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永瀬 志保 院長の独自取材記事

よなご矯正歯科

(米子市/後藤駅)

最終更新日:2023/12/14

永瀬志保院長 よなご矯正歯科 main

後藤駅から徒歩8分に位置する「よなご矯正歯科」は歯科、矯正歯科を標榜するクリニックだ。院長の永瀬志保先生は2010年に愛知学院大学歯学部を卒業後、同大学の歯学矯正講座専攻科専攻生として、大学病院にて特殊な症例も含めた矯正治療について学び、2017年には博士号を取得するなど、矯正治療について深く学んできた。その後、家族の営む歯科クリニックなどで一般歯科診療に関する経験も積み、2023年に矯正治療を専門とする同クリニックを開業。現在も愛知学院大学歯学部にて非常勤講師を務めながら、子どもから大人まで幅広い年齢層の患者の診療に従事する。今回は永瀬院長に同クリニック開業までの経緯や開業にかけた想い、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2023年9月14日)

矯正治療を幅広く学び、開業

まずは先生が矯正治療を専門とされたきっかけについてお聞かせください。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科1

私はもともと父親が歯科医師、兄が医師という医療系の家系に育ったため、自身も自然と「医療系の職業に就きたいな」と思うようになり、地元にある愛知学院大学歯学部へ進学しました。実は、進学した当初は特に専門としたい分野はありませんでした。しかし、私自身が矯正治療を受けてきた経験があり、それが思うように進まなかったことや、歯科医師になりたての頃に矯正治療に携わる機会があったことから興味を持ち、深く学びたいと思うようになりました。

開業まではどのような診療に従事していたのでしょうか。

開業に至るまでは、まず大学病院で矯正治療を幅広く学び、経験を積んできましたね。矯正治療といえばクリニックでは自由診療の場合がほとんどですが、大学病院にお越しになる患者さんの中には下顎が上顎よりも前に出ている下顎前突や口唇口蓋裂など、保険適用の矯正治療が必要となる方もいらっしゃいます。そうした治療の経験が、クリニックでの患者さんのスクリーニングや、大学病院を始めとした適切な医療機関への連携に生かしていけたらうれしいです。その後、家族の経営するクリニックで一般歯科診療の経験も積みました。大学病院では、どのような病気も100点をめざして治療を進めていきますが、クリニックの場合、患者さんによって希望が異なります。「完璧に治してほしい」という方もいれば「80点で良いので早く治してほしい」という方もいます。それぞれの患者さんの希望やお考え、お仕事や生活の状況などに応じて、治療を行うよう努めてきました。

開業に至ったきっかけについて教えてください。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科2

開業前は夫が院長を務める境港市のクリニックで診療をしていたのですが「より矯正治療に特化した診療をしたい」と考え、この地で開業することを決めました。私は結婚を機に鳥取県で暮らすようになったのですが、気候などはもちろんのこと、歯科医師と患者さんの距離感も地域によって差があるように感じました。私の地元である愛知県名古屋市では、特に矯正治療のような自由診療の場合「患者さん中心の医療サービス」という考えが一般的だったように思います。しかし、こちらではまだまだ歯科医師側の立場が強いように感じられました。そうした垣根をなくせるように、できる限り患者さんに気軽に相談していただけるような、親しみやすいクリニックをつくっていければと思っています。

親しみやすい環境で詳しい検査が可能

現在の患者層についてお聞かせください。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科3

当クリニックは矯正治療専門のクリニックなので、開業当初は「子どもの患者さんが多くいらっしゃるのかな」と思っていました。しかし実際には、子どもの患者さんと同じくらい大人の患者さんも多くお越しになるということがわかってきました。大人の患者さんの場合、そのほとんどは女性で、20〜30歳代の方はもちろん、40〜50歳代の方もお越しになります。いくつになっても「きれいになりたい」という気持ちをお持ちですし、年を重ねたときに「できるだけ多くの歯を残したい」と考えていらっしゃいます。「今からでも治療を受けられるかな」と心配される方もいらっしゃいますが、さまざまな治療方法の中から一人ひとりの患者さんに合った治療を提案するので、ご安心ください。お悩みの際はまずはご相談だけでも結構なので、お気軽にご来院いただけたら幸いです。

雰囲気や設備面で特に力を入れていることは何ですか。

雰囲気としては、良い意味で医療機関らしくないやわらかさや親しみやすさを意識しました。大きな窓を作って明るい雰囲気にしたことも気に入っています。また、お母さんやご兄弟さんが治療する際に、治療を受けないお子さんも一緒にお越しいただくケースも想定して、大きめのキッズスペースを用意しました。ほか、パウダールームの完備など、女性の患者さんを意識して設備も工夫しています。カウンセリングルームや診療台も患者さん同士が鉢合わせになることのないようにするなど、プライバシーの面にも配慮しました。治療の面では、矯正治療に欠かせない細かな検査が行えるよう、検査機器を充実させました。口腔内スキャナーも導入しているため、印象材を用いた型採りも不要で、型採りの苦手なお子さんやメイク崩れが気になる女性の方でも気軽に型採りができるところが魅力だと思います。

患者さんの通いやすさに配慮されていると伺いました。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科4

そうですね。患者さんから好評をいただいているのは、パソコンやスマートフォンからできるウェブ予約です。お仕事や子育てにお忙しい年代の方が多いので、ウェブ上で気軽に予約できて、キャンセルもウェブからできるというのが受診のしやすさにつながっているように感じます。加えて土曜診療や月に1回日曜診療も行っています。これからも患者さんがライフスタイルに合わせて無理なくクリニックに通っていただけるようにしたいと思っています。

口腔内の健康から全身の健康へ

診療の流れについて詳しくお聞かせください。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科5

現在は無料矯正相談を実施しているため、まずはそこから当院に足を運ぶきっかけにつなげていただけたらと思います。無料矯正相談では、現在の状況や問題点について確認した上で、具体的な治療内容や料金について簡単にご提案します。実際に患者さんが治療を希望された場合は、表面的な部分だけでなく歯の根や骨など内部についても検査が必要なため、2回目の来院で精密検査を受けていただき、3回目の来院の際に実際の診断と治療方針のご相談となることが一般的です。治療方針については「できるだけ歯を抜きたくない」「何年で治療を終わらせたい」などの希望をお持ちの患者さんも多いため、希望を伺った上で患者さんと一緒に決めていくことを大切にしています。治療を始める前の時間も大切にしているので、実際の治療が始まるのは4回目の来院からになることが多いですね。

矯正治療について一般の方へ知っていただきたいことはありますか?

矯正治療というと「見た目を美しくするもの」というイメージを抱いている患者さんも少なくありません。たしかにそういう側面もあるのですが、実は体の健康を保つためにも重要な役割を担っているということを知っていてほしいです。例えば、歯並びが乱れた状態が続いていると、歯磨きがしにくくなることで、年齢とともに歯周病や虫歯にかかりやすくなってしまう方もいます。また、上の歯と下の歯がうまく支え合えないことで、歯の耐久性が弱くなってしまうこともあるほか、食べ物をうまくかみ砕けないために飲食物の飲み込み困難や、胃腸への負担が生じることもあります。このように、歯並びは全身の健康と関連してくる重要なものなので、気になることがあれば気軽に相談していただきたいです。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

永瀬志保院長 よなご矯正歯科6

地域のクリニックとして、どこまでできるかわかりませんが、最終的には子どものうちから食事や生活習慣に気を配り、矯正治療を受けなくてもいいお口づくりに寄与できるようになれたらと思っています。歯並びの良し悪しは生まれつきの要因ももちろんありますが、食事や姿勢、呼吸の仕方などの生活習慣を改善することで、予防がめざせる側面も少なくありません。そうした歯の健康に関する情報を診療やセミナーを通じて保護者の方へお伝えし、お子さんが自然と美しい歯並びになるように指導できたらいいなと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※検査診断料/3万3000円、子どもの矯正(基本料金)/44万円、表側矯正(大人)/82万5000円、マウスピース型装置を用いた矯正(大人)/82万5000円、裏側矯正(大人)/132万円、部分矯正(大人)/16万5000円〜

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