全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月20日現在)

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. さいたま市南区
  4. 武蔵浦和駅
  5. 武蔵浦和耳鼻咽喉科
  6. 吉田 沙絵子 院長

吉田 沙絵子 院長の独自取材記事

武蔵浦和耳鼻咽喉科

(さいたま市南区/武蔵浦和駅)

最終更新日:2024/03/04

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科 main

シマエナガのロゴマークがかわいらしい「武蔵浦和耳鼻咽喉科」。武蔵浦和駅から徒歩8分の同院で2023年5月より院長を務めているのは、北海道出身の吉田沙絵子院長だ。地域のかかりつけ医として耳・鼻・喉の症状に広く対応し、明るく親しみやすいクリニックをめざしている。幼少期より「目の前の人たちを救う」仕事に興味があったという吉田院長。一人ひとりの患者に丁寧に向き合いながら、症状の改善に力を注げることが医師としての喜びだと話す。診療時は「今がどのような状態で、どのような治療が必要なのか」をわかりやすく説明。患者が子どもであってもその姿勢は同じで、できるだけ不快な思いをさせないように心がけているという。プライベートでは2児の母だと優しい口調で話す吉田院長に話を聞いた。

(取材日2023年6月22日)

シマエナガが出迎える、耳・鼻・喉のクリニック

こちらはどのようなクリニックなのでしょうか?

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科1

地域のかかりつけ医として、耳・鼻・喉の症状に広く対応しています。クリニックで行える治療には限りがありますが、皆さんにとって身近な「医療の窓口」として、気軽にいらしていただきたいですね。患者さん一人ひとりに向き合って話を伺い、検査結果も踏まえながら、まずは当院で対応できる症状かどうかを見極めます。精密検査や手術の必要な場合には速やかに大きな病院にご紹介いたしますので、ご安心ください。医療機関を受診する際、患者さんは不安やつらい気持ちを抱えていらっしゃいます。迎える医師や院内が暗いイメージですと、患者さんの気持ちもますます滅入ってしまいますよね。耳・鼻・喉の症状でお困りの際に「武蔵浦和耳鼻咽喉科に相談してみよう」と思ってもらえるような、明るく親しみやすいクリニックをめざしています。

先生は北海道のご出身だと伺いました。

はい。生まれも育ちも北海道です。 旭川医科大学を卒業し、同大学病院など道内各地の病院で研鑽を積みました。地域のクリニックからのご紹介で来られる、がんや急性期など入院加療を必要とする患者さんが多かったですね。2015年からは関東に移り、河北総合病院や東京北医療センターでは、主に小児の耳の疾患の治療に携わりました。当院を開業したのは2023年5月のことです。以来、幅広い年代の方がご来院くださり、約半数が子どもの患者さんです。

院内にはシマエナガのグッズがたくさん飾られていますね。

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科2

シマエナガは北海道にすむ鳥で「雪の妖精」と呼ばれているんですよ。道内ではとても愛されている存在で、開業時にロゴマークを作る際、すぐにシマエナガが浮かびました。真っ白でふかふかしたかわいらしさが伝わりますでしょうか。グッズもたくさん作られていて、院内のあちこちに飾っています。キッズスペースにも大きなシマエナガたちがいますよ。子どもの患者さんにとって「お医者さんに行く」のは気が進まないかもしれませんが、私もできるだけ治療時の痛みを感じさせないように努めますので、いつでもシマエナガたちに会いに来てくださいね。この場所はこれまでも耳鼻咽喉科のクリニックがあったのですが、当時より10年以上勤務しているベテランスタッフもおり、院内はアットホームな雰囲気です。

五感の多くに関わる耳鼻咽喉科はQOLに直結する分野

先生はなぜ医師を志したのですか?

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科3

子どもの頃から国際協力に関心をもっており、飢餓や病気で苦しんでいる子どもたちを救いたいという夢がありました。具体的に調べるうちに、困っている子どもたちを助けられる職業は他にもあると知り、その中の一つが医師だったんです。私がやりたかった「目の前の人たちを救う」ことができる仕事だと思い、医師をめざすようになりました。実際に医師になり、人と接することの好きな私の性格にとても合っていると感じています。治療を通して患者さんの明るくなる顔を見ると、「医師になってよかった」とやりがいを感じますね。

耳鼻咽喉科を選んだ理由を教えてください。

大きなきっかけになったのは医学部の5年生の時、授業で見た人工内耳に関する動画です。内容はご高齢の方に人工内耳を入れる手術動画だったのですが、術後のシーンの感動を今も忘れられません。体のどこかが不自由になったとして、それが目や足ならば周りにも「不自由なのだ」とわかりやすいです。ですが耳が不自由な場合は周りからわかりにくく、理解されにくいんですね。ですが静寂の中にいるのは、きっととてもつらいことでしょう。医師として力になれるのならばすばらしいことだと思い、耳鼻咽喉科を専門に選びました。そしてもう一つ、耳鼻咽喉科は聴覚・嗅覚・感覚と、人間の五感の多くに関わります。QOLに直結する分野であることも、耳鼻咽喉科を選んだ理由です。

耳の病気では、どのような症状が多いのでしょうか?

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科4

年齢にかかわらず多いのは中耳炎です。必ずしも痛みを伴うわけではなく、耳の聞こえの悪さが気になり受診したら中耳炎だった、というケースも多いです。滲出性中耳炎の場合、耳の中にチューブを入れて水を抜く方法もあり、当院では大人の患者さんに対してこの治療を行っています。その他に真珠腫性中耳炎など、進行すると手術が必要となるものもあるので軽視できません。中耳炎を発症すると、耳が痛い、耳だれが続く、聞こえが悪いといった症状の他、めまいを生じることもありますので、気になることがあれば早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

納得して治療を受けられるよう、説明の際も気を配る

子どもで多くみられる症状はありますか?

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科5

お子さんの場合、急性中耳炎や滲出性中耳炎、咳、副鼻腔炎が大多数を占めます。副鼻腔炎とは鼻の奥に広がる副鼻腔という空洞内に起こる炎症です。風邪をひいて急性副鼻腔炎を経験したことのある方も多いのではないでしょうか。それが3ヵ月続くと慢性副鼻腔炎となり、お子さんではよくみられます。私にも1歳と2歳の子どもがいるので親心はわかるのですが、お子さんの症状に気を使いすぎてしまう親御さんには「頑張りすぎないで」とお伝えしたいですね。日々の生活ではお子さんの耳の聞こえ方や鼻水に注意していただき、何かあれば私たち医師を頼ってほしいと思います。

これから舌下免疫療法にも力を入れていかれるのだとか。

スギ花粉によるアレルギーに悩む方は年齢を問わず増えていますので、舌下免疫療法も積極的に行っていきたいですね。埼玉県では、中学生までに治療が終われば舌下免疫療法も自己負担なしで治療が受けられます。治療期間は3年ほどかかりますが、5歳から受けられますので、中学受験や高校受験を控えている方はお早めにご相談ください。

診療時に心がけていることをお聞かせください。

吉田沙絵子院長 武蔵浦和耳鼻咽喉科6

今がどのような状態で、どのような治療が必要なのか。原因・症状・治療に関して、時には図などを使いながらしっかりと説明するように心がけています。「よくわからないけれど、いつまでも治療を受けている」ではなく、患者さんには納得して治療を受けていただきたいと思うんです。専門用語は使わず、治療期間についてもできるだけ目安をお伝えしています。子どもの患者さんの場合、親御さんだけでなくご本人にもきちんと向き合うようにしています。治療なので、どんなに気をつけても痛みを感じてしまうことはあるかもしれません。何もしなくても治療器具が近づくだけで「痛い」と泣いてしまう患者さんもいらっしゃいます。それでも事前に「これからこういう治療をするよ」とお声がけして、できるだけ不快な思いをさせないように心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

風邪やアレルギー性鼻炎などの身近な疾患から、難聴やめまいなど専門性の高い疾患まで、耳・鼻・喉のあらゆるお悩みに向き合うクリニックです。これからも、患者さんや時代のニーズに応えられるような治療を提供してまいります。電話やインターネットから予約ができますが、予約がなくても受付可能です。いつでもお気軽にいらしてくださいね。

Access