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和田 悦洋 院長の独自取材記事

わだ眼科クリニック

(川崎市麻生区/柿生駅)

最終更新日:2023/09/12

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック main

柿生駅より徒歩1分のところにある「わだ眼科クリニック」は、近隣にスーパーなどもあり、買い物ついでに気軽に立ち寄れる地域密着型のクリニック。和田悦洋院長は15年間、昭和大学病院で眼科治療専門の外来を担当し、技術の研鑽を重ねてきた。そして2023年5月に同院を開業。待合室、検査室などは、ゆったりとした空間が広がっており、木目ベースの明るい色調。また、待合室には患者に癒やしを与えるべく熱帯魚水槽を設置。患者の不安を少しでも軽減させたいという思いから、和田院長をはじめ、スタッフ一同が患者に向けた温かな声かけを大切にしている。「患者さんに丁寧な説明を行い、納得して帰っていただくことを大切にしています」と話す和田院長。今回は和田院長に、クリニックの特徴やこだわりについて話を聞いた。

(取材日2023年6月22日)

めざすのは「頼れる地域のかかりつけ医」

5月に開業したそうですが、この地を選んだ理由をお聞かせください。

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック1

もともと隣の宮前区に住んでいたので宮前区周辺で開業したいと思っていたところ、隣の麻生区に良い物件を見つけ開業を決めました。実際にこの場所を見たときに、同じビル内に複数のクリニックが開業していたこと、そして各クリニックはすでに地域のかかりつけ医として地元住民に貢献する形で医療を提供していたことが決め手です。私は医師を志した頃から「頼れる地域のかかりつけ医」をめざしていたので、その意味でもこの場所は適した場所でした。また事前に、近隣に眼科が少ないので、この地域に住んでいる患者さんから、眼科をオープンしてほしいという要望があったというお話を伺いました。このことも、私の背中を押してくれましたね。

温かみのある素敵な院内ですね。

初めて来院する患者さんは緊張していると思うので、心が和んでリラックスできる雰囲気を演出をしたり、待ち時間のイライラを少しでも軽減できるように工夫したいと思い、院内は木目ベースで明るい内装にしました。特にこだわったのは、院内の中央に配置した熱帯魚の水槽。これは私の趣味ですが、見ているだけで癒やされるので、開業する際は患者さんが観賞しやすい位置に設置したいと思っていました。子どもの患者さんが興味深く除き込む姿を見ると、とてもほほえましい気持ちになりますね。魚を飼いたいという素朴な気持ちが発端で、川魚を買ってきて水槽で育てるところから始まり、水草や熱帯魚にも関心が広がっていきました。実はここの水槽の水草は私が育てているので、水槽に関して話をしていただけるととてもうれしいですね。

診療の際にこだわっていることはありますか?

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック2

患者さんへの説明は、できるだけ専門用語を使用しないように心がけ、丁寧かつわかりやすく行うことにこだわっています。十分に理解し、納得して帰っていただくことが大切。そのためには患者さんの様子から、疑問が残っているのではないか、理解できていない部分があるのではないかなどを類推します。モヤモヤした感情を払拭し、すっきりした状態でお見送りしたいと、多少診療時間が長くなったとしても確実に理解してもらえるように努めています。手術を行う場合には、必要に応じてご家族の方にも同席していただき、手術の内容やリスクについて繰り返し説明することもあります。当院では働いているスタッフ全員が徹底して実践し、患者さんの不安な気持ちを和らげるために同じ意識を持って尽力しています。

患者に喜んでもらえること、それがやりがい

患者さんとの信頼関係を大切にされていると伺いました。

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック3

診療において患者さんと医師との間の信頼関係を、いかに築くことができるかということは大切だと思います。これまでの医師としての経験から、信頼関係は患者さんと多くの言葉を交わし、和気あいあいとした雰囲気の中でコミュニケーションを取ることで初めて構築できると考えています。信頼関係がベースにあるからこそ、患者さんは医師の話に集中して聞き入り、医師の説明に対する理解が深まるのではないでしょうか。私は、患者さんに自分の病状を十分に理解いただきたい。そして、医師任せではなく、患者さんと医師が共に良い結果に向かって協力しながら進むことを願っています。そこにあるのは「患者さんと医療スタッフ」という関係ではなく、患者さんと医療スタッフが一丸となったチーム医療の実現。それが、私のめざすところです。

開業しようと思ったのはなぜでしょうか?

大学病院では、手術患者の紹介を受けて手術を執刀し、症状が落ち着いたら元の先生に診療を引き継ぐという形で医療に従事していました。ただ、私が理想とする眼科医師像は、問診から始まり、患者さんとコミュニケーションを重ねて信頼関係を構築し、術前の丁寧な説明から術後のフォローまでの一貫した医療を提供することでした。大学病院は重要な機能を担っていると感じる一方で、このままでは眼科医師としての理想の実現は難しいという思いが芽生えました。クリニックであれば同じ医師が、患者さんの事情や気持ちを理解した上で、最後まで責任を持って対応できます。それが患者さんの安心感につながればと願い、開業することに決めました。

クリニックについても教えてください。

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック4

年齢層は幅広く、お子さんからご高齢の方まで多岐の症状にて来院されます。主訴は目がゴロゴロする、見えにくい、かすむといった症状などさまざまです。緑内障に関しては検査すると実はかなり進行していたという方も多いです。自覚症状がないため自分自身で気づくことは難しいですが、負担を少なく治療介入するためにも敷居を低くしも気軽に来れる場所にしたいと考えています。幅広い患者さんに対応するために機材もそろえていますし、手術に関しても15年以上携わり、大学病院だからこその難しい症状にも対応してきましたので安心して来院いただきたいですね。

患者と医師の信頼関係が何よりも大切

医師をめざされたきっかけを教えていただけますか?

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック5

実は物作りに興味があったので、理工系の学びを深めていた時期があります。しかし、人と関わることも好きだったためコミュニケーションを取りながら自分の技術を提供し、それを喜んでもらえる医師という職業が自分のやりがいにつながると感じ医学の道に方向転換しました。医学部ではさまざまな診療科を経験し、その中で「手術」という技術が患者さんの病気だけでなく、人生にまで影響することがある、という点に魅了されました。白内障を代表とする眼科手術の場合は、術後の経過を比較的短期間で確認しやすく、患者さんに喜んでもらえる機会が多いのではないかと思い眼科を選択しました。2007年3月に昭和大学医学部を卒業し、昭和大学医学部眼科学講座に入局。昭和大学病院における15年間の勤務を経て、2023年5月8日に当院を開業しました。

今後の展望についても教えてください。

「地域のかかりつけ医」として、今後は地域のコミュニティーなどに積極的に参画していこうと考えています。早期発見が重要な緑内障をはじめ、目に関する病気の情報発信などを実施する予定です。また、こちらの医療モールでは、テナントである他科との連携も行っています。糖尿病などの内科的疾患と眼科との連携がその一例です。紹介状は不要なので、患者さんにとって利便性は高いのではないかと感じています。また将来的に、クリニックモールにおいて地域医療に関わる計画が予定されているので、私自身も楽しみにしています。地域の方々が家族ぐるみで来院できる「かかりつけ医」になれるよう、地域医療の発展に貢献していきたいと思います。

読者へのメッセージをお聞かせください。

和田悦洋院長 わだ眼科クリニック6

眼科へ行くことを面倒に感じる方は多いと思います、面倒だから少し様子を見よう、我慢しようと考えがちです。その気持ちはよく理解できます。ただ、皆さんには治療の遅れによるつらい思いを味わってほしくないので、目に関する心配事があれば当院に気軽に声をかけてほしいです。私は、患者さんとの会話の中で症状の原因を複合的な角度から探っていくスタイル。パソコン作業が多いか、コンタクトレンズを使用しているかなど、見え方や痛み、かゆみなどの目の不調を敏感に感じる方は多いと思います。敏感だからこそ、ちょっとした症状でもストレスにつながりやすいので、あまり我慢せずに早めにその不調を取り除けるようにともに進んでいきたいです。緑内障や、ほかの病気を早期に発見するためにも、定期的な目の健康診断もお勧めしています。また検査に関する負担を軽減でき、当院で検査を受けていただけるように設備を整えていますのでお気軽に来院くださいね。

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