を見つけてあげること。その窓口になりたいと院長は言う。丁寧な説明、親や子どもへの気配りと余念がない。スタッフからは「先生しゃべりすぎです」と言われるくらい、サービス精神旺盛だという院長。めざすは「何でも相談できる身近なかかりつけ医」。そんな熱意あふれる海老原院長に、開院のきっかけ、子どもや親に対する思い、治療方針などについて聞いた。

(取材日2024年4月18日)

流山エリアの親子が安心して生活できるように

どうして、この地域に開業することを決めたのでしょう?

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科1

開業を考えていた当初は長年働いた越谷市立病院の周辺でと思っていたのですが、場所を探しているうちに流山エリアは商業施設や公共サービスが整っていて非常に活気があり、子育てしやすいとファミリー層に人気があると知りました。移住してくる方も多く、それゆえに小児科のニーズが高くなってしまい、予防接種や乳幼児健診の予約が一極集中してしまっている状況だと。それならば、「少しでも困っている親子の力になりたい」と、ここでの開業を決めました。駅からすぐとアクセスも良く、駐車場からそのままエレベーターで上がってくるだけなので、雨の日でも安心です。良い場所が見つかって何よりでした。

今まで大学病院や小児専門病院、総合病院などでキャリアを積まれてきたそうですが。

医学部卒業後は、順天堂大学の小児科に入局しました。順天堂大学付属病院の本院や浦安の分院では小児循環器グループに属していたので、生まれつき先天性心疾患を抱えた子どものカテーテル検査や治療に携わる一方、NICUに入院中の新生児の治療にも関わってきました。また、埼玉県立小児医療センターでは未熟児新生児科で、開業前までは越谷市立病院の小児科で副科部長として、感染症などの一般的な疾患から食物アレルギーや夜尿症、専門性の高い小児救急対応など、幅広い分野の治療にあたってきました。

院内はいかにも小児科という感じがしません。自然のぬくもりを生かした空間ですね。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科2

そうなんです。あえてお子さんが喜びそうなテーマパーク的な内装ではなく、親御さんも含めてリラックスできるような空間をめざしました。全体的にナチュラルな印象にして床は木目を生かしたり、診察室や待合室の扉はアーチ型にして院内表記はお子さんでも読めるようにひらがなにしたりと、温かみのある雰囲気を心がけたんですよ。この辺りは私の思いに賛同してくださった内装業者さんがいろいろとアイデアを出してくれました。診察室と隔離室が2部屋ずつあり、授乳室も完備しています。感染症の方は別ルートから隔離室に入り、ここで診察、会計を済ませることができるので、退出するまで他の患者さんと会わずに済みます。多目的トイレは特にスペースを大きく取り、ベビーカーでも、複数人一緒でも入れるように思い切って広くしました。予防接種などにはきょうだいで来院しますし、余裕をもった造りになっています。

病気の治療だけでなく、親子の不安に寄り添える場所へ

小児科は怖い場所でなく、笑顔でお話しする場所にしたいそうですね。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科3

やはり一番は子どもたちに、恐怖心なく通ってほしいと思っています。小児科というと、注射など痛みのある診療の記憶が強く、どうしてもネガティブなイメージが先行します。ですから、次に来院してくれた時に怖がらず診察室に入ってくれるよう、必ず最後は笑顔でバイバイと手を振ってお別れするようにしているんです。保護者の方に対しても、こちらからお声がけをし、お話がしやすいような雰囲気づくりを大事にしています。皆さん、小児科には予防接種や健診、体調不良が原因で来院されると思いますが、子育てをする中でのお悩みや発達に関する相談、「気になっているけれど病院に行くほどではないかもしれない……」と感じていることがあれば、お話ししてもらいたいんです。「こんなこと聞いてもいいの?」と思わずに、気軽にご相談ください。一緒に解決策を考えていきましょう。ホームドクターとは、そういった存在であると私は思っています。

ホームドクターとしての役割について、先生のお考えをお聞かせください。

小児科で開業されている先生なら、ある程度のレベルまではどんな疾患でも診られるスキルを持っている方がほとんどだと思います。私も大学病院時代は循環器疾患や新生児の専門でしたが、長くいた総合病院では小児科疾患全般を診て経験を積んできました。それを踏まえて、地域のかかりつけ医として大切なことは、身近な存在として何でも相談できる環境をつくり、患者さんの最初の窓口として診察にあたり、適切な診断を行っていくこと。そして、もしこちらで対応が難しい場合は「どの病院の、どの先生にお任せしたほうがベストなのか」をその時々で考え、うまく橋渡しをしていくことだと思っています。保護者とコミュニケーションを図り、この症状なら当院でこう治療しましょう。この疾患なら○○先生にお願いするのが良いでしょうと、私が見極め、患者さんと他の医療機関との間に入って導いていけるような存在でありたいと願っています。

先生の治療方針について教えてください。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科4

お子さんの処方については慎重に行い、できるだけ薬の力は借りずに済むようにしています。大人のようにすぐに抗生剤を使用することはしませんし、本人の免疫力と必要最低限の薬で快方に向かうのがベストだと思っています。しかし中には不安に思われる保護者の方もいらっしゃると思いますので、私の経験と科学的根拠に基づいて「今はそこまで薬は必要ないんですよ」ときちんとご説明させていただきます。疑問に思われたら、すぐにその場で聞いてください。ご理解いただけるようにお話をし、納得をされた上で治療を進めることが何より大事だと考えています。

頼りにされるクリニック、小児科医であり続けるために

先生がお考えになる理想の小児科医とは?

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科5

子どものことで心配な症状があったら、あのクリニックに行けば何とかなる。相談したいことがあったら、あの先生に話せばその先の道筋を立ててくれる。そう思ってもらえるような存在でありたいですね。先生と話すとホッとする、相談して良かったと言っていただけるように、いつでもここで皆さんをお待ちしています。小児科は注射や健診の時だけ、病気の時だけかかる特別な場所ではありません。子育ての相談役でもありますから、もっと身近に感じていただき、ホームドクターとしてお子さんとご家族のお手伝いができたらうれしいです。

お忙しい毎日だとは思いますが、お休みの日はどのように過ごされていますか。

休みの日はできる限り子どもたちと一緒に過ごす時間を大切にしています。私には中学生と小学生の娘がいるのですが、時間が合えばなるべく家族そろって出かけるようにしています。毎朝娘たちが学校に行く準備にいそしんでいる姿など見ると子どもの成長には日々驚かされます。私自身親としてまだまだ未熟であり学ばせていただくことも多いですが、1人の親として皆さんと同じ目線で相談に乗れる存在になれるよう尽力していけたらと思っています。

最後にメッセージをお願いいたします。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科6

何か気になることがあったら、とにかく来院してください。「これは小児科? 皮膚科? 耳鼻咽喉科?」と悩まずにまずは相談を。一緒に相談しながら、適切な対処法を考えていく場所になれたらいいですね。当院では体調がすぐれない親御さんの診察や薬の処方も行っています。インフルエンザや風邪、花粉症など疾患は限られますが、忙しくてご自身のことは後回しになってしまう親御さんがほとんどなので、遠慮せずに聞いていただけたらと思っています。

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