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ポジティブ思考の糖尿病治療で
合併症予防とQOLの維持をめざす

新緑糖尿病内科クリニック

(川口市/川口駅)

最終更新日:2024/01/12

新緑糖尿病内科クリニック ポジティブ思考の糖尿病治療で 合併症予防とQOLの維持をめざす 新緑糖尿病内科クリニック ポジティブ思考の糖尿病治療で 合併症予防とQOLの維持をめざす
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2023年9月、糖尿病に対する誤解や偏見を払拭しようと、日本糖尿病協会は糖尿病の新たな呼称として「ダイアベティス」を提案。国内の患者はおよそ1000万人に上るともいわれる糖尿病。自覚症状がほとんどない初期の段階で受診し、早期治療から継続的な治療につなげていくためには、患者自身の問題意識や治療に対するモチベーションが鍵となる。そんな新たな取り組みの始まった糖尿病治療について、日本糖尿病学会糖尿病専門医の「新緑糖尿病内科クリニック」院長、佐藤雄紀先生に詳しく聞いた。

(取材日2023年11月27日)

早期発見と早期治療で将来的な合併症の発症の予防をめざし、健康な生活を長く続けるための糖尿病治療

Q健診で数値に異常が見られたら、すぐ受診したほうがいいですか?
A
新緑糖尿病内科クリニック スマホで問診表を事前に記入

▲スマホで問診表を事前に記入

糖尿病が見つかるきっかけで多いのは、健康診断や人間ドックで行われる血液検査です。特に気をつけたいのが血糖値とHb(ヘモグロビン)A1c。基本的に検査当日は空腹の状態で血液検査をするので、空腹時血糖値と血液中の糖分と結びついたヘモグロビンの量を%で表したHbA1cの数値が、正常より高くなってきた状態を「糖尿病の境界型」「糖尿病予備軍」などと呼びます。初期の糖尿病は自覚症状がほとんどないので、「まだ糖尿病になったわけじゃないから大丈夫」と思いがちですが、糖尿病という病名がつく前のこの段階で受診していただくことが非常に大切です。

Q受診せず放置してしまうと、どのようなリスクがありますか?
A
新緑糖尿病内科クリニック 日本糖尿病学会糖尿病専門医の佐藤院長

▲日本糖尿病学会糖尿病専門医の佐藤院長

糖尿病の怖いところは、放置して病気が進行すると、合併症が起こりやすくなることです。糖尿病の3大合併症は、初期から進行する「糖尿病性神経障害」、失明に至ることもある「糖尿病網膜症」、透析治療などが必要になる「糖尿病性腎障害」。血糖値が高い状態が長い間続くと動脈硬化が進み、心臓や血管にトラブルが起こるほか、脳や神経、目、腎臓などに重大な合併症を引き起こしてしまうのです。また、壊疽(えそ)を起こして足や手を切断したり、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気を引き起こしたりする可能性も高まります。そのため、なるべく早いうちから血糖値をコントロールすることと、定期的に継続して受診することが大切です。

Q糖尿病は早い段階で治療を開始することが大切なのですね。
A
新緑糖尿病内科クリニック 治療継続が大事だからこそ患者の気持ちに寄り添うことを大切に

▲治療継続が大事だからこそ患者の気持ちに寄り添うことを大切に

糖尿病を治療する1番の目的は、「将来的な合併症の発症を予防し、健康な人と同じような生活を送れるようにすること」です。早期介入によって合併症の進行を遅らせることが重要です。早い段階で食生活や運動習慣の改善に取り組めば、薬に頼らず血糖値の正常化を図れるケースもあります。とはいえ、糖尿病は初期段階では自覚症状に乏しいため、診断された時点で既に合併症が発症していることも少なくありません。健康診断で異常が見つかり、「要再検査」「要精密検査」と言われたら、「早期発見・早期治療」につなげるチャンスです。むしろ「ラッキー」と思って、早めに受診していただけたらうれしいですね。

Q糖尿病専門のクリニックで治療を受けるメリットは?
A
新緑糖尿病内科クリニック より適切に測定できるように先端の医療機器を充実させている

▲より適切に測定できるように先端の医療機器を充実させている

糖尿病の治療は、これをやれば絶対に良くなるという正解はありません。教科書どおりの症例などなく、患者さんによって症状も数値も生活背景も異なるわけですから、一概に同じ治療というわけにはいきません。糖尿病治療の進歩は目覚ましく、多くの新薬が登場しています。豊富な臨床経験のある医師だからこそ、さまざまな選択肢の中から一人ひとりの患者さんに合わせて適切な治療をカスタマイズできる点も大きなメリットです。また、HbA1cの検査や超音波検査の他、血糖、尿、血算など精度の高い検査を院内で行い、速やかに、かつ適切な診断につなげられる強みもあります。

Qこちらのクリニックならではの治療の強みを教えてください。
A
新緑糖尿病内科クリニック 関わるすべての人に幸せを感じてもらえるようなクリニックに

▲関わるすべての人に幸せを感じてもらえるようなクリニックに

「糖尿病は自己管理ができない人の病気」と、医療者でも誤解している人が多いと思うのですが、「糖尿病を発症するのは誰のせいでもないので、自分を責めないでくださいね」ということをまず患者さんにお伝えするようにしています。治療を中断する要素となる通院のストレスを極力減らし、「また来たい」と治療に前向きな気持ちを持っていただけるよう、カウンセリングにも対応できる体制を整えました。心身の両面から患者さんをサポートしています。また、管理栄養士による「褒める」栄養指導をはじめ、できるだけ患者さんにとって負担の少ないオーダーメイドの治療を心がけています。

ドクターからのメッセージ

佐藤 雄紀院長

進行度にもよりますが、糖尿病だから糖質を取ってはいけないという偏った知識にとらわれないでいただきたいですね。バランスの良い食生活を心がけるとか、適度な運動をするとか、健康に生きるために無理なくできることから始めていただくのが糖尿病の治療の一歩です。また、「病気になってしまったのはこれまでの生活のせい」と自分を責める必要はありません。当院では、患者さんができるだけ前向きな気持ちで治療を継続できるよう、さまざまな工夫をしています。一人で悩まず、まずは顔を合わせて一緒にお話ししませんか?

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