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藤原 直明 院長の独自取材記事

藤花歯科医院

(大阪市東住吉区/駒川中野駅)

最終更新日:2024/04/11

藤原直明院長 藤花歯科医院 main

閑静な住宅街にたたずみ、温かい藤色ののれんがひときわ目を引く「藤花歯科医院」。藤原直明院長の父親が運営する「小児歯科ふじわら歯科」と隣接する場所に位置し、近くの小学校からは、子どもたちのにぎやかな声も響いている。院内は松の盆栽や青紅葉、抹茶茶碗など、和のアイテムがずらり。もちろん、質の高い歯科医療に欠かせない医療設備も充実している。今回、「歯の寿命と健康寿命を延ばすことが、歯科医師の使命だと考えています」と穏やかに語る藤原院長に、開業の経緯や診療方針、大切にしていること、今後の展望など、豊富な話題で語ってもらった。飾らない人柄が魅力の藤原院長から、患者を思う優しさが伝わってくる取材となった。

(取材日2024年3月13日)

歯科医師の使命は、歯の寿命と健康寿命を延ばすこと

藤原院長がクリニック名を「藤花」とした理由は何でしょう?

藤原直明院長 藤花歯科医院1

僕には0歳から9歳までの娘が4人いますが、全員の名前に「花」がついています。2023年3月11日に開業するにあたって、この歯科医院も娘のように大切にしていきたいなと。アニメの影響で藤の花も人気ですし、藤の花には魔除けという意味もあるんですね。すべてがリンクした気がして、院名を「藤花歯科医院」と決めました。ちなみに、院内を和のテイストにしたのは、大人向けの歯科医院にしたかったからです。僕自身が剣道をしていたことから、和が好きだという理由もありますが。父が手がける小児歯科が隣接しており、当院は大人を対象にした歯科医院として立ち上げました。

隣の小児歯科は子ども、こちらは大人の患者ということでしょうか?

実際は、そういうわけでもありません。父の小児歯科は子どもの治療で忙しく、保護者の方の治療を受けつけることが難しい状態が続いていましたが、当院には「子どもも一緒に診てほしい」と、子連れの患者さんもいらっしゃいます。結局、小さな子どもからご高齢の方まで幅広く診ていますね。いずれは父の小児歯科との合併も考えていますし、地域のさまざまな患者さんの歯の健康に貢献できるとうれしいです。また、この地域はご高齢の方が多く、僕自身も家族が体を悪くして施設に入所したことも、開業のきっかけです。歯の寿命と健康寿命は密接に関わっているため、お口の健康から地域の患者さんの健康寿命の延伸に貢献していきたい、そのためにしっかり取り組んでいく歯科医院をつくり上げたいと思いました。

幅広い診療に対応しているのですね。

藤原直明院長 藤花歯科医院2

僕自身、これまで「この分野はやらない」ということは避けて、どんな状況でも対応できるように経験を積んできました。例えば、父の小児歯科では子どもの診療を経験しましたし、東京医科歯科大学では高齢者の歯科治療を専門にしてきました。大阪に戻ってきた後も、歯科口腔外科を得意とする先生のもとなどで学びましたので、患者さんのさまざまなお悩みに対応できる力がついているかなと。実際に、当院では一般的な虫歯治療をはじめ、インプラント治療や矯正歯科など幅広く対応しています。

歯の寿命を延ばすために、神経はできるだけ温存を

診療で大切にしていることをお聞かせください。

藤原直明院長 藤花歯科医院3

何よりも重視しているのは、優先的に神経を温存していくことですね。あまり知られていませんが、神経がある歯の寿命は100年、神経を抜いた歯の寿命は約15年といわれています。神経を抜いてしまうと、患者さん自身が痛みなどを感じないうちに、歯の中がさらに悪くなってしまい、最終的には抜歯というケースも珍しくありません。「虫歯の痛みをなくすために、すぐに神経を抜く」となってしまう事情もわかりますが、当院では避けていきたいと考えています。まずは、患者さんに神経の大切さをしっかりお伝えした上で、できる限り神経を温存する治療を提案します。

どうしても神経を抜く必要がある場合は、どうするのでしょうか?

治療で一番重視しているのは、歯を失わないこと、そのために神経を残したほうが良いということです。しかし、状況に応じて、神経を抜いたり、抜歯したりすることが必要になることもあります。その場合、次に重視するのは、他の歯の寿命を延ばすことです。例えば、入れ歯やブリッジは欠損した歯の隣にバネをかけるため、その歯に負担がかかります。その点、インプラントは周囲の歯への影響が少ないため、お勧めです。また、親知らずの移植も、無駄な歯を必要な部分に持ってくることができるため、適した選択肢の一つだと考えています。

患者層や主訴についても教えてください。

藤原直明院長 藤花歯科医院4

年代によっても、主訴は変わってきます。ご高齢の場合、「噛みにくい」「入れ歯が痛い」などが目立ちますが、問診票を記入していただくと、別の主訴が見つかることも少なくありません。例えば、「飲み込むときに、むせませんか?」「噛みにくく、食事中にこぼしませんか?」といったチェック項目を用意して、チェックがついている方がいる場合は特に注意して診るようにします。中高年の場合、歯に対する意識が高い方と低い方で差が出るイメージです。きちんとケアを意識して、健康な歯を保っている方もいれば、放置されている歯がたくさんある方もいます。また、20代から30代の患者さんは、仕事に自由がきかないほど忙しい方が多いようです。患者さんによって「できるだけ最短で治療を完了させたい」「しっかり時間をかけて、着実に治していきたい」などといったように、ご要望は変わってきますので、その点も治療計画に盛り込んでいきたいと考えています。

歯科衛生士と連携し、定期検診やメンテナンスに注力

今活躍されているスタッフについても教えてください。

藤原直明院長 藤花歯科医院5

現在、歯科衛生士が3人、歯科助手・受付が2人在籍しています。妻も歯科衛生士ですが、育児休業中です。僕はスタッフに対して、あれこれ指示を出すようなことはしていません。もちろん、やってほしいことは伝えていますし、それをやってくれたらしっかり評価するようにしています。年功序列ではなく、頑張っている人が評価されるような歯科医院でありたいのです。自由度が高いためか、個性的なスタッフがそろい、それぞれが得意分野を生かして働いてくれていますよ。また、スタッフ全員で患者さんに温かく接するように心がけています。初診の時から、患者さんとは長くお付き合いするつもりで接しているのが特徴です。治療後も、定期検診やメンテナンスを通して、患者さんの歯の健康を見守っていきたいですね。

定期検診やメンテナンスの特徴などはありますか?

歯のメンテナンスというと、歯科衛生士が全体的に見るイメージが強いのではないでしょうか。しかし、僕自身はそのやり方は非効率的になりやすいと考えています。患者さんによってリスクのある歯は異なりますし、メンテナンスにおいても、将来のリスクを考慮した上で進めていくべきではないかと思うのです。そのため、歯科衛生士に対しては「この患者さんは、この歯がこのように悪くなるリスクがあるから、見逃さないように」などと伝えますし、患者さんにもリスクのある歯が悪くなった際の治療法まで事前に提案するようにしています。こうすることで、患者さんにご自身の歯への意識を高めていただけたらと思います。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

藤原直明院長 藤花歯科医院6

ご高齢の方が多い地域ですので、今後は訪問診療も加味していきたいと考えています。また、ゆくゆくは隣の小児歯科と合併し、もう少し大きな規模感で診療を提供できるようにする予定です。その際には、小児歯科も和風テイストにしてしまおうかなと(笑)。これからも地域の患者さんの健康寿命を延ばすために、歯の健康に必要なことをしっかり提供していきたいですね。気になることなどがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/110万円程度、インプラント治療/38万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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